行動目的:
PreHT 2019
(The 6th International Conference on PreHypertension & Cardio Metabolic Syndrome)
第6回高血前圧症・高血圧症・代謝性疾患・循環器疾患国際会議
1)確実な出席
2) 密度の濃い情報収集と整理
3) ディスカッションへの積極的な参加
行動計画:
① 朝食(06:30am~)
② 学会(09:00am~07:15pm)
③ ホテル
重要な活動予定の詳細:
(学会発表の演題には和訳を加えました)
Friday, March 1st, 2019
07:30 Registration
09:00-11:10 Plenary Session 1
Opening Session Hall A
Chairs: Stevo Julius, USA, Rimvydas Slapikas, Lithuania, Reuven Zimlichman, Israel
09:00 Greetings Rimvydas Slapikas, Lithuaniaの挨拶と
他の2人の共同座長の挨拶
Let‘s start
09:10 PS1-1:
Hemodynamic and Sympathetic Tone Changes in the Course of Prehypertension, Stevo Julius, USA
09:40 PS1-2:
ARBs vs ACE inhibitors: is the Better the Enemy of the Good?
Thomas Unger, the Netherlands
10:10 PS1-3:
The Heart and the Kidney: a Forty Years Retrospctive,
Efrain Reisin, USA
10:40 PS1-4:
Prehypertension and Hypertension
– Definition, Diagnosis and Treatment Options,
Reuven Zimlichman, Israel
11:10-11:40
Coffee Break, Exhibition Visit and Posters Viewing
11:40-13:40
Plenary Session 2
Diagnostic Challenges of Organ Target Damage in Patients with Prehypertension
Chairs: Dalius Jatuzis, Lithuania, Sekib Sokolovic, Bosnia and Herzogovina.
高血圧前症患者の臓器標的障害の診断的課題
11:40 PS2-1:
Microvascular Structrural Alterations: what is New?
Damiano Rizzoni, Italy
12:10 PS2-2:
Treatment of Hypertension induced Albuminuria
Bojan Jelakovic, Croatia
高血圧誘導性アルブミン尿の治療
Significance of Higher Systolic Blood Pressure in Young People,
Michael Bursztyn, Israel
若年者の収縮期血圧高値の意義
12:40 PS2-3:
Prehypertension and Associated Cardiovascular Risk Profiles
in Different Populations,
Andrzej Januszewicz, Poland
13:10 PS2-4:
Why the Sprint Study should not Influence our Treatment of Patients
with Hypertension - and why Target Systolic Blood Pressure is 130 and not 120 mmhg, Sverre
Kjeldsen, Norway
SPRINT研究が我々の高血圧症患者の治療に影響しないのはなぜかー
そして収縮期血圧の目標値が130㎜Hgであって120でないのはなぜか?
