6月14日(日)
症例9(その3)
第3節:助かった命 医療に感謝
男性はさらなる回復のため、5月1日、医師や看護師の見送りを受けて別の病院に向かった
退院したら、運動がしたいです。体を動かしたい。それはもううれしいですよ、もちろん。やっと体を好きなように動かせるんで。
とりあえず感謝しかない、先生たちに。自分1人の命を救うために20人ぐらい(医師や看護師などが)動いてますからね。それだけの人が1人のために動くというのは、俺の中ではすごいなというのがあって、まず感謝がいちばんでかいかなと感じます。
「自分の闘病経験を踏まえて伝えたいことは?」という質問に対して
「息切れしたらやばい」と思ったほうがいいんじゃないですか。一瞬で悪くなると思うんで。気をつけろと言われても、気をつけようがないんでしょうけど、一瞬で悪くなるからほんとに。誰か頼れる人がいるなら頼ったほうがいいし。あとは、病院関係の人たちが優先して自分たちの体の検査をできるようにしておかないと。
僕の場合はたまたま運がよかったからであって、ここの先生たちが一生懸命動いてくれたんで。まず医療関係の人たちが(検査)しないと死んじゃいます(その通りですね。医療従事者でさえ検査を受けることができない現実について、しっかりとした議論や対策がなされていません。恐怖感にかられた一般の方から医療従事者がバッシングを受けることは、ある意味で仕方のないことです。こうした現状においてバッシングに走ってしまう一般人を責めるべきではなく、医療従事者を危険な状態に曝させておいて、検査も受けさせない行政の在り方こそが非難されるべきだと思います。)よ。お医者さんに感謝したほうがいいと思います。
「医者がいるから日本人は生きていける」と思うぐらい、僕は感謝しているんで。
(5月1日取材 福岡放送局 田伏裕美)
<この項終わり>
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