医療(心理)認知行動療法 HELP!力-31(番外編) 山でのHELP!力

今回は「番外編 その1」です。

 

この夏、私は北アルプスに登ってきました。

 

そこで、山で経験した「HELP!力」についてお話ししたいと思います。

 

 

山では様々な(暗黙の)「譲り合い」「助け合い」に遭遇します。

 

山道は狭いところもあり、そこでは「登る人優先」という暗黙のルールがあります。

 

すれ違う時に下る人はスペースを見つけて、登る人に道を譲ります。

 

ただ、登る人が譲ることもしばしばあり、そこは状況に応じて臨機応変にお互い声をかけ合います。

 

「先、どうぞ」や「先に行きます」など。

 

 

また歩くペースも人それぞれなので、遅い人は速い人が来たら道を譲ります。

 

 

山小屋では100人以上が宿泊します。

 

水源も限られ、風呂もなく、寝床も3畳に6人ということもあり、個人の十分なスペースはありません。

 

食事は食堂で皆一斉に取り、あるいは持参して自分で作って食べたりします。

 

疲れて早く眠る方もおり、騒いだりすると迷惑になるので、静かに過ごします。

 

 

このように、限られたスペースや資源の中、お互いが嫌な思いをしないように、

 

山では皆が暗黙のルールを守り、たくさんの譲り合い、助け合いが必要となります。

 

(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子