漢方治療に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へのHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

 

そのため、以下のQ&Aを採り上げ、解説を加えてきました。

 

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&A

 

富山県立中央病院 内科和漢・リウマチ科-Q&A

 

 

三和生薬株式会社のHP「よくあるご質問」をご紹介しております。

 

Q

漢方エキス剤と煎じ薬の違いは?

 

A

よくたとえられますが、インスタントコーヒーとドリップコーヒーの違いと思ってください。エキス製剤は煎じた汁の水分を飛ばして粉末にしてから細粒や錠剤にします。

 

両者は全く同じとは言えませんが、エキス製剤は携帯も便利で煎じる手間もいらず、手軽に服用出来るので今では広く用いられています。

 

 

<杉並国際クリニックからのメッセージ>

高円寺南診療所では、エキス製剤を使用してきました。解説での表現を借りるなら、インスタント漢方薬、ということになりそうです。<製剤名の最後に「湯(トウ)」>が付いていれば、原則的にはインスタント・コーヒーのようにお湯を注いで、薬剤エキス顆粒をよく溶かしてから、ゆっくり内服していただきます。

 

ただし、これにも例外があって、たとえば、吐き気を催しているような場合には、冷水とともに内服していただくのが良いでしょう。

 

 

杉並国際クリニックでも、引き続き、エキス製剤を処方していきます。

 

エキス製剤のメリットは、たとえば、1日2回ないし3回服用していただくときに、かならずしも同じ漢方薬でなくても処方し易いということです。

 

同じ人でも、概日リズム(サーカディアン・リズム)があるため、朝のコンディションと夜のコンディションでは異なります。そのため、朝には朝用、夜には夜用の漢方を処方することによって、メリハリのある1日をサポートすることが、エキス製剤では容易に可能となります。

 

せんじ薬は、同じ薬をまとめて調剤せざるを得ないので、杉並国際クリニックでも引き続き実践する時間薬理学的な発想に基づく処方を行うことには不向きだと思います。

当クリニックは、新時代の要請にこたえることにとどまらず、その一歩先の未来を見据えた新世代のモデルクリニックを目指しています。

 

それは、マイ・クリニック化構想です。

 

マイ・クリニック化構想とは、旧来のスタイルから脱皮して、あなたが求める理想のクリニックを、会員(メンバー)ともに少しずつ計画的に共に育てあげ、創造し、共に成長していこうというクリニック運営構想です。

 

そのためにも、この杉並国際クリニックのHPの新着情報は、当クリニックからの一方的なメッセージの発信ばかりであってはなりません。

 

皆様の声をいただき、この<会員の声>を通して、私たち全員の共有財産にしていくことができればとても素晴らしい展開が期待できると思います。

 

そこで、杉並国際クリニックのHPの新着情報は、現代医療制度の問題、健康不安などについてのメッセージや、逆に、ご自分が励行している健康法や、生き甲斐論など、どのようなテーマでも歓迎します。

 

 

投稿先は、suikido@gmail.com です。

 

 

なるべく、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

収載については可能な限り反映させていただくつもりですが、

 

公益性、趣旨、倫理的配慮等その他を勘案し、当方で検討の後、1週間程で、

 

掲載日程を通知させていただきます。

 

皆様の投稿をお待ちいたしております。

 

 

アレルギー

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

 

最後に杉並国際クリニックからのメッセージを加えています。

 

薬物アレルギー③

 

Q5 

薬物アレルギ-を診断するためには、どんな検査がありますか?

 

A

原因薬物を特定する検査として、血液検査、皮膚テスト、再投与試験があります。このなかで、最も確実な診断方法は再投与試験ですが、再投与により症状が再びあらわれ、重い症状が誘発される恐れがありますので、その必要性と安全性を十分考慮して行います。そのため、再投与試験の前に、より安全な検査を行うことが一般的です。

 

例えば、アナフィラキシーを発症した患者さんでは、即時型アレルギーをみる皮膚テスト(プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テスト)を、遅延型アレルギーではパッチテストといったように、症状に合わせて検査を選びます。また、遅延型アレルギーの血液検査に、リンパ球刺激試験(DLST)がありますが、検査の信頼性は低く、それだけで診断できないことがあります。

