日々の臨床 8月25日金曜日<むくみを見たら癌を疑え!>その3

心臓・脈管 / ・泌尿器の病気

 

<むくみを見たら癌を疑え!>その3

 

 

二次性膜性腎症の原因は、リウマチ専門医療機関でもある高円寺南診療所にとって深いかかわりがあります。

 

 

悪性腫瘍:胃がん、大腸がん、乳がん、肺癌、リンパ腫

 

感染症:B型肝炎、梅毒

 

膠原病SLE(ループス腎炎クラスⅤ)、関節リウマチ

 

薬剤:金製剤、D-ペニシラミン、ブシラミンなどの抗リウマチ薬

 

 

二次性膜性腎症の治療は、原因疾患の治療が原則です。

 

ネフローゼでの血栓予防のために抗血小板薬や抗凝固薬を併用します。

 

治療抵抗例では腎不全に移行します。それが悪性腫瘍に起因するものであれば予後は不良です。

 

このように、腎臓病などの多くが、アレルギーやリウマチに深く関与していることが次々に明らかになってきました。

 

アレルギー科、リウマチ科を標榜する専門医は、

 

生涯にわたって自己研鑽を続けなければ、

 

その職責を果たすことは、到底不可能であることを再認識せざるを得ません。

 

 

私は、焦らず、怠けず、コツコツと、しかも決して無理をすることなく、

 

皆様と一緒に勉強を続けていきたいと考えている次第です。