水氣道の創始者が、新型コロナウイルス(COVID-19)を恐れず、稽古の継続を推奨する理由

プールの消毒:次亜塩素酸ナトリウムの効能について


COVID-19(新型コロナウイルス)について、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)、手など皮膚の消毒を行う場合には消毒用エタノールが有効であることが分かってきています。

 

次亜塩素酸の性質によると、有機物に触れるとただの水とごくごくわずかの塩とクロラミン(窒素化合物:塩素系の臭い:プールの臭い)に分解され安全性は確立しています。

この分解・酸化の過程で有機物(ウイルス核酸や菌蛋白)を死滅させます。

 

そもそも「次亜塩素酸」は細菌を退治するためにヒトの体内でも作られています。

白血球は体の中に侵入してくる有害な細菌を攻撃する際に「酸素」を使い「スーパーオキシド」と言われる「活性酸素」をつくり、そこからさらに生成される「次亜塩素酸」を使って細菌やウイルスを攻撃します。


こうした仕組みを理解すると次亜塩素酸は自然に近く、ヒトにも優しい反面、細菌やウイルスに対しては高い殺菌力を持っていることが理解できると思います。

その効果としてはインフルエンザやノロウイルスはもちろんですが、SARS、MARS、新型コロナウイルスをも不活性化、死滅させます。
 

 

賢明なる水氣道会員の皆様は、率先して毎年10月にはインフルエンザワクチンを接種し、年齢によっては肺炎ワクチンを接種しておられます。

ウイルスの感染リスクはどなたにとってもゼロではありません。そして新型ウイルスに対する特効薬はなく、流行期間中にはワクチンの開発は間に合いません。

 

結局のところ、いざという時に、生きて元気に回復できるか、急速に死の転帰となるかの決め手は、普段から十分な免疫抵抗力を育んでいるか否かの課題に他なりません。

水氣道は、一般の競技スポーツで養われる行動体力のみならず、防衛体力ともいうべき、こうした免疫抵抗力をも高めることを目的とした営みです。

 

そして、この目的を達成するためには、屋内の温水プールという環境も重要な要素になっているということをご理解いただければ幸です。

 

水氣道は、あなたを救い、日本を救い、アジアを救い、そして世界を救います。

 


ですから、水氣道を実践しているあなたは救世主の一員であるということを深く心にとめて楽しく有意義に稽古を続け、多くの人々を水氣道に導いてください。
 

 

2020(令和2)年02月22日  

 

日本水氣道協会 創始者 飯嶋正広