Hemodynamics and
Subclinical Cardiovascular Target Organ Damage
in Newly Diagnosed Arterial Hypertension,
Salvatore Novo, Italy
新規に診断された動脈性高血圧症における発症前(潜在性の)
心血管系標的臓器障害
13:40-14:30 Lunch Break
14:30-16:10
Plenary Session 3
A Contemporary Approach to Arterial Hypertension Management Hall A
Chairs: Sverre E. Kjeldsen, Norway, Bojan Jelakovic, Croatia
動脈系高血圧症管理に向けての現代的アプローチ
14:30 PS 3-1:
Combination Therapy in Hypertension,
Stefano Taddei, Italy
高血圧に関する複合療法
15:30 PS3-2:
Cardiovascular Autonomic Dysfunction in Autoimmune Diseases,
Ljudmila Stoyjanovich, Serbia
自己免疫疾患における心血管系自律神経失調
15:50 PS3-3:
Renal Denervation – in Search for New Indications,
Alexander Prejbisz, Poland
腎神経切除術―新たな適応を探求して
14:30-16:10
Parallel Session 1
Free Papers Hall B Chairs: Salvatore Novo, Italy, TBA
16:10-16:40 Coffee Break
16:40-18:20
Plenary Session 4
Hot Topics in Arterial Hypertension
(joint Session with Lithuanian Hall A Society of Hypertension, Latvian Society of Hypertension and Atherosclerosis and Lithuanian Society of Cardiology)
共同座長: Marius Miglinas, Lithua, Karlis Trusinskis, Latvia, Gintare Sakalyte, Lithuania
動脈性高血圧症のホットな話題
16:40 PS4-1
Microvascular Dysfunction and Prediabetes: a Vicious Cycle,
Coen D.A. Stehouwer, The Netherlands
細小血管機能障害と糖尿病前症:悪循環
17:00 PS4-2:
New Insights into Vascular Disease: from Ageing to Calcification,
Catherine Shanahan, UK
血管性疾患への新たな洞察:加齢から石灰化へ
17:20 PS4-3:
There is an Elephant in the Room: Hurdles to Achieve Blood Pressure Contol in Daily Practice, Marius Miglinas, Lithuania
部屋には一頭の像がいる:日常診療における血圧管理に対する障害
17:40 PS4-4:
Masked Uncontrolled Hypertension in Normotensive Patients,
Kārlis Trušinskis, LATVIA
正常血圧の患者における未制御の仮面高血圧症
18:00 Discussion
16:40-18:00
Parallel Session 2
Free Papers Hall B
Chairs: Damiano Rizzoni, Italy
実際の活動成果:
Friday, March 1st, 2019
07:30 Registration
事前ネットでアナウンスされていたプログラムを写し取り、ワードにコピーしておりましたが、実際のプログラムは学会当日に渡されました。事前プログラムの進行とは異なる変更が見られました。これほどまでの変更はこれまで経験したことがないほどでしたが、内容的には興味深いものが多く収穫はありました。活動報告のため、最初から日本語に訳してノートがわりに入力しましたが、残念ながら、それでも直接内容を理解していただくのは難しいと思います。
09:00-10:45 全体討論 1
Opening Session Hall A
共同座長: Stevo Julius, USA, Rimvydas Slapikas, Lithuania, Reuven Zimlichman, Israel
09:00 Greetings
09:05 PS1-1:
高血圧前症の進展過程における血行動態および交感神経緊張の変化
Stevo Julius, 米国 Michiganの Ann Arbor center
高血圧症の神経系:心拍数と心拍出量は交感神経の緊張と副交感神経の緊張に起因する。健常者と高血圧患者では異なる反応を示す。
一過性の頻脈や一過性の高血圧を示す群での心拍数は多いが、これらの群はいずれも高血圧へと発展しやすい。
血圧は血流と血管抵抗によって決定されるが、高血圧に関しては心係数減少、末梢血管抵抗の増加(血管壁の肥厚、内腔の減少)がおおきく関与している。とりわけ血管抵抗の上昇は高血圧の原因の3分の2以上を説明する。正常血圧者と高血圧者の血管抵抗増加の違いは、ノルアドレナリン負荷試験によってにより顕著に示される。
交感神経活動性は高血圧症Ⅱ・Ⅲでは低下傾向
循環を制御しているのは何か?脳がコントロールしている。
仮説:血圧が十分に高まっていることを脳が感受すれば脳は血圧を下げるようにコントロールする。
犬の試験、後ろ脚を閉塞させたときの平均血圧
09:30 PS1-2:
(降圧剤)ARB(アンジオテンシン受容体結合阻害薬)
対ACE(アンジオテンシン返還酵素阻害薬):どちらが優れているか?
