Nogucciの懺悔録 No.112

<飲酒について>

 

お酒は好きですか?

 

Nogucciはあまり飲みませんが、身内が大酒のみが多いです。

 

「今回はお酒はどのくらいが適量か?」がテーマです。

 

 

厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」として「健康日本21」の中で以下のように定義しています。

 

「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」

20gを1単位として定義しています。

 

高円寺南診療所では毎日飲酒する方に、この単位を確認しています。

 

アルコール20g(1単位)は

「ビール中ビン1本」

「日本酒1合」

「チュウハイ(7%)350mL缶1本」

「ウィスキーダブル1杯」

などに相当します。

 

この数値は日本人や欧米人を対象にした大規模な疫学研究から、アルコール消費量と総死亡率の関係を検討し、それを根拠に割り出されたものです。

 

とありました。

 

厚生労働省が「健康を守るための12の飲酒ルール」を提案しています。

 

1.飲酒は1日平均1単位以下

節度ある適度な飲酒を守りましょう。

 

2.女性・高齢者は少なめに

中年男性に比べて、女性や高齢者は飲酒量を控えることをおすすめします。

 

3.赤型体質も少なめに

飲酒後にフラッシング反応を起こす人をここでは赤型体質とも呼びます。この体質はアルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。

 

4.たまに飲んでも大酒しない

たとえ飲む回数が少なくとも一時に大量に飲むと、身体を痛めたり事故の危険を増したり依存を進行させたりします。

 

5.食事と一緒にゆっくりと

空腹時に飲んだり一気に飲んだりすると、アルコールの血中濃度が急速に上がり、悪酔いしたり場合によっては急性アルコール中毒を引き起こします。

 

6.寝酒は極力控えよう

寝酒(眠りを助けるための飲酒)は、睡眠を浅くします。

 

7.週に2日は休肝日

週に2日は肝臓をアルコールから開放してやりましょう。そうすることで依存も予防できます。

 

8.薬の治療中はノーアルコール

アルコールは薬の効果を強めたり弱めたりします。また精神安定剤と一緒に飲むと、互いの依存をはやめることが知られています。

 

9.入浴・運動・仕事前はノーアルコール

飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。

 

10.妊娠・授乳中はノーアルコール

妊娠中の飲酒は胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。またアルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します。

 

11.依存症者は生涯断酒

依存症は飲酒のコントロールができないことがその特徴で、断酒を続けることが唯一の回復方法です。

 

12.定期的に検診を

定期的に肝機能検査などを受けて、飲み過ぎていないかチェックしましょう。また赤型体質の習慣飲酒者は、食道や大腸のがん検診を受けましょう。

 

ご自身の飲酒習慣を、一度ふりかえってみてください。

 

追記

飲んだアルコールが何時間で分解されるか、簡単に計算できるページがありました。

 

「アルコール摂取量と処理時間」のページ