<はじめに>

 

 

前回は「首のこり」に効果のあるツボを紹介しました。

 

 

「大椎」は首を曲げたときにできる出っ張りの下にあり、

 

 

「天柱」は後頭部の髪の生え際で、太い筋肉に挟まれたくぼみから左右へ親指1本分外側へずれたところにあり、

 

 

「風池」は後頭部のくぼみと耳の下を結んだちょうど中間にあるというお話でした。

 

 

今回は「肩こり」に効果のあるツボを紹介しましょう。

 

 

<肩こりに効果のあるツボ>

2020-02-18 15-41

 

 

今回は「大椎(だいつい)」「肩井(けんせい)」「缺盆(けつぼん)」を紹介します。

 

 

「大椎(だいつい)」は首を曲げたときにできる出っ張りの下にあります。

 

 

ドライヤーで暖めるのがおすすめです。やけどに注意してください。

 

 

直接ドライヤーの温風を当てると痒みが生じることがあるのでタオルの上から当ててみてください。

 

 

「肩井(けんせい)」は首を曲げたときにできる出っ張りと肩の先を結んだ線のちょうど真ん中あたりにあります。押すと心地よい痛みを感じます。

 

 

「缺盆(けつぼん)」は鎖骨真ん中の上のくぼみにあります。強く押すと痛いの軽く押すようにしましょう。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

令和2年2月21日(金)9:00am~11:00am

稽古施設:大宮前体育館 温水プール(第1レーン)

参加者総数11名

指揮監督者:水氣道正七段 飯嶋正広

支援員トレーナー:水氣道1級 加藤博文

修錬生インストラクター:水氣道2級 細谷健太 / 中西正子

訓練生総合ファシリテータ:水氣道准3級 木村英一

受付:主当番(修錬生)細谷健太

副当番(訓練生)木村英一

稽古報告担当:(訓練生)濱屋幸一

 

【稽古内容】

1) 親水航法
  

受付当番と指揮監督者は、最後に入場した。
  

他のメンバーは、自主的に最後まで稽古を進めた。

 

2) 準備体操(いきいき体操)
  

先任修錬生インストラクターが、主に場を指揮し、

総合ファシリテーターが補助する形で、みんなで一つの輪となり、丁寧に実施。

 

3) 基本五航法:2班編成独立方式
  

ジュニア班(訓練生が指揮する体験生のグループ)と、シニア班(修錬生中心のグループ)の2班を編成して実施。

ジュニア班は、各航法の最初の「形」のみ丁寧に実施。

シニア班は、航法ごとに複数の「形」を実施。

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式
   

理氣航法、調血航法、活水航法、舞踊航法、水拳航法
   

1名の特別体験生が、5つの「初伝名宣り」を初体験した。

 

3名の訓練生が、「脇伝2枚目名宣り」を分担した。

 

修錬生以上が、それぞれ3枚目の名宣りを指導した。

 

5)整理体操(のびのび体操):2班編成独立方式
  

ジュニア班は先任修錬生インストラクターが略式で訓練生・体験生を総括指導した。

 

シニア班は構成メンバーのうち3名が分担してインストラクトした。

外来通院中の患者さんが、突然、通院できなくなる事例が杉並区で発生しました。

結果的には已むを得ない措置とはいえ、日々健康不安を抱えながら誠実に勤勉に健康管理を継続している患者さんやそのご家族にとっては、とてもお気の毒な状況です。

 

このような事態を目の当たりにするにつけても、基礎疾患を抱えた、現在、定期通院中の患者の生命と健康を守ることを第一義とすることは、外来診療における基本的なポリシーの一つとして改めて深く認識しておきたいものであると考えます。


佼成病院での症例が、新患なのか通院中の患者さんなのかは不明ですが、少なくとも十分な対策が整っていない無防備な医療機関で、無制限に新患を受け入れることのリスクに対する警戒は、今まで以上に重要だと考え、杉並国際クリニックは、初診受付の予約制を、さらに徹底していきたいと考えています。

 

2月18日付けで、佼成病院の公式HPのトップに以下の情報が掲載されています。

 

佼成病院の公式HPのトップ

 

 

また、2月18日の発表から2日遅れて、杉並区の公式HPでも報告されています。

 

杉並区の公式HP

 

 

2020/2/18 佼成病院HPより

診療情報【緊急】新型コロナウィルスにともなう休診について

 

当院に入院された患者さんに新型コロナウィルスへの感染が確認されたため、現在、行政機関指導のもと所管保健所と連携を図り対応を進めております。感染拡大防止のため、安全が確認されるまでの間、外来診療を休診とさせていただくこととしました。

