線維筋痛症に関する国際学会報告(速報)のクリスマス休暇について

線維筋痛症に関する国際学会報告(速報)のクリスマス休暇について

 

皆様、本日は大晦日です。新年に向けてのカウントダウンをいかがお過ごしでしょうか。

明日から令和3年が始まります。新年が良い年でありますことを祈るばかりです。

 

線維筋痛症に関する第2回国際会議発表抄録のご紹介は、23日までで24演題となりました。

 

簡単にまとめてみますと、線維筋痛症の多くは決して難病ではありません。

 

そして大麻や麻薬を使わなければ生きていけない病気でもありません。

 

ただし、世界中の専門医の意見を大胆に総括してみると、国民健康保険制度が整備された欧州を含む先進国の保険診療制度の枠内での治療は難しそうだということです。

 

ただし、線維筋痛症の多くは決して難病ではありません。そして大麻や麻薬を使わなければ生きていけない病気でもありません。

ただし、世界中の専門医の意見を大胆に総括してみると、国民健康保険制度が整備された欧州を含む先進国の保険診療制度の枠内での治療は難しそうだということに過ぎません。

 

多くの保険医にとって、診断から治療に至るまで、すべて保険診療がカバーしてくれるのであれば、どれだけストレスが少ないことでしょうか。

 

線維筋痛症が不治の病ではないのにもかかわらず、患者・医師双方が悩み苦しみ続けていかなければならないことは悲しい事実です。

その最たる悲しみは、患者・医師間の信頼関係が損なわれやすいところにあります。

 

残念ながら、線維筋痛症の患者さんの多くは、保険診療の枠組みから逸脱することに、ことさら強い抵抗感をお持ちのようです。

 

その最大の理由は、いつ治るか先が見えない病気に対して、どれほどの医療費がかかるのか予測がつかないという先行きの不安が絶えずつきまとうからだと思います。

 

また他の理由としては、線維筋痛症は治らない病気であると考えて諦めてしまっている場合であり、さらにもう一つの理由としては、中途半端に治ってしまうと、それまで受けていた支援が断ち切られてしまうのではないかという恐れを抱いている場合です。

 

 

いずれの場合も、病気の療養に対して十分な心構えができていない、つまり、覚悟が備わっていないという意味では共通していると思われます。

 

もっとも、最初から、そのようであったのではなく、いろいろな医療機関を受診しても満足のいく結果が得られなかったという悲しく切ない病歴がなせる業であるということができる場合が多数を占めているように思われます。

 

しかし、現実問題として、保険医は、通常、保険診療の枠内で対応することを心がけているものであるし、患者さんもそれを求める以上、必然的にもたらされる結果だと私は考えています。

 

どうしても、保険診療の枠内での診療を望まれるのであれば、将来の方向性として医療用大麻の拡大適応に向けて要望を出していくことになるでしょう。

 

また、不治の難病として障碍者手帳の交付や福祉制度の活用という代替手段を選択するという意思決定に繋がっていくものと思われます。 

 

他にも口頭発表やポスター発表が多数残っておりますが、年末年始のクリスマス休暇の期間中は、どうぞ苦痛や苦悩を忘れて、心安らかにお過ごしくださいますように。

 

このコラムは、1月4日(月)から再スタートいたします。

 

なお、外国語旅行は年内無休で毎日発信し続けますので、よろしければごらんになってください。本日は木曜日のフランス語旅行です。

 

 

それでは、皆様

 

Happy New Year 2021 !