最新の臨床医学:感染症学<中東呼吸器症候群(MERS)>

中東呼吸器症候群(MERS)は中東諸国で患者やラクダとの接触後、1週間程度の潜伏期を経て発熱、咳などの呼吸器症状、嘔吐・下痢などの消化器症状で発症する感染症です。

 

重症化すると肺炎・腎不全などにより20~40%の致死率であるとされます。病原体はMERSコロナウイルスで、接触・飛沫でヒト-ヒト感染すると考えられています。

 

 

2012年にサウジアラビアで最初の症例が報告されて以来、主に中東地域を中心とした流行が報告されていました。

 

しかし、2015年に韓国で大流行し、日本への波及が懸念され、2類感染症に指定されました。

 

まだ国内での報告例はありませんが、高円寺南診療所では中東周辺諸国からの出身者も受診していることから考えても、海外から感染者が入国した場合に、適切な対応を取るための情報整理は必要であると考えています。

 

 

発症者は何らかの基礎疾患を有しており、これまでの流行の多くは医療施設内でおこっていることから、予後不良因子として、免疫不全、合併症(肥満・糖尿病・心疾患・肺疾患など)、併発する感染症、低アルブミン血症など栄養障害、65歳以上の高齢者などとされます。

 

したがって、対策としては、栄養障害を是正し、免疫力を保持強化し、一般的な感染症を予防し、肥満・糖尿病などの生活習慣病のコントロールをすることが肝要であると思われます。

 

 

以上より、水氣道®の発展は中東呼吸器症候群(MERS)をも予防し、世界を救いうると真剣に考えています。