Thomas Unger, オランダ、マーストリヒト大学
ANGⅡ:不整脈と筋減少は突然死を招く
ACE-Iの起源は毒蛇の毒のペプチドSQ14225(Captoril)
2時間後はANGⅡが低下するが12時間後には元に戻ってしまう。少なくとも3人に1人のRAASには影響を与えない。
ACE-Iの副作用として咳が問題になっている。
心血管リスクを強力に低下させるのはTelmisartanが優れている。
抗糖尿病効果、インスリン感受性を高める
PPARγ活性
抗炎症効果、抗動脈硬化硬化
ARBsは1年後の服薬コンプライアンスも良好
拡張期血圧低下効果もTelmisartanが優っている
アルブミンの排出量においてもAT1-を介するAGⅡ効果、副作用がほとんどない
イベント率も少ない
質問:ARBとACE-Iの併用について、
回答:奨励できない
それよりも、ARBを増量すべきだ、副作用の恐れは少なくメリットが大きい
09:55 PS1-3:
心臓と腎臓:40年間を振り返って
Efrain Reisin,米国
肥満者の高血圧:減量と薬物の選択
減塩せずに減量
中心性肥満
血管内皮細胞障害⇒アルブミン尿症
糸球体肥大および糸球体硬化
体重過多群、肥満群
Rosuvastatin study
代謝異常、血圧、微小アルブミン尿症を含む腎障害の改善
1㎏の減量が血圧を1㎜Hg低下に有効
4ないし11㎜Hgの収縮期血圧の低下
肥満症は左室肥大をもたらし、結節性糸球体硬化症をもたらす
10:20 PS1-4:
高血圧前症と高血圧症―定義、診断および治療選択
Reuven Zimlichman, イスラエル、テルアヴィヴ大学
高血圧前症での血圧コントロールがもたらす利益は大きい
1977第1高血圧ガイドライン
2003第2高血圧ガイドライン
慢性腎臓病や糖尿病の患者の高圧目標はより厳格に
サイアザイド利尿薬
2014高血圧ガイドライン
60歳を超える人の高圧目標
2017新ガイドライン
降圧の至適目標
正常(<120/80)、血圧上昇、高血圧Ⅰ、高血圧Ⅱ
Primary Outcomes:
心疾患、心血管系疾患による死亡
SPRINT研究への批判
2群のみ、治療強化群の半数が高圧目標に達していない
生命保険会社が膨大な量の血圧と死亡率に関するデータを蓄積してきた
1920年代から、すでに高血圧前症のリスクを把握していた。
それに対して内科医師はどのように考えてきたか
Ⅰ度の高血圧(130~140)に対して治療を行わないできたのだが…
10:45-11:10 Coffee Break
11:10-12:30
全体討論 2:高血圧前症患者における臓器標的障害に関する診断的課題
共同座長: Dalius Jatuzis, リトアニア, Sekib Sokolovic, ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
11:10 PS2-1:
小血管の構造変化:新しい知見は何か?
Damiano Rizzoni, イタリア
小血管の構造変化:新しい知見は何か?
抵抗血管が高血圧症のカギを握っている。
非侵襲的に小血管を観察する技法
網膜の微小血管の観察
中膜の肥厚
小動脈の改変を抑制する治療
毛細血管の
ハイデルベルグの網膜血流計
網膜小動脈の血管壁/内腔比が指標になる
心疾患患者では網膜小動脈の血管壁/内腔比が増大している
非侵襲的検査のデータは侵襲的検査のデータと相関する項目と創刊しない 項目がある。
レニン―アンジオテンシン―アルドステロン系と網膜小動脈の変性には関連性があることを非侵襲的方法で観察
11:30 PS2-2:
若年者の収縮期血圧高値の意義
Michael Bursztyn, イスラエル
後期青少年の高血圧と中年の
高血圧症コントロールは男性は女性に劣る
120/80㎜Hg程度の血圧が心血管系疾患のリスクや死亡率が最も低い
心拍出量、心拍数、全末梢血管抵抗
収縮期血圧は加齢とともに上昇する
拡張期血圧は50歳頃にピーク迎える
それでは、若年者の収縮期高血圧は
動脈の弾性
高身長の弾性、喫煙には関係なく、身体活動性は高く、運動負荷による血圧上昇が顕著
若年高血圧はスポーツで自己(治癒)する例がある