 

再投与試験以外の検査は、薬剤によって陽性率が異なり、陰性であっても原因薬剤を否定できない点に注意が必要です。したがって、専門医のもとで、総合的に判断されることが重要です。

 

 

杉並国際クリニックからのメッセ―ジ

回答では、種々の専門的な検査方法を紹介していますが、検査法については、すべてのアレルギー反応に適用できる確実な方法はないことに留意してください。結局のところ、複数の薬剤から絞り込む際には、過去の報告が重要であり、適切な検査は、あくまでも参考にして原因薬を確定させることになります。

 

薬物アレルギーの診断に至るためには、まず、症状が薬物で引き起こされている可能性を疑うことが重要です。たとえば、注射薬を投与している最中か直後にアナフィラキシーを発症する場合の判断は容易です。

 

しかし、時間が経過してから発症する場合には患者さんの協力が不可欠です。患者さんとの真の信頼関係が築かれていないと、アレルギー専門医であってもこの可能性を疑うことすらできないことがあるからです。

 

臨床の現場で一番困るのは、患者さんが遠慮して症状の申告をためらい、自己判断で経過観察をすることです。しばしば、「様子をみていました」とおっしゃるのですが、「様子をみてみましょう」とか「様子をみてください」という言葉は医師から発せられるべき言葉であって、決して患者さんから発せられてはならない言葉です。

 

経過観察は、専門家の視点から行われるべきで、素人の患者さんが行うべきものではありません。後になって「自己責任で」とまでおっしゃる方までもいらっしゃるのですが、その後のサポートをするのは医師なのですから、ご一考願いたいところです。

 

さて、患者さんが症状を的確に伝えてくださったと仮定しましょう。

 

難しいのは、他の医療機関でも薬を処方されている場合です。薬物の相互作用という問題もあります。

 

その場合の薬物アレルギーの診断のためには、症状発現までの時間経過、発症以降の症状の変化、とりわけ、薬物と症状との間に妥当な時間的関係があるかを確認する問診が特に重要です。

 

以下の3点は、FDA方式の原因薬検索のアルゴリズムにも含まれている重要なポイントです。それを紹介しておきましょう。

 

①薬物投与と症状発現との時間的関係 

いつ頃に、どのような症状に対して何という薬物(複数であれば、そのすべて)を何日間使ったときに、どのような時間経過で、どのような症状が出現したのか?

 

②薬物投与中止後の症状改善

薬物はいつ中止したのか?

症状は、どのような経過で治ったのか?

 

③ 薬物再投与が行われた場合の症状再発

その後、同じ薬剤を使ったことがある場合には、同じ症状が誘発されたのか?

その時間経過はどうであったか?

りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

HPで確認することができます

 

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。

 

骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

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Q6

「骨粗鬆症にはビールが良い」というのは本当ですか

 

A

2002年7月19日から開催された「第56回日本栄養・食糧学会」(北海道大学)において、動物モデルを用いたビールの骨密度減少抑制作用に関する研究が報告されました。これによると、ビールに含まれるホップ成分に骨密度の減少を抑制する作用がある可能性を示し、ラットでの結果を人に換算したところ、ビールの適量摂取(体重60kgの成人で約100mLに相当)が、骨密度減少に効果的に働き、骨粗鬆症発症のリスクを低減する可能性が示されています。

 

アルコールは百薬の長と言われますが、適量を守り、週に1日は休肝日を設けて、健康維持に努めましょう。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

ビールが骨粗鬆症に良いとは直ちにはいえません。「骨粗鬆症にはビールが良い」というのは三重の拡大解釈であり、科学的見解とは程遠い、商業主義的キャッチに他なりません。

 

まず、第一に研究で用いられたのはビールではなくてホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸です。第二に、骨粗鬆症とはいっても、対象はヒトの骨粗鬆症ではなく老年性骨粗しょう症モデルマウスです。第三に、骨粗鬆症の治療効果ではなく、あくまでも破骨細胞による骨吸収抑制です。

 

