スペイン語旅行:中南米諸国報道歴訪、ボリビアNo1

6月26日(土)


南米ボリビア:

新型コロナ患者の死を生放送したテレビ番組に非難殺到

 

2020年06月19日(金) 14:00 公開 AFPBB News 医療

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衝撃的な事実に遭遇することだけでも難しいことですが、その事実を伝えることはもっと難しいです。そしてそれより難しいのは事実の伝え方のようです。スペイン語圏遍歴というより、巡礼をしているような気持にさせられるのが中南米の国々からの情報です。

 

【AFP=時事】南米ボリビアのテレビ番組が18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の最期の瞬間と必死で治療に当たった医師らの様子を生放送し、物議を醸している。

同番組はこれについて、これまで医療サービスをおざなりにしてきた当局に衝撃を与え行動を起こさせるために、COVID-19の患者の死を放映することを決めたと説明している。
 

生放送を行ったテレビ番組「No Lies(うそはない)」は、サンタクルス(Santa Cruz)のテレビ局PATが毎晩放映しているものである。市内の病院で医師が懸命の蘇生を試みたにもかかわらず患者が死亡した様子を30分以上にわたり映し出した。
 

サンタクルスはボリビアの首都ラ・パスに次ぐ第2の都市であるとされてきたが、近年人口が急激に増加しており、面積が狭く既に人口が飽和状態にあるラ・パスよりもはるかに多い人口を持つ都市に発展してきている。
 

ボリビアの新型コロナの感染者数は2万1000人、死者数は679人に上っている。そのうち感染者数の約6割、死者数の約半数をサンタクルスが占めている。
 

ナディア・クルス(Nadia Cruz)行政監察官は番組について、心肺蘇生を施す様子や結局は不幸にも患者が亡くなってしまった様子を「何度も病的に」見せたとし、「扇情的」だったと非難。

「明らかに法秩序に抵触する」「集団恐怖のようなものを創り出した」と指摘した。行政監察官とは、いったい何者なのだろうか。メディアが行政監察の対象になっているらしいことだけは明らかである。


インターネット上でも、著名ジャーナリストら多くの人から批判の声が上がっている。
 

サンタクルスの地元紙エル・デベール(El Deber)の記者マリア・トリゴ(Maria Trigo)氏はツイッター(Twitter)に、「遺族や亡くなった人に対する敬意が全くもって欠けている。このウイルスによってわれわれは、共感力など多くのものを失った」と投稿した。
 

一方、コチャバンバ(Cochabamba)の日刊紙ロス・ティエンポス(Los Tiempos)の記者ファビオラ・チャンビ(Fabiola Chambi)氏は、死を生放送することは「敬意と思いやりに欠けている」と述べている。

 

【翻訳編集】 AFPBB News

それよりも、ボリビアのLa Razón紙(https://www.la-razon.com/tags/plasma-hiperinmune/)の記事が衝撃的でしたので、紹介します。

 

Un trueque millonario por la vida, el calvario por un plasma para contagiados
命をかけた100万ドルの駆け引き、感染した血漿の試練

 

Las familias postean en las redes pedidos con el tipo de sangre de los afectados por el coronavirus y peregrinan en busca de la cura. Es un calvario que muestra uno de los lados más dramáticos de la pandemia.
La Paz / 21 de junio de 2020 / 13:00

家族はネットワーク上のコロナウイルスの影響を受けた人の血液型でリクエストを投稿し、治療法を求めて巡礼をする。それは、パンデミックの最も劇的な側面の一つを示す試練だ。

ラパス / 2020年6月21日 / 13:00

 

Un paciente con COVID-19 recibe una infusión de solución de desintoxicación
POR MICAELA VILLA

COVID-19の患者さんが解毒液の点滴を受ける
ミカエラ・ヴィラ(MICAELA VILLA)

 

La lucha comenzó la noche del lunes 15 de junio, cuando un hombre de 60 años fue diagnosticado con COVID-19 en La Paz. Sus hijos clamaron ayuda de algún donante, a través de las redes sociales, de plasma hiperinmune tipo ORH+, pero recibieron “ofertas de trueque”. Un auto o casa a cambio de la vida.

闘争は6月15日(月)の夜、ラ・パスで60歳の男性がCOVID-19と診断されたことから始まった。彼の子供たちは、ソーシャルネットワークを通じて、高免疫性のORH+血漿のドナーに助けを求めたが、いのちと引き換えに車や家との「物々交換の申し出」を受けた。

 

Pero éste no es el único tormento, pues existen familias que peregrinan día a día para encontrar a alguien que salve a sus seres queridos.

しかし、これだけが苦悩なのではない、毎日のようにお遍路をしている家族の中には、愛する人を救うために誰かを探しに行く人が必要だからだ。

 

Además de inmuebles, algunos “donantes” también pidieron a las familias dinero o el pago de sus “deudas”, el pago de su segunda prueba negativa y “alguna recompensa”.

不動産以外にも、「寄付者」の中には、「借金」の支払いや2回目の陰性検査の支払い、「何らかの見返り」を家族に求めている人もいた。

 

Lo mínimo fue $us 500 que una persona pidió a un solicitante. Ésta es la versión de los familiares que deben peregrinar a diario en busca del plasma y que dieron a conocer a La Razón. Se reserva la identidad de estos ciudadanos por respeto al paciente y a ellos.

申請者に聞いた最低価格は500ドルだ。血漿を求めて毎日のように巡礼をしなければならない家族の中で、ラ・ラゾン紙が知り得たバージョンだ。これらの市民のアイデンティティは、患者と彼らを尊重して予約されている。

 

<続く>