現在、風疹が拡大しています。
国立感染症研究所は11月6日、10月28日までの1週間に新たに170人の風疹患者が報告され、今年の累計患者数が1692人になったと発表した。100人超の増加は8週連続で、流行の勢いは依然、衰えていない。
都道府県別の増加人数は東京が60人と最多で、神奈川24人、千葉19人と続く。患者は30~50代の男性が中心。女性では20~30代が多い。予防接種をしていないか、接種歴が不明の人がほとんどだった。
<11月6日付け産経新聞ホームページから引用>
風疹はワクチンを接種して予防することが最良の対策です。
1994年に予防接種法が改正され、95年4月以降、生後12~90か月の男女への風疹ワクチンの定期接種が義務付けられました。当時7歳未満の子どもとそれ以降の出生者は、ほぼワクチン接種済です。
現在は麻疹ワクチンと風疹ワクチンを混合したMRワクチンを1歳時と小学校入学前の2回接種することが一般的です。
しかし、1995年3月以前の風疹ワクチン接種状況は、接種が開始されたのは1977年8月。
先天性風疹症候群を回避するため、将来妊娠の可能性がある女子中学生への集団接種として始まりました。
1989年には生後12~72カ月の男女全員への麻疹ワクチン定期接種時に、風疹ワクチンも含まれた混合ワクチンを選択してもよいことになりました。
現在30歳代から50歳代前半の男性で、風疹にかかったことがない人は、いつ風疹に感染してもおかしくありません。
ちなみに50歳代後半以降の男性は、ワクチン接種を受けていないが、逆に多くの人が風疹を経験したことで風疹ウイルスに対する抗体を持っているといわれていています。
実際、今回の7月下旬以降の風疹患者報告の6割以上は30~40歳代の男性で占められているようです。
30歳代以降の男性のワクチン接種が重要です。
杉並区では、風疹の抗体検査・予防接種に助成が出ています。
詳しくは杉並のHPで確認してください。
風しん抗体検査・予防接種
まずは抗体検査を受け、抗体の有る無しを知ることが重要です。
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