白衣効果は収縮期血圧より脈圧の方が影響を受けやすい
若年者の高血圧の治療のためには外来での血圧測定で発見することが重要
AST:assistent supporting technology
11:50 PS2-3:
異なる母集団での高血圧前症および関連のある心臓血管系リスクの特徴
Andrzej Januszewicz,ポーランドワルシャワ心臓協会
地域差:イラン、ナイジェリアで高い中国の男性で増加中 しかし、大差はない
年齢差:40~59歳で最大(米国)、60歳超ではむしろ低値
性差:男性は女性より10%高値、中心性肥満が関与
基礎疾患:メタボリック傾向者、メタボリック症候群では高頻度
高血圧前症は低い教育水準、低い収入、少ない運動量、食事・栄養の低い質、
居住地(都市部か、非都市部か)高いアルコール摂取量なども関与する
高血圧前症は、心疾患、心血管による死亡、心房細動のリスクにもなる
若年者や中年者のリスクが高い
12:10 PS2-4:
SPRINT研究が我々の高血圧症患者の治療に影響しないのはなぜかー
そして収縮期血圧の目標値が130㎜Hgであって120でないのはなぜか?
Sverre E. Kjeldsen, ノルウェイ
プライマリ・エンドポイントの信頼性が低い
心疾患をリストしている
50%が達成していない
心臓病治療薬をたくさん服用している人とわずかしか服用していない人がランダムに混在している
標準治療が2剤、強化治療が3剤
利尿剤を使用している群で心疾患の発症率が低かった
欧州高血圧ガイドライン
65-79の年齢層を中心に、それより若い層、それより高齢の層で基準が異なる
Unattending Automatic Office BP in SPRINT without staff
Systolic BP=7mmHg lower than the daytime ambulatory blood pressure
18mmHg lower than the standard office
12:30-13:30
全体討論3:採択研究(要旨)
共同座長 Michael Bursztyn,イスラエル、Damiano Rizzoni,イタリア
12:30 PS3-1
肝移植患者の高血圧前症と高血圧症の有病率
Marcin Adamczak,et al,ポーランド
免疫抑制剤の使用
高血圧前症、高血圧症、いずれも増加
12:40 PS3-2
成人前若年者の外来血圧のステージ分類
欧州/米国ガイドラインすなわち不明瞭な規則によるアプローチなのか?
Ambulatory Blood Pressureとは片腕に血圧を測定するための帯を巻き、血圧計本体を腰に固定して、自由に行動している中での血圧の変動を測定する検査です。 一般的に昼間は30分間隔で、夜間は1時間間隔で機械が勝手に血圧を測定する。
12:50 PS3-3
妊娠高血圧、子癇前症および退治発育制限のような妊娠関連性合併症のある 女性における心血管性/脳血管性疾患のリスクに関与するエピジェネティクスの特徴
Ilona Hromadnikova,チェコ
母親のストレスと炎症反応
母親の末梢白血球
母親の新血管疾患
二次的な胎盤機能障害
エピジェネティック変化
13:00 PS3-4
大動脈瘤の生物学的指標としてのミオシン重鎖11
Yoshihiko Ishikawa,日本,横浜市立大学心臓血管研究所
大動脈瘤の生物学的指標:MHY11
大動脈瘤組織から分泌
血管平滑筋委に特異的
CRPより特異的で敏感な指標
手術で治療が成功すると,このマーカーの値も低下する
大動脈瘤のスクリーニングと述語のフォローアップに有効なマーカーである
13:10 PS3-5
糖尿病患者におけるメタボリック・シンドロームの頻度
Aysun Isiklar,トルコ
前向き研究:サンプルの平均BMI33.75
糖尿病患者におけるメタボリック・シンドロームの頻度は高いことが予測されたが、結果は必ずしも予測通りではなかった。
更なる検討を要する。
13:20 PS3-6
高血圧症の患者の心筋および頸動脈の再構築と血清尿酸
Raushan Karabayaeva,カザフスタン
男性より女性で尿酸値が低い
50-59で女性の尿酸値はピークを