このキャッチの根拠は、サッポロビール(株)が、東京農業大学応用生物科学部栄養科学科と行ったかつての共同研究です。この研究によると、ホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸(以下、THIAA)について、細胞実験および動物実験で骨粗しょう症予防効果を老年性骨粗しょう症モデルマウスで検証しました。その結果、THIAAの老年性骨粗しょう症予防効果が明らかになり、そのメカニズムは、破骨細胞による骨吸収の抑制に起因することが分かりました。

 

国際骨粗鬆症財団は、骨質を高め、骨折を防ぐために、次の6項目の生活スタイルを勧めています。多くは糖尿病の食事療法や運動療法と重なっています。糖尿病を改善するための生活スタイルは、骨粗鬆症の予防にも役立つことになります。

 

①過度のアルコール摂取に注意

適度な飲酒をしている人では、骨粗鬆症のリスクが低下するという報告もありますが、適量飲酒と自己判断している人の多くが過量飲酒者です。そして過度のアルコール摂取も骨粗鬆症のリスクを高めます。エタノール換算で1日に24g以上を摂取している人は、大腿骨近位部骨折のリスクが70%上昇します。 なお体重の少ないやせた女性ほど、アルコールの弊害を受けやすいので注意が必要です。 ホップが実験動物だけでなくヒトの骨粗鬆症予防に役立つとしても、過度のアルコール摂取となると、逆効果でさえあります。

 

 

 ②体重をコントロールする

肥満は骨粗鬆症の危険因子となるが、やせも骨粗鬆症の発症リスクを高めます。ダイエットをして体重が急激に減ると、骨粗鬆症のリスクが高まります。ダイエットで栄養が不足すると、必要なカルシウムの摂取量も減少するからです。 BMI(体格指数)が18.5以上25未満の標準体重を維持することが重要です。

 

ホップ自体にはカロリーはありませんが、ビールもアルコール飲料ですからカロリーは低くはありません。ノンアルコールビールにも麦芽を使用していますから飲み過ぎれば、ビール太りします。これに対してカロリーゼロのホップ飲料は肥満防止には有益かもしれません。もしビールを飲んで肥満になれば、ホップの効果が打ち消されてしまい、骨粗鬆症予防の目的を果たすことはできなくなることでしょう。

 

 

②バランスの良い食事

カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品をとることが大切。ブロッコリーやホウレンソウ、納豆などに含まれるビタミンKにも、骨を作る働きを促す作用があります。 

 

 

③骨を強くする運動

骨を丈夫にするために、年齢を重ねるとともに運動がますます重要になります。ウォーキングなどの有酸素運動に筋力トレーニングを取り入れると、いっそう効果的です。

 

閉経を迎えた女性がウォーキングなどの運動をすると腰椎骨密度が上昇しますが、さらにジョギング、ダンス、ジャンプなどのより負荷の大きい運動をすると大腿骨近位部骨密度が上昇することが確かめられています。

 

水氣道は、ウォーキングより負荷の大きい水中運動です。しかもジョギング・ダンス・ジャンプなどのすべての要素を体系的に盛り込んでいるため、理論上、骨密度増加には理想的であり、参加者の個人データや集計データでも骨量増加が実証されています。

 

 

④たばこを吸わない

喫煙は骨粗鬆症のリスクを高め、たばこを吸う人は吸わない人に比べ、大腿骨近位部骨折のリスクが2倍近く上昇することが明らかになっています。

 

 

⑥検査を定期的に受ける

40歳を過ぎたら、医師に骨の健康状態を評価してもらうことも必要です。

高円寺南診療所では、45歳以上を目安に骨量をチェックしてきましたが、

杉並国際クリニックでは、40歳以上を対象にする予定です。

 

 

当クリニックは、新時代の要請にこたえることにとどまらず、その一歩先の未来を見据えたモデルクリニックを目指しています。

 

そして、この杉並国際クリニックのHPの新着情報は、当クリニックからの一方的なメッセージの発信ばかりであってはならないと考えています。

 

皆様の声をいただき、この<読者の声>を通して、私たち全員の共有財産にしていくことができればとても素晴らしい展開が期待できると思います。

 

 

そこで、杉並国際クリニックのHPの新着情報は、

 

現在、当クリニックを継続受診されていない方にも開放させていただいております。

 

