総合アレルギ-科(呼吸器・感染症、皮膚科・眼科を含む)
<アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版)>
最新の「日本内科学会雑誌(2017.11.10号)」に上記のタイトルの記事が掲載されていました。
国民病と言われて久しいアレルギー性疾患は、内科医も積極的に取り扱わなければならない時代であることの表れだと思います。
アレルギー性結膜疾患は、「Ⅰ型アレルギー反応が関与する結膜の炎症性疾患」です。
しかも、「何らかの自他覚症状を伴うもの」と定義されます。
その自覚症状としては、眼掻痒感(目のかゆみ)、充血、眼脂(目やに)、羞明(まぶしい)、異物感(目がゴロゴロする)等が特徴的です。
臨床病型の違いにより、アレルギー性結膜炎(季節性、通年性)、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎に分類されます。
とくに全身のアトピー体質の患者さんに発症することが多いため、眼科以外の診療科でも日常診療で遭遇する機会は多く、
とりわけ高円寺南診療所は専門医としてアレルギー科を標榜しているため、ことさら多いです。
結膜炎の鑑別診断は、眼科医であれば細隙灯顕微鏡等の眼科検査を用いることが基本です。
しかし、涙液総IgE検査が簡便なキットで行えるようになったために、眼科医でなくともアレルギー性結膜炎をある程度、迅速かつ正確に診断できるようになってぉました。
アレルギー性結膜炎の第一選択は抗アレルギー点眼液です。
とくに抗ヒスタミン作用のある点眼薬(ヒスタミンH₁受容体拮抗薬)には速効性があります。
また、症状が強い時期はステロイド点眼液の併用を行います。
しかし、ステロイド点眼液には眼圧上昇という副作用に注意を要します。
重症な春季カタル、アトピー性角結膜炎の場合であっても、免疫抑制点眼薬の登場により、短期間に症状が改善するようになり、併用するステロイド点眼薬の減量や中止も可能になってきました。
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