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<新型コロナ対策:北京中医薬大学国学院院長、李良松大学院教授からのアドバイス!>

 

新型コロナウイルス肺炎蔓延制御に対する古代疫病対策からの啓発No2

 

 

古代瘟疫治验对新冠病毒肺炎疫情防控的启示

说天下

 

2020年02月11日

新型コロナウイルス肺炎蔓延制御に対する古代疫病対策からの啓発

 

2020年2月11日

中国古代关于瘟疫的防治,正是建立在丰富的实证治疗基础之上。无论是伤寒、温病还是风温、毒疫(包括了鼠疫、霍乱、麻疹、天花等烈性传染病),都是通过中医药的防控手段与诊疗措施,从而得到了有效的控制和治疗。中医的早期介入、早期预防、早期治疗和早期康复是必不可少的重要手段与举措。

 

 

古代中国での疫病予防は豊富な先験的な治療法に基づいていました。

 

チフス熱、温病(註6)、風熱(註7)、あるいは病毒性疫病(流行病、コレラ、麻疹、天然痘その他の感染症を含む)、これらは中医学の予防制御法や診断法によって効果的に制御され治療されてきました。中医学による早期介入、早期予防、早期治療および早期リハビリは不可欠で重要な対策なのです。

 

(註6)温病:

中国医学の病の一つ。種々の発熱性急性伝染病の総称。その内容は時代によって必ずしも同じではありません。外邪によって起こされるとされていた瘟疫、天行病という語もほぼ同じ意味に用いられています。温病の概念は明代の王履の《医経溯洄集》,呉有性の《温疫論》により確立されました。ただし、「傷寒」も伝染病であるが、温病には含めません。

(註7)

風熱:急性の上気道炎でよくみられる病態です。風邪(ふうじゃ)が熱邪(ねつじゃ)を伴う場合です。

 

まだウイルスが発見されなかった遠い昔の古代の中医学では、かぜの症状を季節因子の一つである風が運んできた病邪(びょうじゃ)を「風邪(ふうじゃ)」と考えました。外感病といって、身体外から病邪が侵入して発病するというメカニズムとして考えれば根本的にはこれと矛盾しません。現在でも、かぜには「風邪」の文字が使われるのはこの名残といえるでしょう。

 

日本漢方でも、かぜの状態は、気候や環境の変化に身体が対応できなくなって起こる状態の一つ、と考えてきました。そのため、身体本来の機能や免疫を高める作用によって、かぜの症状を緩和させていきます。漢方では、身心全体の状態によって戦略的にかぜの治療方針を決めます。
 

漢方の考え方では、かぜは大きく2つに分けられます。ひとつは、はじめに背中がゾクゾクッとするタイプ。もうひとつは、のどが腫れて痛むタイプです。前者を「風寒のかぜ」、後者を「風熱のかぜ」と呼びます。
 

それぞれのかぜに対し、アプローチの方法が大きく異なるので鑑別が必要です。現代西洋医学には、このような概念が欠如しているために、マニュアル通りの処方によって、しばしば誤治をもたらします。如何に厳密な診断をしても、仮にそれが正しい診断であっても、良くなるか、悪化するかの身体の反応性は人によりけり、体質によりけりなのです。

 

漢方の考えでは「風寒のかぜ」は身体を温めて熱を発散させます。逆に「風熱のかぜ」は炎症性の症状なので、炎症を冷ましながら熱を発散させるのです。
 

タイプにより選ぶ漢方薬は異なりますので、「カゼ」と一括りにしないで、まずは自身の症状をしっかりと認識することが大切なのです。