日々の臨床 8月5日土曜日 <情緒不安定、易刺激性、うつ状態は内科の病気かも?①>

内分泌・代謝・栄養の病気

 

<情緒不安定、易刺激性、うつ状態は内科の病気かも?>

 

4回シリーズ(第一話)

 

 

42歳女性。公務員。情緒不安定でイライラしやすく、

 

部下にうっかり暴言を吐きパワハラを訴えられ、

 

うつ状態になり、某有名病院の神経科を受診していました。

 

 

彼女は通勤の途中で駅の階段で転倒、左橈骨を骨折し、

 

国家公務員等共済の某病院整形外科を受診した際に、

 

血液検査で高カルシウム血症を指摘され、精査と加療のため入院を勧められたが、

 

欠勤を怖れたため、上司に相談して高円寺南診療所を紹介され来院となりました。

 

 

<現病歴>

半年前から倦怠感、疲労感が出現したため、婦人科を受診したところ、

 

早めの更年期障害および骨粗しょう症という診断を受け、

 

活性型ビタミンD製剤と女性ホルモンの処方を受けている。

 

 

その後、勤務中に集中力低下、情緒不安定、易刺激性がみられ、

 

通勤電車では傾眠傾向となり、しばしば乗りこしし、遅刻するようになる。

 

そこで、上司にきちんとした心療内科を受診するように勧められ、

 

都内有名病院の神経科・心療内科を受診。

 

 

双極性障害(躁うつ病)のうつ病相と診断され抗うつ剤を処方されていました。

 

果たして、どのような展開になるでしょうか?