2月10日 内科学会の関東地方会に参加しての所感

日本内科学会関東支部主催 第657回 関東地方会 報告(No1)

 

令和2年2月8日(土)午後12時から

ステーションコンファレンス東京(千代田区丸の内)にて

 

日本内科学会の関東地方会にはじめて参加しました。

 

この学会は、ほぼ毎月1回土曜日の午後に都心で開催されています。

 

開業医にとっても、優れた勉強の場であり、可能な限り、毎回出席したいと思いました。

 

会場は3つに分かれていて、私が選んだのは第1会場(消化器⇒血液⇒感染症)でした。

 

 

今回の発表内容は、広範な内科の全領域のほとんどにあたる9領域(消化器、血液、感染症、腎臓、神経、内分泌、循環器、呼吸器、膠原病)で、一例症例報告が主でした。

 

臨床医は、患者さんの一例一例から学んでいくことを大切にしています。

発表者は概ね研修医が中心でしたが、斬新でかつ十分練られていました。ベテランの先輩専門医や教授格の指導医のサポートを受けて入念に準備されたものであったと思われます。

 

私は、資格のある内科医の一人として、年1回の内科学会総会(全国大会)に出席することは、当然の義務であると考えてきましたが、関東地方会の内容は、より現場の臨床医向けであることを知りました。

 

自分の患者さんを精密検査等で紹介先を検討するうえで、都内の優秀でアクティブな専門医療機関を把握しておくことは、とりわけ有益であることに、今更ながらに気づいた次第です。

 

167演題がありましたが、クリニックに所属する内科医の発表も2件ありました。

 

演題113:

テロメア長の短縮を認めた(重症OSAS合併)先端巨大症の一例
逗子金澤内科クリニック(神奈川県逗子市)

 

谷裕至先生(高知医科大学医学部 卒業)

医学博士/日本内科学会総合内科専門医/日本糖尿病学会専門医/日本内分泌学会専門医・指導医・評議員

 

使用した医療技術:

MRI(下垂体撮影)、ポリソムノグラフィ―(PSG)、HT Q-FISH法(DNAテロメア長測定)

 

 

演題164:

嚥下障害を契機に腹壁脂肪吸引生検で診断に至った全身性アミロイドーシスの一例

 

ホームアレークリニック(世田谷区下馬)

宇野佳孝(群馬大学医学部 卒業)

医学博士/日本内科学会総合内科専門医/日本神経学会専門医・指導医/難病指定医/がん診療緩和ケア研修終了/身体障害者指定医(指定不自由)

 

使用した医療技術:

腹壁脂肪生検、DFS染色・過マンガン酸カリウム処理

 

考察:

腹壁脂肪生検は外来診療ばかりでなく在宅医療の場でも簡便に行なえる有用な検査法である。

 

 

同じ立場の医師として声援を送りたいと思います。

杉並国際クリニックも毎日、貴重な症例を経験しているので、現場の医療の発展のために、今後、日本内科学会関東地方会への発表を検討していきたいと考えております。