元号が令和に改まった第2日目、5月2日の「令和改元記念 水氣道ポスター・ラリー」にご参加くださった皆様、天候不順にもかかわらず、ご活躍ありがとうございました。

 

第5班 班長 細谷健太

貼付を完了できた場所:8か所(完了!

 

第7班 班長 加藤博文

貼付を完了できた場所:20か所(完了!

 

第8班 班長 金澤克彦

貼付を完了できた場所:6か所

貼付できなかった場所:2か所(浜田山公園、なりむね児童遊園

<理由>貼付スペースなし

 

開拓部隊(方南町・大宮)部隊長 野口将成

貼付を完了できた場所:3か所(完了!

 

 

第二日の予定総数39か所中、完了37か所、貼布不能箇所は2か所でした。

 

本日分のみの達成率は95%に上りました。

 

また区内掲示板総数128か所のうち120か所完了にて

最終的に全体の約94%を達成することができました。

 

以上のように予想を遥かに超える達成率でした。

 

 

私自身は、おおむね満杯の蚕糸の森公園および、ゆうゆう阿佐ヶ谷館以外の「でんごんくん」には気づいていなかったため、杉並区内での貼布達成率が95%にも登るとは夢にも思いませんでした。

貼布できなかった8か所のうち2か所のみが目についていたということです。

 

この経験は、臨床医学においても大切な教訓になります。

それは、特定の限られたケースのみで、全体を推定してはならない、ということです。

目立つものは、特殊である場合が少なくありません。全128か所を対象とすることは、無謀なようでしたが、皆様のおかげで、私たちのコミュニティがもつ潜在的活力と可能性の大きさに、あらためて気が付くことができました。

 

令和元年の記念すべき最初の一両日を、このような成果で飾ることができたことは、私たちにとってたとえようのない大きな財産だと思います。

 

令和元年5月3日

日本水氣道協会 理事長 飯嶋正広

 

 

今年の日本リウマチ学会総会・学術集会は、これまでの中で、もっとも大きな収穫がありました。

それは、学術集会に先立つアニュアルレクチャーコースで最新の専門知識がアップデートできたこと、関節エコーライブ&ハンズオンセミナーといって、超音波検査の専門実習(参加者限定)で実践的なスキルアップができたこと、それに加えてMeet the Expertといって、特殊領域のエクスパートのレクチャーに続き、その講師を囲んで臨床に即した質疑応答(参加者限定)に参加でき、日常診療における専門的な課題の克服に大いに役立つ経験ができたからです。

 

そこで今月の木曜日のシリーズは4月14日(日)に開催された日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーの内容を、

講義録のメモ〔講義録メモ〕

をもとに要点を少しでもわかりやすく<まとめ>皆様にご紹介することにいたします。

 

 

アニュアルコースレクチャーは、2006年より、日本リウマチ学会の学術集会に併せて開催されています。リウマチ学会の中央教育研修会の中心となる7つの講演で、丸一日をかけて1年分のリウマチ医学の最新情報を得ようとするものです。

 

 

昔から難病とされてきた関節リウマチではありましたが、日進月歩の医学の発展により、関節リウマチの疾患活動性のコントロールも充分に可能な状況となりつつあります。そして、寛解状態を目指すことが現実的な治療ゴールになってきました。

 

とりわけ、関節リウマチの薬物療法の進歩は大学病院のみならずリウマチ専門医が勤務する地域のクリニックで高度な対応ができる時代になってきました。

 

しかし、そこで重要なことは、やはり、早期に診断し、速やかに治療を行うことです。

医師免許や博士号などの学位とは異なり、専門医のタイトルは、常にアップデートな情報に触れ、新しい知識を取得しておくことが必須の条件になっています。また、社会環境の変化も重要です。なぜなら、社会が医療に求める内容は、日々めまぐるしく変わって、より高度で有益で安全なものが求められていくからです。それについても、絶えずアップデートされた知識や技術が求められていることを実感しています。

 

 

 