女性では高尿酸値が心血管系のリモデリングをもたらす
リモデリングとは
13:30-14:30 Lunch
14:30-15:15
サテライト・シンポジウム セルヴィエ社協賛セッション
心疾患の高いリスクをもつ高血圧症患者で確かな効果を上げるための簡易な解決法①
Giantare Sakalyte, リトアニア、リトアニア健康科学大学
新血管系疾患の高いリスクを持つ高血圧患者は多種類の薬が必要だが
アドヒアランスが低いので死亡率が高く、医療費を底上げしている
患者の半数が規則的に薬を使っていない
きちんと薬を使っているのは5人に1人
MICAD
Type2糖尿病
だから、患者の服薬アドヒアランスに対する配慮が必要
アドヒアランス不良の患者を発見して、再度アドヒアランス改善を促す
病気の治療でなく、患者の治療こそ大切
ベータ遮断訳は一次予防のみならず二次予防もアドヒアランスが不良
アドヒアランスの改善は死亡率低下に寄与する
患者は1剤ないし2剤処方を好む
複合剤を用いると目標血圧達成までの時間が短縮できる
心疾患の高いリスクをもつ高血圧症患者で確かな効果を上げるための簡易な解決法②
Ramunas Unikas, リトアニア
ACEI or ARB + CCB or利尿剤
血圧がコントロールされていても心拍数がコントロールされていないと心血管系リスクは依然として高い
心拍数80超では、ベータ遮断薬が第一選択になる
高いβ‐1選択制のβ遮断薬
ビソプロロール+ぺリンドプリル 複合剤を推奨
15:15‐16:55
全体討論 4:動脈性高血圧症管理に向けての現代的アプローチ
共同座長:Dalius Jatuzis,リトアニア、Bojan Jelakovic, クロアチア
15:15 PS4-1
高血圧症の複合療法
Stefano Taddei,イタリア
異なる相補作用の組み合わせで二次性副作用を減らせる
コンプライアンスノ向上
治療目標達成までの時間の短縮
中等症以上で心血管系疾患を合併する高血圧症患者に推奨
Single-pill combination は短期間で
3剤までであればコンプライアンスは50%以上
高血圧症
降圧剤に対するコンプライアンスは高血圧患者の新血管疾患リスクに直接影響を与える
初期からの複合剤の使用は心血管疾患の発症リスクを低下させる
ARBs+Ca拮抗薬は?
2剤は薬剤抵抗性高血圧に用いる、
スピロノラクトンその他の利尿薬、アルファ遮断薬、β遮断薬
2018ESC/ESHガイドラインでは高血圧の治療はsingle pill combinationで開始することが推奨されている。
合剤の欠点は成分の量を調整できないこと
定容量の合剤から処方し始める
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Lipitension=Dyslipidemia+Hypertension
高血圧のみをコントロールしても心血管系疾患のリスクを低下させない
Polipills:
アトロヴァスタチン、アムロジン、ぺリンドプリルの3種複合剤
座長からのコメント、Pollipill conceptは米国由来、6種の複合剤も
15:55 PS4-3 血圧のばらつき、方法論的側面と臨床的意義
Giafranco Parati,イタリア ミラノ
BPV:
循環器生理学:血圧は変動の大きいパラメータである。
24時間モニター24hABPM(Ambulatory Blood Pressur)
血圧変動性大=高いCVリスク
睡眠時閉塞性無呼吸症候群によるもの
夜間高血圧症のPhenotypeではnon=dipper type
心血管疾患性の死亡率を高める
Smoothness Index(SI) SDが血圧管理のための優れた指標
Monotherapy
複合剤が単剤より有効
長時間作用性の降圧剤が有用
外来受診ごとの血圧変動をチェックすること
ニトレンジピンとハイドララジン
血圧の日内変動と自律神経機能失調との関連は直接的には検定されていない
15:35
高血圧誘発性アルブミン尿の治療
Bojan Jelakovic, クロアチア
微小アルブミン尿とは何か
微小アルブミン尿は心血管系疾患のリスク因子か?
