Nogucciの懺悔録 No.76<脂質異常症について②>

前回は脂質異常症の種類について調べました。

 

前回はこちら

 

今回はコレステロールの働きを見ていきます。

 

 

そもそも「コレステロール」って何?

 

コレステロールは人間の体内に存在している脂肪分の一つです。脂肪は有害な物質であるかのようにいわれることがしばしばありますが、本来は人間の身体にとって欠かすことのできない大切な物質です。

 

 

コレステロールは人間の全身を作っている細胞の膜を形作っているほか、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸などを作る材料にもなっています。それだけでなくビタミン類などを代謝する役割もあり、人間の身体にとってはとても重要なのです。

 

 

コレステロールは血液中に流れ込むと、たんぱく質と結合して「リポたんぱく質」という物質になります。

 

リポたんぱく質にはいくつかの種類がありますが、特に重要なのはLDLコレステロール(低比重リポたんぱく質)HDLコレステロール(高比重リポたんぱく質)です。

 

LDLコレステロールはLDL(低比重リポたんぱく)に含まれるコレステロールのことで、LDLはコレステロールを肝臓から全身に運ぶ働きをしています。LDLは多すぎると血管の壁にコレステロールがたまって動脈硬化を促進するため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。

 

HDLコレステロールはHDL(高比重リポたんぱく)に含まれるコレステ ロールで、HDLは全身からコレステロールを回収して 肝臓に戻す働きがあり、動脈硬化の予防に役立つことから善玉コレステロールとも呼ばれています。

 

 

総コレステロールはHDLやLDLなどに含まれるコレステロールの総量を測定したものです。

 

 

TG(中性脂肪)はコレステロールと同様、体内にある脂肪の一種です。食事によって摂取される脂肪のほとんどがこの中性脂肪で、体内ではエネルギー源となります。余分なものは予備用エネルギーとして脂肪組織や肝臓に貯蔵されます。

 

 

血液検査でコレステロールの数値が低い・高いで起きる問題です

 

<総コレステロール・LDLコレステロール・中性脂肪>

 

低値:肝硬変など

 

高値:脂質異常症、動脈硬化症など

 

 

 

<HDLコレステロール>

 

低値:脂質異常症、動脈硬化症など

 

高値:問題なし

 

 

総コレステロール・LDLコレステロール・中性脂肪は、低すぎても高すぎても問題があるようです。動脈硬化に関しては高いと問題です。

 

逆に、HDLコレステロールだけ数値が低いと動脈硬化の問題が出てくるようです。