取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ5症例の研究
症例が増え、5症例目となりました。
新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。
以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は緑文字として区別しました。
症例5:ガラス越しに 夫にトランシーバーで呼びかけた
4月7日取材 社会部 山屋智香子
新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。関東地方に住む50代の男性は新型コロナウイルスに感染し一時、重篤となりました。妻が、夫の発症から治療、そして感染者の家族だからこそ思うことを語りました。
症例5(その5)
第6節:痛感するウイルスの怖さ そして今、恐れているのは
発症から2か月近く。病状は油断できない状態が続いている。元気だった夫の姿を変えてしまった新型コロナウイルス。その怖さについて妻は―
私も最初は、そこまでひどくなるとは思わなくて、普通のインフルエンザより感染力が強いだけなのかなって思ってたんですけど、こんなにあっという間に悪くなるなんて思いもよらなかったし。
⇒ 戦略2:『自分を守る最良の方法は、同居の家族を守ることである』ことを理解する
そういうのを目の当たりしていると、怖くてしようがなくて、自分自身もかかるのではないかと思うと、不安な気持ちがありますよね。
知っているだけに、外に出るのも怖いし。何をしてても、体が熱っぽくなったら、もしかしてって思っちゃうし。かかったら夫に会えなくなるし、いろんな不安が渦巻いて。本当に恐ろしいウイルスだと思います。
やっぱりこれは、身近にいないとわからないと思いますよ。
⇒ 戦略1:『自分はすでに新型コロナウイルス感染者である』という認識で行動する
面会も行きたいなと思いますけど、面会に行くことで医療関係の人に感染したり、私がうつっちゃったりしたら夫に二度と会えないし、行くべきなのか行くべきでないのかも常に悩んでいます。
⇒ 戦略4:『人助けをしている人々を助ける』ことの大切さを知る
あとは医療崩壊が怖くて仕方がないですよね。今、病院に入っている人もちゃんと診てもらえなくなるのではないかとか、重症になった時に入れる病院がないんじゃないか。私も含めて同じようなことになってしまったら、主人の面倒も見れないんじゃないかと思うと怖くて怖くて仕方がないですよ。
もっと早く検査が受けられていればとは考えないかと尋ねると、それよりも訴えたいことがあるという
なかなかPCR検査をやらないってワイドショーとかでも言ってましたけど、本当にやらないんだって、保健所を恨んで、というか国を恨んでたんですね。自宅待機中に保健所から毎日、体調確認の電話があって、恨みのひとつでも言いたい気持ちになったんですけど、よく考えたらそうでもないなと今は思っています。
治療法がないということなので、重症者を早く見つけて早く命を助ける処置をするほうが有効なのかなと(まさに、その通りです‼)。
結局、ワクチンとか薬があれば(インフルエンザや肺炎球菌ワクチンはすでに推奨されているにもかかわらず、接種を拒む人がいるように、せっかく新型コロナウイルスのワクチンが使えるようになってもすべては解決しないでしょう。ましてやワクチンを治療薬と混同している人が少なくありません。予防用なのか治療用なのかを一般の国民にわかりやすく明確に説明すべき政府の責任があると思います。ワクチンは自分のためだけでなく他者を思いやる貴いボランティア行為です。
⇒ 戦略3:『自分や自分の家族と同様に、親戚や知人を助ける』ための活動を開始する)
すぐ検査して見つけて対処できますけど、今はそれができないので、ウイルスを広めないことと、重症になったらすぐ受け入れて処置をしてあげないとだめ(むしろ、重症にならないうちに手当てをしなければだめです!重症になるまで待っていてはいけません‼)なんだと思います。家族としては、なんで検査やってくれないのかしらと思っていましたけど。
今、多分、国がやろうとしていることは時間稼ぎなので、時間稼ぎに私たちが協力しないとだめなんだ(国民としてはその通りです。しかし、時間稼ぎをしている間に、国や自治体や医療機関が何も“手当て”をしていないことが問題なのです!)と思いますね。医療崩壊しないように、ちょっとずつ感染者を増やしていくようにしないとだめ(これはよくわかりませんでした。ちょっとずつ増やしていかなければならないのは感染者ではなくて入院患者ということなら、少し理解できます。しかし、医療崩壊防止のためには、PCR検査を行う前に、すでに経験が蓄積されている中医・漢方治療を始めておくことです。)なんだと思います。
うちの主人のように重篤になると、3か月スパンだと思うんですね、入院。3か月もベッドを埋めてしまうことになるんですから、3か月間入れない人が出てきちゃうかもしれない、その間に命がってことになるから、みんなが協力してやらなきゃいけないのかなって。だから、ここは我慢のしどきで。みんなそれぞれ事情があるし、会社に行かなきゃ、働かなきゃっていう気持ちはあるんだけど、ここはぐっと我慢しなきゃいけないと思います。
(4月7日取材 社会部 山屋智香子)
専門家会議は、「日本全国で見れば、大規模イベント等の自粛や学校の休校等の直接の影響なのか、それに付随して国民の行動変容が生じたのか、その内訳までは分からないものの、一連の国民の適切な行動変容により、国内での新規感染者数が若干減少するとともに、効果があったことを意味しています」と効果を分析しました。
<完>
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