高円寺南診療所時代(平成元年7月~平成31年4月)の受診者の方で、

全快して無事卒業された方はもちろん、

遠方に転居されて受診されていない方、

今後、当院の受診を検討されている方など、いずれの皆様も大切な存在です。

 

 

現代医療制度の問題、健康不安などについてのメッセージや、逆に、ご自分が励行している健康法や、生き甲斐論など、どのようなテーマでも歓迎します。

 

投稿先は、

suikido@gmail.com

です。

 

 

なるべく、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

収載については可能な限り反映させていただくつもりですが、公益性その他の観点から、当方で検討の後、1週間程で、掲載日程を通知させていただきます。

 

皆様の投稿をお待ちいたしております。

糖尿病はもはや国民病です。糖尿病専門医だけに任せておけばよい病気ではありません。薬物療法の発展は目覚ましいのですが、食事療法、運動療法、生活習慣編世用のための行動療法を駆使して治療に当たるのでなければ、コントロールに至ることは難しいです。糖尿病は動脈硬化性疾患とならんで臨床栄養学の中では中心的な病態です。私は、糖尿病専門医ではありませんが、たいていの糖尿病専門医よりは、糖尿病について深くかかわり、実践してきたという自負があります。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

 

 

Q1-6 

1型・Ⅱ型糖尿病以外の特定の機序、疾患による糖尿病をどのように診断するのですか?

 

【要点】

単一遺伝子異常が糖尿病の原因となることがあります。これらは①膵β細胞機能にかかわる遺伝子異常、②インスリン作用機構にかかわる遺伝子異常に大別されます。

種々の疾患、症候群や病態の一部として糖尿病状態を伴う場合があります。膵疾患、内分泌疾患、肝疾患、薬物使用、化学物質への暴露、ウイルス感染、種々の遺伝的症候群に伴う糖尿病です。

 

GDMといって、妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常があります。

 

診断には種々の臨床的情報を参照する必要があります。

①家族歴、遺伝形式、

②糖尿病の発症年齢と経過、

③他の身体的特徴、

④膵島関連自己抗体など種々の臨床的情報を参照する必要がある。

 

 

【 杉並国際クリニックの実地臨床からの視点 】

糖尿病など、内科医であれば誰でも診ているようなありふれた病気であると世間では認識されているようです。このような病気にまで、なぜ専門医制度が必要なのか、という疑問をもつ方がいらしても不思議はありません。

しかし、一口に糖尿病といっても、それほど単純ではありません。「糖尿病は生活習慣病です」などと単純に割り切って語る人は、素人もどきであり、少なくとも資格を持った内科医ではないといえるでしょう。単一遺伝子異常が原因となる糖尿病は生活

習慣病とは明確に区別されなければなりません。種々の疾患、症候群や病態の一部として糖尿病状態を伴う場

合であっても、薬物使用、化学物質への暴露、ウイルス感染、種々の遺伝的症候群に伴う糖尿病などは、生活習慣病ではありません。

 

 成因論的な病型分類を行うためには、

Ⅰ型糖尿病の診断のためには、GAD抗体、IA-2(insulinoma-associated protein-2)抗体、インスリン自己抗体(insulin autoantibody:IAA,インスリン使用前から存在)、ICA,ZnT8(zinc transporter 8)抗体などの膵島関連自己抗体を調べること、いずれかの抗体が陽性であれば、1型糖尿病を示唆する根拠となります。

 

水氣道 運営会議2月3日(日)午前8時30分より高円寺南診療所で開催されました。主な議題として以下を討議しました。

 

 

<現状の会員数>

活動会員は、全体で72名です。

 

<サザンカード(会議室・集会場予約用カードの更新>                                                       

更新を2月中に行います。

 

 

<バイタルデータの解析について>                                                       

分析環境を整えましたので、本格的に開始いたします。

 

また、データ解析の講習会を行う予定ですので、興味をお持ちの方は野口までご連絡ください。日時は追ってお知らせします。

 

 

<昇級候補・ファシリテーター認定につて>

4月の小審査に向けて、候補が決定しました。個別にお伝えします。

 

また、ファシリテーター・インストラクター等の認定は昇級審査と同月に行うことに決定しました。

 