<日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーのリポート①>

4月14日(日)9:35~10:35am

ACL2:

リウマチ性疾患の遺伝的背景と臨床応用

 

演者:

寺尾知可史 先生(理化学研究所生命医科学センター)

 

 

〔講義録メモ〕

リウマチ性疾患は複合性疾患である:遺伝要因と環境要因

関節リウマチの遺伝率は6割(日本人で推定58%)

ヒトゲノムプロジェクト完了⇒遺伝子多型地図完成⇒一塩基多型(SNP)関連ゲノム解析

影響の強い変異はヒト白血球型抗原(HLA)などに限られ、影響の弱い多型が非常に多く存在することが判明:一部は相互作用やエピスタシス効果を示すものがある。

疾患に関わる重要な分子ネットワークやパスウェイ、細胞が明かになってきた。

 

 

1  関節リウマチの遺伝率

 

Q

「母が関節リウマチなんですけど・・・私も関節リウマチになるのでしょうか?」

 

A

「関節リウマチ発症可能性は、普通の人とほとんど変わらないか、若干高くなる程度です。」

 

 

一塩基多型(SNP)の種類

SNPは数千万個ある

遺伝子変異がどのレベル(染色体、フラグメント、塩基)で長さの変化の有無・配列変化の有無をみる

染色体におけるSNPの組み合わせのことをハプロタイプという。

 

 

目の前の患者さんの遺伝子を調べるとすれば何を調べればよいか?

そこから何がわかるか?

 

関節リウマチの場合であれば、HLA-DRB1を調べると、もっとも多い情報を得ることができる(関節リウマチの50%の遺伝子要因を説明)

 

 

2  関節リウマチの疾患感受性の遺伝学

 <関節リウマチに成り易さの予測>

HLA(ヒト白血球抗原)領域:HLAは白血球の血液型である

HLA-DRB1はACPC(+)関節リウマチとACPC(-)関節リウマチで、関連性が大きく異なる

 

ACPC(-)関節リウマチに関連するHLA-DRB1アレルが存在し、RFの有無によって遺伝的に二群に分けられる。

CCP(-)関節リウマチはHLA(DRB1とB)で説明できる。

関節リウマチ関連遺伝子は100以上:PAD14,CCR6、AIRE

メタ解析による9つの関節リウマチの新規感受性遺伝子が同定された。

人類共通の遺伝因子(欧州人と日本人)が多数存在する。

 

 

3.関節リウマチの表現型の遺伝学

 合併症、治療反応性との関連性については良い結果がでていない

 関節所見・活動性・骨破壊

 遺伝性は45-58%の関節破壊を説明する

 

HLA-DRB1*0405はDAS28と独立して骨関節破壊に関連する

リウマチ因子の陽性と力価は関節リウマチ破壊の分布に関連する

抗体力価:リウマチ因子とCCP力価に関わる遺伝子は異なる

 

 

4.遺伝学が病態解明と治療開発とを結びつけることがある

遺伝子解析は疾患の原因を同定できる

遺伝率とは、遺伝要因が説明できる分散の割合を意味する

 

 

 

<まとめ>

医学の基礎研究の努力や結果のすべてが日常診療に直接役立つわけではありません。

 

しかし、研究を続けなければ医学は発展しないことは真理です。関節リウマチの基礎研究では、生まれながらの変異に着目することによって病気の原因を突き止め易くなってきました。そして、こうした研究によって、関節リウマチは、遺伝要因だけではなく環境要因が関与する複合性疾患であることが、よりわかってきました。

 

また、関節リウマチという同一の診断でも、それぞれ異なるタイプがあり、そのタイプを見極めることによって、より効果的で安全な治療戦略を組み立てることができるようになりつつあります。

 

それから日本人とはかけ離れているように思われがちなヨーロッパの人々と共通の遺伝因子が多数発見されたことは、医学の領域を超えて、とてもエクサイティングな発見です。

 

