5月1日(金)特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』5-⑤

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。


症例1:感染 治療なき入院 20代女性が語る

3月12日、27日取材(札幌放送局 北井元気)
20代の女性は3月5日に感染が確認され、20日間近く入院しました。「自分が感染するとは全く思っていなかった」という女性。あまり知られていなかった症状や入院中の日々などを語りました。

 

第1症例(その5)(3月12日、27日取材 札幌放送局 北井元気)

 

第4節:“自分はかからない”後悔と教訓

入院中、女性が『何より心配だったのは濃厚接触者となった家族や友人のこと』(⇒医学原理1:戦略3:戦術3)だった。感染するまでの本音と、感染して痛感した教訓を語ってくれた。

 

家族は濃厚接触者なわけじゃないですか。『どうしても肩身の狭い生活をするというか、“コロナの菌”みたいな感じで思われるだろうし、その目をすごく気にしているんじゃないかな』(⇒医学原理1・2・3:戦略1・2・3/戦術1・2・3)と思うんですよね。日中は外を出歩かないようにしているんじゃないかなと思うんですよ。そこが『申し訳ない』ですよね。

 

人によっては、汚い、悪い菌を持ってる人たちみたいな、そういうふうに思う人はいるんじゃないかなと思うんですよ。テレビで見てたら、ただアジア圏ってだけで差別されるという話をやってるので、家族はすごく気にしているっていう感じが連絡とっていたらわかりますね。

 

正直、テレビであんなにやってはいたけれど 『自分はかからないだろうと、自分がかかるわけはないだろう』と思っていました。北海道で感染している人は、私がかかったときは90人もいなかったのかな、『まさかその中に自分が入るなんて全くと言っていいほど思ってもいなかったし、隔離されるような経験をすると思っていなかった』ので。


60代以上の人たちがかかっていて、20代30代の人がかかってるとはあんまり言われていなかったので、『かかっても簡単に自力で治せると思ってた』(貴重な教訓ですね。これが戦略1に直結します。)のが正直な気持ちです。


『思いのほか時間がかかったことの衝撃というか、びっくりした感じ』なんですが、家に帰ってきてまず安心しました。


本当に基本的なことになっちゃいますけど、手洗いとうがいの徹底。アルコールはなくても、せっけんでもいいから、ちゃんと手を洗ったほうがいいんだろうなって、今になって思います。

 

あとはちょっとした体調の変化を軽く考えないで、少しでも変化があれば外出は控えてみるということが大事なんじゃないかなと。簡単に治る病気ではないので、『自分たちが原因』(⇒戦略1・戦術1)で、もしかしたら『誰かにうつしてるのかもしれない』(その通りですね。ただし、もう少し視野を広く持っていただけたら一層素晴らしいと思います。⇒戦略2・戦術2;戦略3・戦術3)と思ったら、手洗い、うがいをちゃんとしておけばよかったなと、それに尽きますね