両者はパラレルに進行する。
微小アルブミン尿は心血管性疾患発症の予測因子である。
心血管疾患による死亡率のみならず、非心疾患疾患による死亡率を高める
微小アルブミン尿に対する治療目標は?
アルブミン尿の治療が心血管疾患を予防する。
アッルブミン尿を30%減少させると、心血管性疾患の発症を27.4%減少さ せる。RASS抑制がアルブミン尿の改善に効果的である。
アルドステロンをブロックすることが心血管系疾患と腎疾患の抑制に有効である。
MRAs、
CCBs L/TタイプのマニディピンがLタイプのアムロディピンよりアルブミン尿低下に効果的
NDCCBs
減塩はアルブミン尿低下に効果的
研究の限界は、1)個人差が多きいこと、2)多数の関連因子が存在する
16:15 PS 4-4
自己免疫疾患の誘因としてのストレス
Ljudmila Stojanovich,セルビア
プライマリ・エンドポイントの信頼性が低い
心疾患をリストしている
50%が達成していない
心臓病治療薬をたくさん服用している人とわずかしか服用していない人がランダムに混在している
標準治療が2剤、強化治療が3剤
利尿剤を使用している群で心疾患の発症率が低かった
欧州高血圧ガイドライン
65-79の年齢層を中心に、それより若い層、それより高齢の層で基準が異なる
Unattending Automatic Office BP in SPRINT without staff
Systolic BP=7mmHg lower than the daytime ambulatory blood pressure
18mmHg lower than the standard office
16:35 PS 4-5
腎神経切除術―新たな適応を探求して
Alexander Prejbisz, ポーランド
神経ホルモンの上昇が血圧上昇をもたらす
多発性嚢胞腎の経皮的腎神経遮断術RDN
薬剤抵抗性高血圧
証拠に基づいた治療:
欧州のガイドラインでは高い推奨を得ていないが
エヴィデンスを集積中である
新しい適応は交感神経機能が亢進した高血圧の症例である
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
Apnea-Hypopbea Index(AHI)は治療経過を評価するためにも良い適応である
治療が成功すれば降圧剤が不要になる
17:15-18:35 全体討論 5 動脈性高血圧症のホットな話題
(joint Session with Lithuanian Hall A
Society of Hypertension, Latvian Society of Hypertension and Atherosclerosis and Lithuanian Society of Cardiology)
共同座長: Marius Miglinas, リトアニア, Karlis Trusinskis, ラトヴィア, Gintare Sakalyte, リトアニア
17:15 PS5-1 細小血管機能障害と糖尿病前症:悪循環
Coen D.A. Stehouwer,オランダ
マーストリヒト大学
症例提示:典型的な高血圧の女性、代表的な合併症
糖尿病前症を伴う高血圧症
肥満とアディポカイン
最小血管の内皮細胞
ブドウ糖の取り込み 糖代謝
糖尿病性網膜症
糖尿病性腎症:糸球体毛細血管
血漿フォンビルブラント因子や微小アルブミン尿が最小血管内皮細胞障害のマーカーになる
糖尿病前症:皮膚や網膜のHyperemia
大脳白質の強調画像と容積の減少
最小血管障害は4年後までのうつ病症状の発症に相関
高血糖が大脳皮質の最小動脈機能障害をもたらす、それが脳に障害をもたらし、認知障害や後年のうつ状態を引き起こす
ブドウ糖の取り込みやインスリン抵抗性は最小血管のPerfusionに関連している。血流が乏しい最小血管が増えるとブドウ糖の取り込み率が低下し、インスリン抵抗性が増す。
肥満における最小血管障害
細胞間信号には血管拡張性の因子と血管収縮性の因子とがある
17:35 PS5-2:
血管性疾患への新たな洞察:加齢から石灰化へ
Catherine Shanahan, 英国
キングスカレッジ、ロンドン
加齢は血管病の最大のリスク因子である
DNA障害、ジェノムの不安定性、遺伝子変異、アポトーシス
血管石灰化
内膜:動脈硬化プラーク崩壊
中膜:糖尿病性障害 硬化
血管平滑筋あげの石灰化のメカニズム
加齢関連血管障害に打つ手はあるのか?
