5月18日(月)月曜日:中国語旅行

<新型コロナ対策:北京中医薬大学国学院院長、李良松大学院教授からのアドバイス!>

 

新型コロナウイルス肺炎蔓延制御に対する古代疫病対策からの啓発No3

 

古代瘟疫治验对新冠病毒肺炎疫情防控的启示
说天下

2020年02月11日

新型コロナウイルス肺炎蔓延制御に対する古代疫病対策からの
啓発

 

2020年2月11日

古代关于瘟疫防控与治疗措施

一、疫病に対する古代の予防・制御措置


战争、疾病和自然灾害是危害人类生命的三大重要因素。特别是烈性传染病对历代的政治、经济和文化都产生了许多负面的影响,直接造成了管理的失控、经济的萧条和文化的衰退。因此,历代封建王朝对于防疫与救灾工作都非常重要。

 

戦争、疾患と自然災害は人生に危機をもたらす3つの重要因子です。特に、重症感染症はすべての王朝の政治、経済および文化に多くの負の影響を与えてきましたが、それらが元になって管理制御不能、不況、文化の衰退に直結するものでした。したがって、封建時代の王朝の存続にとっては疫病の制御と災難からの避難が極めて重要です。

 

古代对瘟疫的防控与治疗主要有五种方法:

過去の時代において疫病を予防し制御するための5つの主要な方法があります。

 

一是地域隔离。即将防病的村镇单独划片隔离,限制人口的进出,疫区内又将病人以家庭、家族和村落为单元,单独隔离在庙宇、祠堂、闲房和草屋。

第一は地域隔離(ロックダウン)。疾病を予防しようという町村は人の出入りを厳格に制限して孤立することになります。疫病流行地の患者は寺院、祖先の廟堂、仮設住宅に隔離され、諸家族と村落は一体となります。

 

二是官方施药。即官府配好药方并煮成汤药,让疫区所有的人群趁热服下,此法一直持续到瘟疫消失为止,如苏轼从高僧所得并献出的圣散子方,即是当时防治瘟疫的良药,史称“活人无数”。

第二は公的施薬。すなわち、役所が良い処方を準備して煎じ薬を作り、それが冷めないうちに疫病流行地の全住民がそれを内服します。この措置は疫病が無くなるまで続けます。たとえば、蘇軾(註8)は高僧から聖散子方(註9)を得て、それを寄贈することによって当時の流行病を予防した。この良薬は、「活人无数=(医者などが)数えきれないほどの人命を助けた」として歴史に名を残しています。

 

(註8)蘇軾

 

(註9)「聖散子」:『蘇沈良方』、『太平恵民和剤局方』、『医方類聚』に収載。

論聖散子「普予覽《千金方》三建散,雲於病無所不治。而孫思邈特為著論,謂此方用藥節度,不近人情,至於救急,其驗特異。乃知神物效靈,不拘常制,至理開感,智不能知。今予得聖散子,殆此類也。(後文省略)」(沈括、蘇軾著『蘇沈良方』)

〇 聖散子方の組成『蘇沈良方』:草豆蒄、木猪苓、石菖蒲、高良姜、独活、附子、麻黄、厚朴、藁本、芍薬、枳殻、柴胡、沢瀉、白朮、細辛、防風、霍香、半夏、茯苓、甘草

 

三是慈善收治。古代的慈善收治有两种情况,第一是寺院收容与救治,因为只有寺院才有比较大的空间和能力,而且寺院大多远离村镇,大面积感染的风险比较小;第二是具有善心的乡绅与大户,利用自己的别院和空余房屋用于爱心救助。

第三は慈善事業。昔の慈善事業には二つの状況があります。第一には修道院の施設修養と治療、これは修道院だけが比較的広い空間を確保していて、多くの修道院が街並みや集落から遠く離れているために、大規模感染のリスクは相対的に小さいからです。第二には、大きな屋敷をもつ篤志家が、自分の敷地や屋敷を使わせるというものです。