3月30日(月)月曜日:中国語旅行

中国語旅行も大陸の中華人民共和国ばかりでなく、日本と同様に島国の台湾であったりすることを予め申し上げておきましょう。

 

私は、最近になって台湾に関心を持ち始めています。

台湾といえば、中野で「あけのほし内科クリニック」を開設し、肝臓病専門医として活躍されていた余心漢先生を思い出します。

彼は、母国の台湾の国立大学の医学部を卒業後、日本にわたり、東京医科歯科大学の消化器内科の医局に入局し、そこで博士号を取得されたほどの努力家でした。

 

母国語の中国語はもとより、上品で自然な日本語の他、英語にも堪能な方で、私よりも若手でしたが、惜しくも腎臓がんで亡くなりました。

 

死期が迫っているというのにもかかわらず、内科専門医認定試験を受験するなど最後まで前向きな方でした。現在、彼のクリニックの名称はそのまま引き継がれ、東京医科歯科大学出身の先生が後継されているようです。

 

さて、今回のコロナ騒動で、日本が謙虚に教えを請わなければならないのが台湾です。

 

日中国交正常化の反作用で、日台の良好な関係が危ぶまれていた中、設立された組織として「日中台湾交流協会」があることを知りました。そこで、まず、その概要を紹介します。

 

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日本台湾交流協会概要

 

公益財団法人日本台湾交流協会は、1972年の日中国交正常化に伴い、日本と台湾の間の実務レベルでの交流関係を維持するため、台湾在留邦人及び邦人旅行者の入域、滞在、子女教育及び日台間の学術・文化交流等につき、各種の便宜を図ること、我が国と台湾との貿易、経済、技術交流等の諸関係を円滑に遂行することを目的として、外務省・通商産業省(当時)の認可を受け財団法人として設立されました。

 

その後、公益法人関連三法の成立に伴い、総理大臣の認定を受け、2012年4月1日に公益財団法人に移行しました。そして、2017年1月1日、公益財団法人日本台湾交流協会と名称変更し、新たなスタートをすることになりました。

 

公益財団法人日本台湾交流協会は、東京本部と台北事務所、高雄事務所から成り立っており、我が国政府との緊密な連携の下、外交関係の無い台湾との間の実務関係を処理するための各種業務を行っています。

 

台北事務所及び高雄事務所では、邦人保護、査証発給、経済・文化交流、台湾側各界との調整及び各種調査事業等、我が国の在外公館が行う業務に類する事業を台湾にて展開しています。

 

 

以下が、同協会の公式サイトからの引用メッセージです。
ただし、説明の対象は台湾ではなく日本です。

2020年03月24日

新型コロナ情報台北高雄

2020 年 3 月 24 日


因應新型冠狀病毒疫情擴大徹底加強邊境管制措施(加強檢疫)
因應新型冠狀病毒疫情擴大,為了徹底加強邊境管制,
3 月 23 日的日本閣僚會議中將美國入境日本者新增為隔離措施對象。

(1) 從美國入境日本者,需在檢疫所長之指定地點隔離 14 天,並不得使用日本國 內的大眾交通工具。 (2) 本措施實施從日本時間 3 月 26 日凌晨零時至日本時間 4 月 30 日,包括以飛機 或船舶方式入境日本,措施期間內可能有進一步更新。

 

⇒ここで、少し中文の訳出のプロセスを示してみます。

台湾の繁字体は画数が多いため、道程のための情報量が多く、また漢文の授業などで親しみがあり、日本の旧漢字でもあるため、簡字体表記の文章より遥かに判読しやすいように思われます。

 

因應⇒~に応じて、~に伴って

 

新型冠狀病毒⇒新型コロナウイルス

疫情擴大=疫情拡大⇒疫病流行の拡大(感染症の拡大)

為了⇒実施する

徹底加強⇒徹底的な強化=抜本的強化

邊境管制=辺境管制⇒水際対策

日本閣僚會議中=日本閣僚会議中⇒日本ノ閣僚会議ノ中デ
將⇒まさにこれから行う

美國⇒米国

入境日本者⇒日本への入境者=日本への入国者
新增為=新増為⇒新たに追加する

隔離措施對象=隔離措施対象⇒隔離措置の対象

 

(1) 從美國入境日本者⇒美國従り、日本ヘ入境スル者=米国から日本に入国する者

需在檢疫所長之指定地點隔離 14 天

=需在検疫所長之指定地点隔離 14 天
               

⇒検疫所長ノ指定スル地点デ14天在スル需アリ
               

=検疫所長の指定する場所で14日滞在することが要請される

並=そして

不得使用⇒使用スルヲ得ズ=使用しないこと

日本國內的大眾交通工具=日本国内的大衆交通工具

⇒日本国内ノ大衆交通工具=日本国内における公共交通機関

 

(2)  本措施實施=本措施実施
從日本時間 3 月 26 日凌晨零時⇒日本時間で3月26日午前零時より、至日本時間 4 月 30 日⇒日本時間で4月30日まで
包括以飛機 或船舶方式入境日本⇒日本に来訪する飛行機または船舶を対象とし

措施期間內⇒措施期間內は

可能有進一步更新⇒更ニ更新ヲ進メルコト有ルコト可能
        ⇒措置の期間は更に更新することがあります

 

⇒それでは、全体を訳出してみます。

 

新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化
(新たな検疫の強化)について
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う水際対策の抜本的強化に向けた政府の取組として,3月23日の新型コロナウイルス感染症対策本部により,米国全域からの日本への入国者が検疫の強化対象として追加されました。
 

今回追加された措置は,以下のとおりです。

 

1 米国全域から日本への入国者に対し,検疫所長の指定する場所で14日間待機し,国内において公共交通機関を使用しないことが要請されます。

 

2 本措置は,3月26日午前0時以降(日本時間)に出発し,日本に来訪する飛行機又は船舶を対象に開始され,4月末日(日本時間。右期間は更新することができる)まで行われます。