ですから、日本人を対象とする医学研究の成果は、欧州人にも役立ち、また欧州人を対象とする研究も日本人にとって貴重な情報になる、ということを意味します。

水氣道とは、室内温水プールでの稽古に留まらず、家庭での入浴、銭湯、保養地における温泉療法などの伝統的自然療法や現代的リハビリテーション医学とも密接な関わりを持っています。

img20190501_12040043

元号が令和に改まった初日の5月1日の「令和改元記念 水氣道ポスター・ラリー」にご参加くださった皆様、悪天の予報にもかかわらず、ご活躍ありがとうございました。

 

 

第1班 班長 飯嶋正広

 

同行メンバー 

飯石さん、松田さん、関さん、高橋さん、猪狩さん

 

分班長 

中野さん

 

貼付を完了できた場所:10か所

 

貼付できなかった場所:1か所(蚕糸の森公園)<理由>貼付スペースなし

 

予定を中止した場所:1か所(大宮)<理由>降雨のため

 

5月2日に分班長として飯石さんが大宮に向かう予定です。

 

 

第2班 

班長 中川良子

 

貼付を完了できた場所:4か所

 

貼付できなかった場所:1か所(馬橋会議室前)<理由>貼付スペースなし

 

 

第3班 

班長 林亮博

 

貼付を完了できた場所:3か所(完了!)

 

 

第4班 

班長 奥村順子

 

同行メンバー 

奥村様のご主人様(ありがとうございます!)

 

貼付を完了できた場所:17か所

 

貼付できなかった場所:2か所(ゆうゆう阿佐ヶ谷館、阿佐ヶ谷かりん公園)

 

<理由>貼付スペースなし

 

 

第5班 

班長 細谷健太

 

5月2日実施予定

 

 

第6班 

班長 野口将成

 

貼付を完了できた場所:17か所

 

貼付できなかった場所:1か所(桃井原っぱ公園)

<理由>貼付スペースなし

 

 

第7班 

班長 加藤博文

 

5月2日実施予定

 

 

第8班 

班長 金澤克彦

 

全16か所中8か所完了

 

天候不順のため8か所中断、残りは、5月2日実施予定

 

 

第9班 

班長 飯嶋園子

副班長 飯嶋志保

 

貼付を完了できた場所:8か所

 

貼付できなかった場所:1か所(荻窪公園)

<理由>工事中にて掲示板撤去

 

 

第10班 

班長 小池享子

副班長 木村英一

 

貼付を完了できた場所:3か所(完了!)

 

 

第11班 

班長 田辺幸子

 

同行メンバー 田辺様のご主人様(ありがとうございます!)

 

貼付を完了できた場所:13か所(完了!)

 

 

開拓部隊(方南町)

部隊長 野口将成

 

5月2日実施予定

 

 

初日の予定総数93か所中、完了83か所、翌日延期9か所、貼布不能箇所は6か所でした。

本日分のみの達成率は85%に上りました。

 

また区内掲示板総数128か所のうち83か所完了にて

本日のみで、すでに全体の約65%を達成することができました。

 

明日5月2日は残り39か所にチャレンジします。

 

 

以上のように予想を遥かに超えるとても素晴らしい成果を上げることができました。

そして、水氣道の同志の結束力の大きさを実感することができました。

 

令和元年の記念すべき初日を、このような成果で飾ることができたことは、私たちにとってたとえようのない大きな財産だと思います。

 

参加者の皆様ありがとうございました。

 

今宵はゆっくりお休みくださいますように。

 

令和元年5月1日

日本水氣道協会 理事長 飯嶋正広

img20190425_21511032

 

5月1日(水)および2日(木)の、杉並区内全域128か所に及ぶ無料掲示板「でんごんくん」に水氣道の広報のためのポスター貼付スタンプラリーを始めます。

 

 

第1班に参加される方は、5月1日(水)午後1時、杉十小温水プールに集合をお願いします。

張り付けの説明会も兼ねます。

 

全11班がスタンバイしています。

ボランティアがさらに増えました(4月20日)

ありがとうございます。

 