核膜を内張するラミナの障害
PrelaminaAの蓄積
FACE-1がPrelaminaAを抑制する
骨粗鬆症
VSMCs年齢はPrelaminaAとDNA障害が関与する
DDR:DNA障害反応
DNA障害の信号が石灰化をもたらす
複数のサイトカインが関与する
CKD患者でのpremature calcification
若年性石灰化
骨原性分化
BMP2,IL6などのサイトカイン血管の石灰化や効果のサロゲート・マーカーになる
17:55 PS5⁻3: 部屋には一頭の像がいる:日常診療における血圧管理に対する障害
Marius Miglinas, リトアニア
Barrierは何か
患者の自覚が乏しい
血圧測定法の不備
50%の患者はアドヒアランス不良、30%はアドヒアランスが欠如
脳卒中のリスクが高いのが問題
言葉だけでなく視覚的に訴える
血圧の自己監視
手関節での自宅血圧測定の制度は低い
ESH Care
FDCtherapy
ARBbased single combination therapy
Dual combination one tablet therapy
よりTriple combination one tablet therapy が降圧効果は高い
18:15 PS5-4:
正常血圧の患者における未制御の仮面高血圧症
Kārlis Trušinskis, ラトヴィア
仮面高血圧も心血管疾患のリスク因子となる。
仮面高血圧のリスクの大きさは健常者と高血圧患者との中間にある。
18:35-9:15
全体討論 6: 採択研究(要旨)
18:35 PS6-1
頸動脈‐大腿動脈脈波速度:メタボリック・シンドローム患者のモニターとしての有用なツールの一つ
Zurate Zupkauskiene、リトアニア
頸動脈‐大腿動脈脈波速度は、メタボリック・シンドローム患者の心血管疾患リスクを予測する因子となりうる。脈波速度8.6m/秒を基準としてメタボリック・シンドロームの患者を2群に層別化してリスクを評価することができそうである。
18:45 PS6-2
中国における心臓‐メタボリック・シンドロームの現状
Jing Liu,中国、北京大学、人民医院メタボリック・シンドロームの診断基準のうち、腹囲に関してはアジア人のは欧米人より厳しい基準が与えられている。
最近10年間に、高血圧や糖尿病の発症率はおよそ2倍に増えた。
中国では女性のほうがメタボリック・シンドロームの率が高い。
18:55 PS6-3
高血圧患者の早期新規発症糖尿病:特徴と危険因子制御
Van Ngok Thanh Nguyen,ベトナム、ホーチミン医科薬科大学
ベトナムの医療疫学調査の中心はハノイとホーチミンである。
ベトナムではこの10年間に糖尿病患者が3倍に増えた。
19:05 PS6-4
外来高血圧前症の若年者における血行動態と標的臓器障害
Lukasz Obryck, ポーランド
120/80㎜Hg程度の血圧が心血管系疾患のリスクや死亡率が最も低い
心拍出量、心拍数、全末梢血管抵抗
収縮期血圧は加齢とともに上昇する
拡張期血圧は50歳頃にピーク迎える
それでは、若年者の収縮期高血圧は
動脈の弾性
高身長の弾性、喫煙には関係なく、身体活動性は高く、運動負荷による血圧上昇が顕著
若年高血圧はスポーツで自己(治癒)する例がある
白衣効果は収縮期血圧より脈圧の方が影響を受けやすい
若年者の高血圧の治療のためには外来での血圧測定で発見することが重要
AST:assistent supporting technology
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