5月23日(土)土曜日:スペイン語旅行

米国の隣国、メキシコの現状

 

スペイン語圏は広大です。スペイン本国の他に、中南米の多くの国々ではスペイン語が話されています。

そのうえ米国でもメキシコに接する州では、スペイン語人口の比率が大きいのです。

現在トランプ大統領は、中国との間に、目に見えない壁を建設中ですが、それより以前からスペインとの国境に壁を建設することを公言して、世界中のリベラルな人々の悪評を買いました。

しかし、大統領として、自国の利益を守るために已むに已まれぬ米国の事情があったようにも思えます。

 

 

México supera a China en muertes por Covid; suma 4 mil 767

メキシコはCovidによる死亡で中国を超える、

合計4,767件

 

Coronavirus 15 de mayo. El país confirma 4 mil 767 muertes por el virus, con 45 mil 32 casos de contagios confirmados, según informaron autoridades de la Secretaría de Salud. El número de fallecimiento en México superó al total de muertes reportado donde comenzó la pandemia

コロナウイルス 5月15日 保健省の関係者によると、同国ではウイルスによる死亡が4,767人確認されており、45,32人が確認されている。メキシコでの死者数は、パンデミックが始まった場所で報告された総数を超えている。
それでは、メキシコの医療はどのような状況でしょうか。そこでメキシコ政府からも米国からも独立して活躍している「国境なき医師団」のサイトを訪問してみました。

 

サイトはこちら

 

メキシコ国内で、危険地帯として名高い複数の都市で、国境なき医師団(MSF)は活動を続けている。米国に向けて、中南米から北上する移民・難民や、暴力の被害者に対して、医療と心理社会面のケアを担っている。また、ゲレロ州、米国と国境を接するタマウリパス州レイノサ市では地元の地域社会と暴力の被害者も支援。性暴力の被害者らのケアを担っている。


毎年、数千人が暴力と貧困を逃れようと、中米の「北部三角地帯」と呼ばれるエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスを出発してメキシコへ入国している。だが、移動してきた人びとは、メキシコで安全な場所や保護を得るどころか、激しい暴力にさらされている。犯罪組織の手に落ちた人びとは拉致、ゆすり、非人間的な扱い、虐待、性暴力、拷問などの被害に遭っている。しかし、こうした犯罪組織は何の処罰も受けることなく、特に国境地帯の都市で、大きな勢力を保っている。また、米国政府の「不寛容政策」と、難民認定の制限に加え、国境警備が強化されていることから、危機は深まる一方だ。


移民の流れは近年と大きく変わるところはないが、2018年は女性、子ども、家族連れで移動する人たちが増加。これまでは男性しか挑んだことのないような、危険なルートをたどろうとしている。


MSFは1985年にメキシコで初めて活動。2018年にはスタッフ188人が活動し、520万ユーロ(約6億7808万円)を支出した。

 

コメント:

メキシコには何ら制裁を受けない犯罪組織がはびこっていて、拉致、ゆすり、非人間的な扱い、虐待、性暴力、拷問などの被害に遭っているが、その根本が暴力と貧困、そのうち貧困こそが諸悪の原因であるといえるかもしれません。

中米の「北部三角地帯」と呼ばれるエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスからの避難者がメキシコへ入国してくるのだとしたら、メキシコが一定程度、米国への防波堤というか、関所の役割を担っていると考えるべきでしょう。

そこで、本来であれば、米国もメキシコと協力して、メキシコに多くの難民が流入しなくても済むような、より根本的な対策を建てることが望まれます。貧困問題を解決しないと、疫病の犠牲者も増え続けることになるのではないかと思います。