 

安全が確認でき次第、外来診療を再開いたします。

また、安全が確認されるまでの間は、入院患者さんへの面会も中止させていただきます。

併せてご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

休診の間、定時処方や処置が必要な方はご相談ください。また、ご予約の変更は当面お受けできません。診療再開につきましては、ホームページ上でご案内させていただきます。

 

佼成病院 院長 甲能直幸

 

 

 

パーキンソン病の治療

 

パーキンソン病では、自律神経機能が障害されやすく、その場合、

 

1)起立性低血圧によるめまいがよく見られます。

その原因は交感神経機能の障害であると考えられます。

 

対策としてはまず有効循環血液量を増加させる目的で、飲水量を増やし、塩分を摂取することが推奨されます。

 

次に、血圧を上昇させる目的で血管収縮薬(昇圧薬)の投与、塩分保持薬の服用により血液量を増加させる対策を取ります。

 

しかし、これらの対策ばかりであると、臥床性高血圧となることが多く、臥床時に血圧を測定することが重要となってきます。

 

臥床性高血圧がみられた際には、臥床時に上半身を挙上して対応する必要があります。

 

もとより高血圧や腎臓病の方がパーキンソン病になると、血圧管理が困難になります。

 

誰がパーキンソン病になるかは予測できないので、万が一のためにも日頃から血圧を管理し、また慢性腎臓病等にならないように気を付けておくことが大切だと思います。

 

 

2)食事性低血圧(PPH)を来すことが多いです。

 

健常者では食事負荷にともない腹部への血流シフトがもたらす消化管ホルモンの血中ニューロテンシンの分泌増加により血管拡張作用すると交感神経活動が亢進して、血圧が維持されます。

 

これに対してパーキンソン病患者で交感神経機能の低下が伴う場合、ニューロテンシンによる血圧低下作用を代償する交感神経機能による調整が働かなくなるために低血圧が生じやすくなります。

 

PPHの血圧変化は食事負荷後早期からみられることもありますが、一般には食後30~60分でピークを迎え、長くて2~3時間続きます。

 

一日のうちで朝食後に最も顕著にみられることが多いです。

PPHは一般に糖や炭水化物の摂取で血圧低下が最も強くみられるのに対し、脂質、蛋白質摂取による場合は軽度です。

 

大量カロリー食や高温食では血圧降下の程度が大きいです。また胃からの排泄時間が短いほど血圧低下の程度が大きくなります。

 

対策としては、朝食は相対的に少量の冷食とし、糖や炭水化物を制限し、良質な脂質と蛋白質に富んだものとすることが有益となることでしょう。

薬剤性パーキンソニズム

 

パーキンソン病と同じような症状を示す病態をパーキンソニズム(パーキンソン症候群)と呼ぶことは、すでに説明しました、パーキンソニズムを呈する病態のうち医薬品の副作用としてパーキンソン症状が現れるものを薬剤性パーキンソニズムといいます。


薬剤性パーキンソニズムの症状は、動作が遅い、声が小さい、表情が少ない(仮面用顔貌)、歩き方がふらつく、歩幅が狭い、一歩目が出ない、手が震える(振戦)、止まれず走り出す(突進歩行)、手足が固い(筋強剛)などです。


薬剤性パーキンソニズムの特徴は、急速進行性、対称性、姿勢時や動作時の振戦、ジスキネジアやアカシジアの合併、抗パーキンソン病薬の効果不十分、などがあります。

 

原因薬剤には、抗精神病薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬、降圧薬、抗不整脈薬、消化性潰瘍治療薬、胃腸機能調整薬、抗悪性腫瘍薬など多くのカテゴリ―の薬剤がパーキンソニズムを惹起させることが報告されています。

 

ただし、原因薬剤には薬剤添付文書に未記載のものもあり、被疑薬に関する知識と不断の警戒が必要です。

令和2年2月18日(火)19:000~21:00

鷺ノ宮スポーツ・コミュニティプラザ温水プール(第5レーン使用)

参加者総数6名(先発4名、後発2名)

支援員トレーナー:水氣道正弐段下 林亮博

修錬生インストラクター:水氣道2級 坂本光昭

報告担当ファシリテーター:水氣道5級(中等訓練生)植田栄喜

受付:主当番:支援員トレーナー:林亮博、 副当番:野口将成

 

【稽古内容】

1) 親水航法

 

2) 準備体操(イキイキ体操)一列縦隊行進方式

  訓練生2名を頭尾位に配置し、支援員トレーナーがサポート

 

