Nogucciの懺悔録 No.72

メタボとは?Nogucciでも解る基礎知識⑤

 

 

今回は特定健診と、特定保健指導です。

 

 

特定健診・特定保健指導はセットになっています。

 

 

この2つの目的です。

 

平成20年(2008年)4月から「特定健診・特定保健指導」が始まりました。

 

これは40歳~74歳のすべての国民に対して年1回の健診を行い、その結果を踏まえて保健指導を行うことを健康保険組合などの医療保険者に義務づけたものです

 

これまで機会があってもあまり健診を受けなかった、家庭の主婦などの扶養家族や自営業などの人たちも全員が受診することを目指しています。

 

 

被保険者ではなく、医療保険者(医療保険証を発行している団体です)に義務づけているのがポイントです。厚生労働省の本気がうかがえます。

 

 どうして?その理由は。

 

「健康日本21」の中間評価でも示されたように、糖尿病患者やその予備群の増加・肥満者の増加などに歯止めがかかっていません。

生活習慣病の増加を、その川上にあるメタボリックシンドロームにならない段階でくい止めるために、「特定健診・特定保健指導」が実施されることになったのです。

 

要は、メタボリックシンドローム、さらにその先の動脈硬化まで進行させない。

 初期のうちに問題意識を持ち、改善に取り組んでもらおう、というのが最大の目的です。

 

 

 

※特定健診

日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診。

 

 

※特定保健指導

特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポート

 

 

※「健康日本21」

日本国政府レベルでの健康日本21は、2000年(平成12年)3月31日の厚生省事務次官通知等により策定された。

生活習慣病の予防を目的とし、その大きな原因である生活習慣を改善する運動である。

早期発見、早期治療という二次予防にとどまらず、疾病の発生を防ぐ一次予防に重点対策を置くものである