下高井戸・永福などの拠点の担当者は未定です。

目下、ポスター貼付スタンプラリー同行ボランティアを募集中です。 

 

なお、実施要領については事務局長の野口将成が近日中にお知らせいたします。

 

 

 

5月1日・2日の班分けです

 

第1班

飯嶋班(本部)    

 

第2班

中川班 

 

第3班

林班 

 

第4班

奥村班 

 

第5班

細谷班

 

第6班

野口班

 

第7班

加藤班

 

第8班

金澤班

 

第9班

飯嶋班

 

第10班

小池 班

 

第11班

田辺 班

 

 

掲示板一覧表

一覧

 

 糖尿病の治療は、血糖値を下げるだけでは不十分!

 

-2型糖尿病では患者さんの病態を見極め、それに見合った薬剤を選択する必要ありー

 

一口に糖尿病といっても様々なタイプがります。多くは生活習慣病として認識されている2型糖尿病ですが、現在までに多くの種類の糖尿病治療薬が開発され、実際に処方されています。単に血糖値を下げることだけが目的であれば、どの薬剤を使用しても良いことになります。実際に、日本糖尿病学会は、糖尿病の第一選択薬は特定せずに主治医の判断に任せる立場をとっています。

 

ところで、日本人の膵臓のβ細胞(インスリン分泌細胞)は欧米人に比べて脆弱であることがずいぶん以前から指摘されています。そのため、日本人では糖尿病の初期から機能低下がはじまり、やがてインスリンを分泌できなくなりがちです。

 

つまり、糖尿病の患者さんの膵β細胞機能をいかに温存させるかを考えた処方が必要です。この膵β細胞の保護のためには、この細胞を疲弊させない薬剤を選択することが必要となります。

 

そこで2型糖尿病を診る際には、病態を見極めることが大切になってきます。残念ながら、他院から病態にそぐわない薬を長期間処方されてきた皆様に別の病気の初診で遭遇することが少なくありません。

 

処方するのは医師ですから、決して患者さんの落ち度ではありません。そして、現在の日本糖尿病学会の指針によれば、必ずしもそうした処方医を責めるべきではないでしょう。

 

 

そこで、糖尿病の皆様に、お勧めしたいのは、処方してくださる先生に、以下のように率直に尋ねてみることです。

 

「私の糖尿病はインスリン分泌が不十分なタイプなのですか、それともインスリンが働きにくいタイプなのですか?」

 

あなたのこの問いかけに対して、診療データとともに笑顔ではっきりと答えてくれるようなドクターの処方薬であれば、まず安心してよいといえるでしょう。

 

 

このように、2型糖尿病の場合の薬の使い分けの基本は、病態を把握しておくことが前提となります。インスリン分泌促進薬か、インスリン抵抗性改善薬か、その選択が糖尿病の薬物療法を開始するにあたっての鍵になるからです。

 

杉並国際クリニックでは、以上のことを踏まえて、糖尿病の薬物療法開始の際には、これまで以上に丁寧な病態評価方法を開始して行く予定です。

 

インスリン抵抗性の指標としてHOMA-R([空腹時血糖値×空腹時インスリン値]/405

が用いられています。

この値が2.0以上であればインスリン抵抗性があると解釈し、薬物療法が必要であれば、インスリン抵抗性改善薬を処法します。

 

ただし、この方法には限界があります。空腹時血糖が140㎎/dLを超えるとデータの信頼性が確保できないからです。その場合は、体型やそのほかの検査所見(たとえば中性脂肪高値、あるいは高インスリン血症であれば、インスリン抵抗性が疑われます)から病態の鑑別を試みなくてはならないからです。つまり、初診時において軽度の糖尿病であれば有用な指標となりえるのですが、中等度以上の糖尿病の病態鑑別は、より複雑で難しくなるといえるでしょう。インスリン分泌低下が併存してくれば、スルフォニル尿素(SU)薬を併用したり、さらにインスリン注射を必要としたりする段階に至ることも少なくありません。