 

<プールの受け付けについて>                                                    

杉十小温水プールの受付マニュアルを作成しました。

 

ファシリテーター4つ認定された方で、更に継続して受付業務を行っていただける方を「総合ファシリテーター」と認定する案が出されました。

 

 

<その他>

3月以降の水曜日稽古は、2レーンでの稽古を継続します。

 

次回運営会議は3月3日(日)です。                                   

インフルエンザの流行がピークのようです。

 

薬局サーベイランスによると、2019年1月21日~1月27日(19年第4週)の推定患者数は約228万人にのぼり、過去10シーズンの最大数を上回りました。

 

問い合わせも多くなっています。

 

その中で多いのが

「熱が出ているのでインフルエンザかどうか(検査キットで)調べてほしい。」

というものです。

 

検査キットは精度が低く、当院では使用しておりません。

その旨をお伝えすると、

①それでよいので診てほしい。

②キットを使用していないので諦める。

パターンが多いです。

 

中には

「検査キットも使わんで、どんな診療しとるんや!」

と怒りだす方もいました。

 

検査キットは精度が高くないことは、ドクトル飯嶋がお伝えしています。

 

キットでインフルエンザ陰性と出て、インフルエンザの薬を処方されなかった方のお話しをよく聞きます。

今日も別の医院で、迅速検査キットで陰性となった方が重症化して来院されました。

 

「検査キットの結果は参考で、医師の臨床判断が優先されます。」このことを知らない方が多く、検査キットで陰性となったため、仕事や学校で活動を続ける人がいます。

このことが、インフルエンザにかかった人が過去最大となった一因ではないでしょうか?

 

最後に

「インフルエンザの予防接種はできますか?」

という問い合わせが1月末にありました。

 

「流行しているのにワクチン無いの?」と笑われてしまいました。

 

当院では11月末にインフルエンザの予防接種を終了しています。

 

理由として、予防接種の効果が出るまでには、接種後1週から2週間後に抗体が上昇し始め、1か月後までにはピークに達し、3か月から4か月後には徐々に低下傾向を示します。

つまり、流行してから予防接種を受けてもすでに遅いのです。

 

今年は、ぜひ11月までにインフルエンザ予防接種を済ませることをお勧めします。

 

 

内科2

 

日本循環器病学会のHPには、有益情報が満載されていますので、それを紹介します。

 

最後に、杉並国際クリニックからのコメントを加えました。

 

 

心疾患など、慢性疾患を有する人たちは以前には病状の悪化を恐れるあまり、医師でさえも運動を禁止する傾向にありました。

 

それが、最近では運動によって患者の生活の質・人生の質(QOL)が改善することが明らかにされてきました。

 

現在では、むしろ許容範囲内であれば運動・スポーツへ参加することを勧めています。

 

心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)では、学校、職域、スポーツにおける心疾患の重症度に応じた運動許容条件を示しています。

 

ただし、心疾患患者の運動許容条件については、無作為化比較試験のような高いエビデンスがありません。

 

Q3.

心疾患における運動強度は、どのように表示するのですか?

 

A 

ガイドラインでは、スポーツあるいは運動の強度をMETs表示で示しています。これは一般的にもよく使われている表示方法です。高血圧症や心疾患を有する方には、運動許容条件判断の上で有用な分類方法として第36回べセスダ会議より提示されている方法があります。これは、動的運動あるいは静的運動が各々どの程度関与しているかによって分類しています。

 

疾患別運動許容条件

 

職業スポーツ選手など強い運動が必要な場合を除いて、基本的には最大運動能の40~60%または嫌気性代謝閾値(AT)レベルを上限とします。

 

その上で、疾患ごとの特異的制限事項を勘案して許可条件を決定します。

 

たとえば、心房細動の合併例では安静時の心拍コントロール状況ばかりでなく、運動に対する心拍応答を考慮して血行動態の面からも検討されます。

 

 

杉並国際クリニックからのコメント

 

心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)では、学校、職域、スポーツにおける心疾患の重症度に応じた運動許容条件を示していますが、心疾患患者の運動許容条件については高いエビデンスがありません。

 

