(鍼灸)脈診4 虚実(きょじつ)

前回の続きです。

 

 

虚実(きょじつ)について見ていきましょう。

 

 

虚実とは、脈の中身の量をあらわします。

 

 

つまり、血管内が充実しているかどうかをみているのです。

 

 

実(じつ)とは中身が充実している状態を示します。

 

 

肩こり、頭痛、冷えのぼせ、生理痛、生理不順、めまい、頭重感、食欲不振、動悸、咳、痰、関節の鈍痛、イライラ、おならが出やすい、怒りっぽい、憂鬱などの症状が出ることがあります。

 

 

虚(きょ)とは中身が空虚な状態を示します。

 

 

皮膚に艶がない、顔色が悪い、貧血、眠れない、目がかすむ、疲れやすい、倦怠感、食欲不振、低血圧、冷え症、皮膚乾燥、目が乾く、口渇、便秘、手足のほてり、のぼせなどの症状が出ます。

 

 

虚実の中間の脈が良い脈であると言えます。

 

 

何事も程々ということですね。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