3) 基本五航法(短縮版):一列縦隊行進方式
  準備体操に引き続き実施

 

4) 各種航法:名宣り 稽古方式
  種目:理気航法、調血航法、活水航法、舞踊航法、経絡航法

 

5) 整理体操(のびのび体操)一列縦隊行進方式

 

6)既定の稽古終了後、 特別技法訓練:

希望者2名による活水航および基本第一航法

  

補足:

ビート板を使用し基本第一航法、素歩き、活水航法を行う
体幹を意識しての動作。軸が安定したのを体感できた
通常の基本五航法に採用するのも一考と思える
今後の検討課題

 

 

【まとめ】

稽古プログラムの流れは、水氣道の原則にしたがって実施

 

稽古参加者全員に対し、「イキイキ体操」新項目の周知、「基本五航法」の動作確認

 

各種航法では、特別体験生の名宣り「初伝」、訓練生の名宣り「脇伝」の稽古を実施

令和2年2月19日(水)10:00~11:00

藤村温水プール

 

参加総数:9名

 

監督指導者:水氣道正七段飯嶋正広

 

指導員:水氣道正五段 村上健介

 

受付:主当番修錬生 欠場

 

主当番代行訓練生(水氣道5級) 野口将成

 

報告:主報告者 水氣道正弐段下 林亮博
   副報告者 野口将成

 

稽古内容

1) 浅い主レーン(指導員)、深い副レーン(監督指導者)の2部編成とした。
支援員は指導員と終始協働して、浅い主レーンで稽古した。

 

2) 浅い主レーンは、終始、村上流で行った。

初めにウォームアップ

前半:上肢運動 

中盤:体幹運動 

後半:下肢運動

具体的に人体の各部位を意識しての運動

インターバル運動を取り入れながらの有酸素運動、時には無酸素運動

 

具体的に以下の運動があげられた
1、腰痛に効果のある運動(腰痛予防なのか腰痛後の運動なのか)
2、肩の運動を中心に
3、6秒強い負荷をかける運動

 

3) 深い副レーンでは、監督指導者より階級ごとに、イキイキ体操新項目を伝授した。

 

第1陣:修錬生対象 / 2級 細谷健太を先任インストラクターとして、2級 高橋千晴との互助稽古を実施上

 

第2陣:2級 高橋千晴のインストラクションにより、4級の訓練生、次いで5級の訓練生との協働稽古を実施

 

 

認定
水氣道2級中等訓練生高橋千晴を水氣道イキイキ体操インストラクター候補とする。

 

 

解説
水氣道の技法は徐々に進化しています。経験とノウハウを蓄積してきた村上流もいずれしかるべき水氣道の航法へとまとめ上げられていくことになっています。

 

そのためには、稽古記録を制度化して業績として整理しておく必要があります。

 

また、水氣道は対番制度といって一対一の信頼に基づく稽古の基本としますが、その在り方は、自主的参加(自助)から各水準ごとの学び合い(互助)さらには異なる水準間の切磋琢磨(協働)によって、新たな稽古構造をはじめ技法や航法が創造されていくことになります。

パーキンソン症候群(特に、多系統萎縮症‐パーキンソニズム型)

 

無動、筋強剛、動作緩慢を伴う歩行障害の他にピサ症候群を呈したパーキンソン病の症例のエピソードを、前回ご紹介しました。

 

しかし、こうしたパーキンソン病の主要徴候が見られる病気は、パーキンソン病の他にパーキンソン症候群があり、両者は区別されます。

 

パーキンソン病様の症状を呈する病態をパーキンソニズムと呼びます。パーキンソニズムを呈する中枢神経変性症には多系統萎縮症という病気があります。

 

多系統萎縮症は3型あり、本邦に多い錐体外路症状優位なタイプは多系統萎縮症‐パーキンソニズム型(MSA-P)に分類されます。

 

この病気は、パーキンソン病と同様に、左右非対称の発症やすくみ足がみられますが、睡眠呼吸障害を高頻度に合併します。

睡眠中に声帯外転障害(声帯開大不全)に伴う吸気性喘鳴を認め、突然死の原因にもなるので常に注意すべき徴候です。

 

また声帯以外にも咽頭部(舌根・軟口蓋)、喉頭部(声帯・披裂部・喉頭蓋)にも閉塞を認めます。
 

 

パーキンソニズムのある多系統萎縮症には、頭部MRIで病変組織での鉄沈着を反映する特徴的な所見(症状の対側の被殻での高度萎縮、被殻外則部の直線状T2高信号、被殻後部の低信号化)が認められ、また磁化率強調画像での低信号化所見は鉄沈着の評価を容易にします。
 

