中国語旅行、環球時報から見た日本の行政

8月24日(月)

 

環球時報(かんきゅうじほう、中: 环球时报)は、中国共産党の機関紙『人民日報』の姉妹紙で、海外のニュースを中心とした紙面構成となっています。民主主義ならぬ民族主義的観点を持つことで知られています。

 

アメリカ合衆国国務省は2020年6月、環球時報は独立した報道機関ではなく、中国共産党の支配下にあるプロパガンダ機関として諜報活動と世論戦、情報戦を仕掛ける宣伝機関であると指摘しています。それに基づき、中国中央テレビ、人民日報、中国新聞社 (中華人民共和国)とともに「外国使節団」と認定しています。

 

私は、中国紙の中国国内のニュースについては民族主義的色彩が濃く、余りに体制的であるためにほとんど無視しています。しかし、日本に対する論評については、全否定することなく、謙虚に振り返ってみる価値がある記事も掲載されていることがあるものと考えています。その一例を以下に挙げてみました。

 

この記事の内容は穏当であり、脚色も少なく、まっとうであると思われます。

もっとも、中国共産党政権の実態は、日本政府を批判できるだけの状況にないのは明らかです。しかし、ジャーナリストの中には、自分が所属する組織や立場を超えて、可能な限り、まっとうな取材をして、記事にしようと努めている人々が存在することを忘れてはなりません。

 

私が「まっとうな」というのは、この記事の本質が、単に日本政府の在り方の批判に留まらず、いずれは中国共産党の体質批判に繋がっていく導火線としての機能を内在している可能性を感じるからです。

 

中国共産党中央に睨まれず、しかも、その体制の在り方を批判しうる客観的材料を積み重ねていくという地道な活動を志している勇敢なジャーナリストが、わが国、日本にも数多く誕生してくれることを祈らずにはおれません。

 

もとより、私は中国共産党については批判的ですが、一般の中国人を嫌う者ではありません。むしろ、中国の古典文学や、中国医学に対しては池井崇拝の念すら抱いているからです。
 

 

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日媒要求日本政府公开新冠对策专家会议实录,却得到被涂黑的速记记录

日本のメディアは日本政府に新冠対策の専門家会議の議事録を公開するよう求めるが、速記録は黒塗りにされてしまう。


来源:环球时报新媒体
出典:環球時報ニューメディア

2020-08-23 10:25
2020-08-23 10:25

 

 

近日,日本富士电视台要求日本政府公开新冠对策专家会议的实录,得到的38页速记记录中,发言内容几乎全部都被涂黑了,没有被涂黑的只有类似“谢谢”之类的寒暄用语。

先日、日本のフジテレビが新型コロナウイルス対策に関する有識者会議の議事録の公開を求めたところ、入手した38ページの速記録では、講演内容のほとんどが黒塗りで消されており、黒塗りされていないのは「ありがとうございました」などの儀礼的挨拶だけだった。

 

对于涂黑这些文字的理由,日本内阁官房长官表示,“一旦公布,可能会有损直率的意见交换”。
文章を黒塗りにした理由について、日本の官房長官は「一旦公開されると、率直な意見交換に支障をきたす恐れがある」と述べた。


此外,日本经济再生担当相西村康稔虽然表达了政府应该公布实录的意见,但是预计这份实录也只能在转移到国家档案馆之后、10年后才能公布。
また、西村康稔経済再生担当相は、政府が謄本を公表すべきだとの意見を示しているが、謄本が公表されるのは10年後の国立公文書館に移管されてからになると予想される。


富士电视台称,“我们可能要等到2030年才能看到这些被涂黑的文字了”。
フジテレビは "黒塗りの文字を見るには2030年まで待たなければならないかもしれない "と言っている。

 

责编:薛艺磊相关新闻
編集部:薛義磊