意識消失! 呼吸停止!! 脈を触れない!!!
家族や親しい知人があなたのすぐそばで、このような状態になっていたら、あなたはどうしますか?
救急車を呼ぶだけで、あなたが何もしなければその方は、ほぼ確実に死亡します。
たとえそのとき生存していても、その場で、すぐに治療しなければ数分で死に至ります。
迅速な対応が必要です。
直流除細動器を用いるのが唯一の治療法です。
しかし、除細動施行までが肝要です。
心マッサージと人工呼吸を行って循環を維持しておかなければなりません。
これは、その場に居合わせた一般市民が対応できなければなりません。
難治性かつ緊急を要する心室細動、血行動態不安定な心室頻拍、不応性・再発性心室細動には、クラスⅢ群抗不整脈薬アミオダロン(アンカロン®)300mgを静脈注射します。ただし、この容量は保険適応外です。
わが国では、同じくクラスⅢ群抗不整脈薬であるニフェカラトン(シンビット®)およびソタロール(ソタコール®)が保険適応を有しています。
再発を繰り返す例ではICDが適応されます。
ICDとは、英語の“Implantable Cardioverter Defibrillator”の頭文字を取ったもので、植込み型除細動器の意味になります。
心室頻拍や心室細動などの、いわゆる致死性の不整脈の治療を行う医療機器です。
外来診療で目の前の患者さんが突然心室細動になったとしたら、医師であっても完全に冷静でいられる保証はありません。
チームプレーで救助することが大切です。
水氣道のような集団訓練の延長で救命救急の訓練を行っておくことは今後の課題であると考えております。
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