 

多系統萎縮症には特徴的な病理所見があります。脳神経細胞の一種である乏突起膠細胞(オリゴデンドログリア)の細胞内に、嗜銀性封入体(GCI)を認め、GCIの主要構成蛋白はα‐シヌクレインで、これが多系統萎縮症の病理診断的指標となっています。

 

代表的なシヌクレイン病としては、多系統萎縮症の他に、パーキンソン病やレヴィ―小体型認知症があります。
 

 

杉並国際クリニックのオリジナル心身医学療法には水氣道®の稽古の他に聖楽院での『臨床聖楽法』実施しています。

 

後者はヴォイス・トレーニングと実際の芸術声楽のブラッシュアップを行ないますが、多系統萎縮症‐パーキンソニズム型(MSA-P)の早期発見と、リハビリテーションに役立つことはご理解いただけるのではないかと思います。

当院は令和の新時代の幕開けと共に、これまでの30年に及ぶ一般診療所としての役割を総括し、専門医療機関としての機能を強化する目的で新たに再出発することとなりました。その責任と使命を果たすため、継続的かつ計画的な医学管理を必要とする皆様(当クリニック会員:杉並国際クリニック健康会員)を優先的に診療することになりました。

 

杉並国際クリニック健康会員とは、当院の患者役員会の提案を受け、「初診の日より起算して1年以上、定期的に受診されている方」と規定させていただいております。

 

そこで、大変恐れいりますが、

初診または慢性疾患で2ヵ月以上受診中断の方は事前予約制

とさせていただいております。

 

なお、再診以降、定期継続受診期間中は、予約の必要はございませんので、どうぞご安心くださいますようお願い申しあげます。

 

 

〇予約メールにてお願いします。

 

〇予約当日の診察は受けられません。

 

〇予約の際、大学病院をはじめ、他の医療機関からの紹介状(診療情報提供書)をお持ちの方は予めお申し出ください。

 紹介状(診療情報提供書)をお持ちの方の予約優先枠を設けております。

 

予約メールはこちら

 

 

令和元年6月1日   

 

杉並国際クリニック 院長 医学博士 飯嶋正広

背景:

当クリニックの前身である高円寺南診療所時代(平成の30年間)は、患者の皆様の便宜のため予約制を導入せず、可能な限りの工夫と努力を重ねてまいりました。

 

そして、令和の新時代の幕開けとともに、改組・改称した杉並国際クリニックも、発足直後は、従来の伝統的方針を継承する予定でした。

しかし、発足の直後に、抜本的な制度の見直しを抜本的に検討しなければならない典型的で象徴的な問題事例(待ち時間等を避難する理不尽なネット書き込み)が発生しました。

「自分の待ち時間は最小に、自分の受診時間は自分の都合の良い時間にたっぷりと、長年ため込んだ健康上の、あるいは人生の諸問題の解決を、いっぺんに、しかも最低のコストで」ということを信条とされる方が、残念ながら激増しており苦慮いたしております。

 

 

対策:

このような時代の変化や人心の荒廃を現実の問題として重く受け止め、当クリニックの評議会(4名の患者会代表者により構成、任期1年)等の推奨を受けて、旧来のシステムを変更し、本年6月から段階的に予約制度に移行することとしました。

なお段階的かつ試行的な移行のため、当日予約キャンセルの場合の特例も併記しました。

 

 

結果:

3カ月にも満たない、短期間の観察期間でしたが、初回受診希望者のほとんどが当日の診療終了時間前1時間以内の予約を希望されておりました。

それに伴い電話での予約確認の件数が急増し、本来の業務に支障をきたしております。

 

入り口に「予約制」と明示し、ホームページにも示しているにもかかわらず、中には、それを承知のうえで再三電話をかけてきて特別扱いを要求してきたり、甚だしい例では「具合が悪いのにすぐに診てくれないのか」と土足のまま入ってこられて割り込みを強要したりしてくる方まで出現し、たびたび実害を受け、待合室の皆様にも御不快な思いをさせてしまいました。

 

 

反省:

診療終了時間前1時間以内は定期受診者(当クリニック継続受診歴1年以上)の皆様を中心にたいへん込み合っておりますので、この時間帯指定の「予約」診療を受け付けてしまうと、従来の定期受診者の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまうことになります。

 

 

新しい方針:

8月16日から、初回受診希望者の当日予約制度は全面的に廃止することにいたしましたので、よろしくご理解の程、お願い申し上げます。

 

 

令和元年8月11日

杉並国際クリニック 院長 飯嶋正広