線維筋痛症に関する国際学会報告(速報)について

 

新年おめでとうございます。

 

皆さまは三ケ日をいかがお過ごしでしょうか。

 

今年が良い年でありますことを祈るばかりです。

 

線維筋痛症に関する第2回国際会議発表抄録のご紹介は、先月23日までで24演題となりました。

 

他にも口頭発表やポスター発表が多数残っておりますが、年始の休暇の期間中は、どうぞ苦痛や苦悩を忘れて、心安らかにお過ごしくださいますように。

 

私の経験を加えて簡単にまとめてみますと、線維筋痛症の多くは決して難病ではないということです。そして大麻や麻薬を使わなければ生きていけない病気でもありません。ただし、世界中の専門医の意見を大胆に総括してみると、国民健康保険制度が整備された欧州を含む先進国の保険診療制度の枠内での治療は難しそうだということです。

 

生活習慣の改善や、鍼灸、水氣道の実践などで健康を回復し、快適で有意義な毎日を過ごすことができるようになります。

 

しかし、残念ながら、線維筋痛症の患者さんの多くは、保険診療の枠組みから逸脱することに、ことさら強い抵抗感をお持ちのようです。その最大の理由は、いつ治るか先が見えない病気に対して、どれほどの医療費がかかるのか予測がつかないという先行きの不安が絶えずつきまとうからだと思います。また他の理由としては、線維筋痛症は治らない病気であると考えて諦めてしまっている場合であり、さらにもう一つの理由としては、中途半端に治ってしまうと、それまで受けていた支援が断ち切られてしまうのではないかという恐れを抱いている場合です。

 

そこで、最後に、もう一度強調しておきたいことがあります。

 

それは、典型的な一次性線維筋痛症の多くが一年以内の治療で寛解・治癒可能だということです。

 

このコラムは、1月4日(月)から再スタートいたします。

 

なお、外国語旅行は年内無休で毎日発信し続けますので、よろしければごらんになってください。

 

それでは、皆様、希望に満ちた一年になりますように

Happy New Year 2021 !