京大病院長に見る愚かなマス・メディアの賢い活用法! 後編:憲法違反の朝日新聞社の医療記事

いまこそ本気で全国の研修医と国民を守れ‼

 



朝日新聞の記事は、京大病院の自粛要請の内容と範囲を確認しないで記事にしたのでしょうか?

内容を把握したうえでこのタイトルと記事を書いたのだとすれば明らかな偏向報道だと思います。

全国の医療現場の士気を下げるものです。研修医の過労死自殺など、いろんな問題がありますが、彼らのメンタルヘルスや当然の名誉を誰が守るのでしょうか?

 

万が一京大病院が医療崩壊してしまったとしたら、西日本の医療は一気に壊滅状態に陥り、それが全国に波及することになるでしょう。

そうした危機感の迫る中、京大病院長は大局を考えて勇気ある決断を下したのではないかと推定します。

本来であれば、いかなる状況下でも、法の常識が最優先されるべきで、組織の論理、価値観を振りかざすのはよくありません。

やりがい搾取、過労死などのブラック企業と同じになります。もっとも私が研修医であった約30年前は、パンデミックなどの未曽有の有事はなかったにもかかわらず、研修病院は想像を絶する程、十分ブラックで過酷な環境条件でした。

 

感染防御に関して他の医療機関よりも遥かな厳格な、京大病院独自の基準を設定したうえでの内部での自粛要請でした。

したがって、当然のことながら違法性もなく、有責性もなく、むしろ賞賛されるべき内部の真摯な取り組みに他なりません。

朝日新聞の当該記者は、そうした病院長の「自宅待機」処分を罰則と同様に曲解し、マスメディアもネットを利用して、個人情報を含むこのニュースを不当に拡散しています。これは朝日新聞社が憲法を守らなかった明らかな実例です。

 

これに対して、私心なく聡明なる京大病院長は、かかる愚かな報道を行った朝日新聞の裏をかいて研修医の名誉を立派に守り、ひいては病院と患者を守ったのではないかと拝察いたします。

そうして、愚かなマス・メディアの報道を世間に広く晒すことによって、少なくとも賢明な国民だけにでも真実を知らしめようというご配慮が働いた可能性も皆無ではないことでしょう。

 

新規採用研修医の自宅待機に関する報道についての文書には、「これらの研修医等の中に、新型コロナウイルス感染症を発症している者は1名もおりません。」と報告されていますが、

当然のことながら、発症していないことが感染していないことの証明にはならないことを京大病院長は、当然のことながら認識しています。

逆に言えば、すべての研修医が定期的にPCR検査を受けることができないまま、過酷な研修生活を余儀なくされていることの意味を理解していただきたいと思います。

 

「PCR検査で陽性者は1名もおりません」と書かれていない背景には、「陽性者が発見されたが、これまでのところ発病者はいない」ということを意味するものと考えるのが、少なくとも医師の間では常識、といっても良いものと思われます。

 

愚かな国家リーダーの下で、とてつもなく不合理な尻拭いを余儀なくされる優秀な若者たちの束の間の青春を、どうか奪わないで差し上げてください。