最新の臨床医学 4月11日(木)骨粗鬆症についてQ&A

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

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Q13 

足がつるのはカルシウム不足や骨粗鬆症の危険信号?

 

私はよく足がつるのですが、カルシウム不足が原因でしょうか。

また、足がつるのは骨粗鬆症の注意信号ですか?

 

A

筋肉がつるのは、運動選手のように筋肉を使い過ぎたり、寝冷えや、筋肉の位置が変わってしまうのが主な原因で、まれにカルシウムやマグネシウム不足が関係する場合もあります。悪い夢をみて、うなされて過呼吸をすると血液がアルカリ性になり、一時的にイオン化カルシウムが減って筋肉がつる場合もあります。

 

カルシウム不足の状態が続くと骨粗鬆症の危険性も高くなります。ご心配でしたら検査を受けてみましょう。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

こむら返りになる原因は、はっきり解明されていません。しかし、誘因としては冷えやミネラル不足、筋肉の疲労、運動不足などが挙げられます。その他には、女性では妊娠中にもよく起こります。 寝ているときによく足がつる人で、膝の裏などの血管の凸凹が目立つ場合は、下肢静脈瘤の可能性も考えられ、足のむくみが関係していることもあります。

 

たしかにカルシウムやマグネシウム不足が関係する場合もありますが、まれです。むしろ水分やカリウム不足の影響が多いと思います。

 

特に水分は水氣道®の稽古中にも喪失するためか、しばしば稽古中に発生します。そこで、稽古前には水分補給に注意するように、折に触れて指導しています。稽古を継続して、体力が増すにつれて、足がつる頻度は減少し、いずれは起こらなくなります。

 

水を吸収するのにも時間か必要なので、 稽古の直前・直後だけでなく、朝起きた時からこまめに水分を補給する必要があります。それに加えてカリウム不足にならないようにします。生の果物や野菜に多く含まれている糖質やビタミンの補給もかねて朝食や稽古前の補食に100%の野菜ジュースを追加することもお勧めです。