中国語旅行:スマート香港からクール台湾へ、新型コロナ肺炎の治療生薬発見No.3

6月29日(月)

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台灣團隊找出治新冠肺炎中藥方
最快8天驗無病毒
台湾のチームは、新型コロナウイルス肺炎を治療するための中医薬処方を見出す: 早ければ8日間のウイルス除去テスト

 


2020-05-11 20:03 中央社 / 台北11日電
蘇奕彰說,14名確診個案經中醫治療,不僅發燒症狀緩解,心跳、血壓也明顯穩定,短短8到10天就有12人的病毒三次採檢陰性出院,且沒有出現任何副作用;另有2人因近期才確診、用藥時間較短,仍在治療中。

蘇奕彰氏は、「確認された14例は漢方医による治療を受け、発熱症状が緩和されただけでなく、心拍や血圧も明らかに安定しており、12人がわずか8~10日で3回のウイルス検査で陰性となり、副作用もなく退院した。他の2人は最近診断されたばかりで薬の効き目が短いため、治療中であった。」と述べた。

 


團隊進一步研究,發現某些中藥成分能和新冠病毒上的棘蛋白結合,讓病毒無法和人體細胞結合;簡單來說,病毒的棘蛋白就如同一把鑰匙,打開人體細胞上的鎖頭(即受體ACE-2),以便病毒複製,研究團隊發現的中藥成分正巧能阻斷開鎖程序,不讓病毒繼續複製。

さらに研究チームが行った研究では、特定の中医薬成分が新型コロナウイルスのエキノカンジンと結合し、ウイルスがヒト細胞に結合するのを防ぐことが明らかになった。 簡単に言えば、ウイルスのエキノプロテインは、体の細胞錠前(受容体ACE-2)を解除する鍵の役割を果たし、研究チームによって発見された中医薬成分は、ウイルスの複製を防ぐ、錠前解除課程を阻止することになる。

 

蘇奕彰說,這項中藥方劑不僅能快速清除體內病毒,還能抑制重症患者體內的「細胞激素風暴」,避免免疫系統失控,更能透過上述機轉避免病毒感染,幾乎已發揮到疫苗的作用,未來完整治療報告出爐後也會投稿國際期刊,盼讓世界看見台灣中醫治療成效。

中医薬の処方はウイルスを素早くクリアするだけでなく、重症患者の「サイトカインの嵐」を抑制した、と蘇奕彰氏は言う。 免疫がコントロールされない状態を回避し、上記のメカニズムでウイルス感染を回避することで、ワクチンがほぼ効いたことになり、今後の治療が完成することになる。 報告書が発表された際には国際学術誌に提出され、台湾での漢方治療の有効性を世界に示すことを期待している。

 

中醫師公會全國聯合會理事長柯富揚受訪時表示,中醫治療指引日前已通過衛福部審核,近期將送進中央流行疫情指揮中心專家小組進行討論,爭取納入新冠肺炎治療指引,治療更多台灣民眾。

全国中医師連盟連合会(TCMPA)は、中医学治療ガイドラインの厚生省の審査を通過したため、近日中に中医学治療ガイドラインは中央伝染病司令センター(CECC)に送られ、専門家パネルの審議を受ける予定で、より多くの台湾人を治療するために新型コロナ肺炎治療ガイドラインを取り入れようとしています。

 

 

新興感染症に対する,中国・韓国・台湾の取り組みを紹介し,わが国の政策と対比した。

『傷寒論』以来,感染症に対して漢方は長年の知見の蓄積があり,中国,台湾,韓国では積極的に使われている。

柴山が教員を務めていた中国・天津は東京よりも人口は多いが,4月3日時点で感染者数は180名,死者は3名である。

天津中医大学の医師が予防に努めて第一線で働いている。

こうした新興感染症は今後も繰り返すことが予想されるが,ウイルスを標的にした治療薬やワクチンが開発されるまでの時間稼ぎとしても伝統医療をわが国で積極的に用いる体制が確立されることを切望する。


ウイルスは次から次へと変異を繰り返し,新薬開発とのイタチごっこを繰り返すことは細菌と抗菌薬との競争の歴史を見ても明らかである。

むしろウイルスの変異の方が劇的であり,人類の知恵がそれに追いつくのは困難である。

漢方治療の標的はウイルスそのものではなく,ウイルスを攻撃する生体防御能を向上することである。

その意味において新興感染症が起きた際に,ウイルスの種類を問わず,最前線の薬として活用でき,そこで時間が稼げればワクチンの開発が間に合う。

 


日本の医療事情を考えると,重症化した患者の治療ではじめて漢方で使うのは現実的ではありません。

漢方が貢献できるとしたら,以下の4つの状況下においてであると考えます。

① ハイリスク患者の感染予防,

② 軽症患者の重症化予防。

③ 最終ゴールである死亡リスク低下(ただし、早期治療介入が必要)、④ 血栓による後遺症防止

 

① のハイリスク患者の感染予防が最も大切であり、漢方治療で最も重視する「未病の治療」です。『黄帝内経』の説く「気を増す」,すなわち生体防御能を増すことが漢方の役割と考えます。

 

台湾のガイドラインにあるように,伝統医療治療の原則は個別化であり,それぞれの年齢,体力,疾患背景により異なります。

 

まずは生体防御能を増すためには,日々の「養生」が何より大切です。当たり前のことであるが,正しい食事・適度な運動,十分な休養が基本です。それに加えて,漢方では徹底的に冷えを嫌います。冷たい飲食物を避け,適切な衣服で体を温めることを心がけます。生姜汁などもよいです。

暴飲暴食は最もよくないことです。熱いからといって、やたらに冷たいものを多量に飲食することは胃腸の働きを弱め防御機能が弱るので、これからの季節は要注意です。


その上で高齢者は,『玉屏風散』のような補剤を一日3服まで考慮します。現場の第一線で感染リスクに暴露されている医療従事者も服用することが勧められます。

食薬区分の「専ら医薬品」には分類されない薬用人参,霊芝,冬虫夏草,板藍根などは免疫を高める生薬を入手して服用することもできます。漢方薬は飲みたいが医療機関に行きたくない,という知人にはこうした物を勧めているが,既に品薄のようです。インターネットなどでは品質の悪いものが高値で売られることもあるので信頼のおけるものを購入していただきたい。

 

② の軽症患者の重症化予防は,感染徴候が少しでもあったら,ごく初期の症状を見逃さずに早めに服薬します。COVID-19は上咽頭のみならず,気道の奥深く肺胞に達するところで増殖し,症状が出てから一気に悪化する傾向があります。

そうすると発熱を認めた時点で,葛根湯・麻黄湯では対応は不可能です。そこで『柴葛解肌湯』がコロナ対策第一弾の5セットに準備されているので、早めに服用することです。