最新の臨床医学 5月13日(月)内科Ⅰ(消化器・肝臓)

ピロリ菌に感染したことのある胃のがん化に注意!

 

人間ドックなどの検査結果の相談で内視鏡検査で萎縮性胃炎を指摘される方からの質問が多いです。ただし、杉並国際クリニックが充分にカバーできていない重要な検査項目の一つに内視鏡検査があります。この検査が必要な方は、連携医療機関である東京警察病院等をご紹介いたしております。

 

胃がんはヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染と深く関わっています。逆にピロリ菌感染がない人は胃がんになることが少ないです。ピロリ菌に感染すると慢性胃炎から萎縮性胃炎になり、さらに腸上皮化生という変化が起こってくると胃がんになる危険性が高くなります。ピロリ除菌により胃がんの予防や感染の防止が期待されるため、ピロリ菌に感染している場合、除菌治療が推奨されています。

 

 

胃がんハイリスク検診(ABC検診)のご案内

令和という超高齢化時代は、日本人男性の2人にひとり、女性の3人にひとりががんになることが一般常識として定着する時代です。がんになることはもはや特別なことではありません。しかし早期に発見できれば内視鏡治療など低侵襲治療を受けられ、完治する可能性も高くなります。

 

胃がんの早期発見するためには検診を受ける必要があります。胃がんに現在なっているかどうかは胃レントゲン検査や内視鏡検査を受けなければ診断できません。しかし胃がんになりやすいかどうかは個々人で異なるので、予め自分が胃がんになるリスクが分かっていれば、内視鏡あるいは胃レントゲンなどの検診をどれくらいの間隔で受ければ良いのかの参考になります。

 

胃がんはヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染と深く関わっています。ピロリ菌感染がない人は胃がんになることが少なく、ピロリ菌に感染すると慢性胃炎から萎縮性胃炎になり、さらに腸上皮化生という変化が起こってくると胃がんになる危険性が高くなってくることが知られています。そこで簡単な血液検査でピロリ菌の感染の有無と胃粘膜萎縮の度合いを示すペプシノゲンを測定して胃がんになるリスクが高いかどうかを調べる検診(ABC検診)があります。

 

あなたも胃がんになるリスクを検査してみてはいかがでしょうか。

 

 

対象となる方

20歳以上の方(特に40歳以上の75歳未満の方にお勧めします)

 

 

対象外の方

1.明らかな上部消化器症状があり、胃や十二指腸の疾患が強く疑われる方

(保険適応ですので、消化器内科を受診してください)

 

2.食道・胃・十二指腸の疾患で治療中の方

 

3.胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬)服用中もしくは2ヶ月前以内に服用していた方

 

4.胃切除後の方

 

5.腎不全(目安:クレアチニン値が3mg/dl以上)の方

 

6.75歳以上の方

 

 

検診の受付・料金など

 

申し込み

担当者    申し込み受付事務担当:野口将成(事務次長)

 

検査・説明・指導担当:飯嶋正広(院長ドクター)

 

料金       (任意検診ですので全額自己負担です)

継続通院中の方:6,000(消費税別)のみ

 

初診の方:8,000円 (消費税別)<初診料、採血・検査費、報告書および再診料その他の手数料のすべて含む>

 

 

胃がんハイリスク検診(ABC検診)よくある質問と回答

 

Q.検診の申し込みは?

 

A.当院受付で「ABC検診」または「胃がんハイリスク検診」を希望する旨、申し出てください。

 

 

Q.検診方法は?

 

A.採血による簡単な血液検査です。院長ドクターみずから採血します。

 

 

Q.結果は?

 

A.2週間後に保険証をもって受診してください。

院長が直接対応いたします。

 

 

Q.内視鏡による胃がん検診を受けたい場合は?

 

A.郵送された検診結果と保険証を持って受診してください。ご希望であれば、当院の連携医療機関である東京警察病院での内視鏡検査の予約をいたします。費用は保険扱いとなります。

 

 

Q.ピロリ菌が陽性でした。除菌治療を受けたいのですが?

 

A.ピロリ除菌治療は保険診療になる場合と自費診療になる場合があります。

どちらになるかはご相談ください。どちらの場合も当院で対応いたします。