しかし、心疾患患者の水氣道®稽古における運動許容条件を『疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)』から学ぶことはとても意義があるといえるでしょう。

 

水氣道®では、心疾患患者の重症度の判定やそのための検査についてのエビデンスを利用して、参加者のフィットネス検査(体組成・体力検査)を実施し、運動療法としての有効性を検証するとともに、その前提として安全性の高いプログラムを構築してきました。

「安くて便利、良心的というキャッチは、多くの皆様方にとっては魅力的なようですが、多くの消費者にとっては落とし穴であることが多く私は常に警戒しています。」

 

 

インフルエンザは、安くて便利を志向しがちな大衆が増加するほど流行する感染症です。

 

今年は昨年以上にインフルエンザが流行しています。すでに感染してしまったという人も、決して安心してはいけません。インフルエンザにはA型とB型があり、最悪の場合には同じ時期に「2回」もかかってしまうことがあるからです。

 

インフルエンザの流行期には、ニュース、コマーシャル、インターネットなどで、いろいろな予防法も紹介されます。しかし残念ながら、このような情報の中には、効果の低い対策も含まれています。

 

しかし、なぜ、このようにインフルエンザが流行するのかについての確かな情報は得られていません。多くは仮説の域を脱していないようです。そもそもインフルエンザは、どのようにして人から人へと感染していくのでしょうか。ここでは、その原因をしっかりと理解することで、より正しい予防法を考えてみることにしましょう。

 

 

おなじみの「よくある質問Q&A方式」で、今回から4回シリーズでまとめてみることにしました。

 

 

Q1

.同じ電車にいるだけで感染するのか?

 

A

同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染すると考えておいた方が無難でしょう。

 

同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染するというわけではない、と説明する専門家がいます。その理由は、日常的な感染症で「空気感染」するのは、結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)の3つだけで、インフルエンザは「空気感染」の感染症ではないというのがその根拠のようです。

 

しかし、私は、同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染すると考えます。その理由はインフルエンザが「飛沫(ひまつ)感染」でうつるからです。

 

「飛沫感染」では、くしゃみや咳で飛んでいくのは、「空気感染」と比べて大きくて、水分を含んだ重い粒なので、口から飛び出しても、通常は1~2m以内で地上に落ちます。このようなタイプの感染では、くしゃみや咳をする人から2m以上の距離を置くことができなければ、感染する可能性があります。

 

満員電車の中で座っている人は、吊革につかまって咳をしている人の直撃を受けます。距離をおくことも難しいので要注意です。

 

 

Q2.

インフル感染に対する第一の予防対策は?

 

A

「手洗い」はインフル予防のための最も重要な対策です。手洗いの有効性はすでに明らかですが、日常生活の中で、とくに外出時などでは、それほど頻回に繰り返すことはできません。

 

したがって、優先すべき手洗いのタイミングも考えることも大切です。人の多く集まる場所、環境に頻回に触れる場合、マスクを取る時などが、手洗いの効果が高いタイミングです。インフル予防のためのマスクが、かえってあだになる可能性があるので、マスク着用者こそが油断せずに手洗いを励行してください。

 

また、医療現場や食品衛生で行われているように、冷たい水で30秒以上かけて手の隅々まで洗うことを、日常生活で繰り返すことも大変です。最低でも、口や手に触れる指先、手のひらを中心に洗ってください。また、水道がないところでは、市販されているアルコール製の手指衛生剤も有効です。

 

インフルエンザを発症している人が、自分の口や鼻に触れると、その手にウイルスがつきます。そして、ウイルスのついた手で、ドアノブ・手すりなどの様々な場所に触れると、環境が汚染されてしまいます。さらに、その場所に触れた別の人が、手で口や鼻に触れるということによって、感染は人から人へ広がっていきます。

 

「感染した人の口や鼻→手→環境→他の人の手→口や鼻」・・・このような手を介しての感染は、予想以上に多く起こっています。

 

 

今回のまとめ:

「第一のバカの壁」は、正しい情報を提供できていない国家の無策が作る壁、ということでした。近年、信頼を失墜させてしまっている厚生労働省だけでなく、国土交通省など、十分な情報提供を心掛けず、国民全体に不利益を与えてしまう無責任バカです。