下部尿路症状に関するスクリーニングの必要性と当クリニックの方針 ②

(杉並国際クリニック令和3年初版)その2(全5回)

 

下部尿路症状(LUTS)には、さまざまなものがありますが、内科の日常診療においては、相談しにくい領域であるようです。ほとんどのLUTSは年齢とともに頻度・程度が悪化します。そのなかでも頻度が高いのは頻尿ですが、男女差があります。特に男性では前立腺があり、これが生理的にも加齢とともに腫大していくため、高齢社会を背景として、前立腺肥大症という疾患を増やしています。そこで、今年の年明けから、50歳以上の男性を対象に待ち時間を利用してチェックしていただくことにしました。デリケートな内容でもあるため、躊躇していましたが、医師は躊躇してはならないと覚悟を決めて順次実施しておりますが、幸い出だしは順調です。

 

一般論ではなくて、各自が自分としてはどのような状態なのかをあらかじめ知っておくことが有用であり、内科の日常外来で早期発見・早期検査・早期ケアに繋げることが患者さんの利益に直結するものと思われます。

 

以下を添付します。

 

国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコア問診票