<第2ステップ>
もし自身の問題に気づくことができたら、
次のステップは「問題の重大性」を判断する段階になります。
緊急性があれば、<即座に対処しよう>、<助けを求めよう>と判断されるでしょう。
それほど問題が重大でなければ、先送りしたり、<時間をかけて解決しよう>と判断したりするでしょう。
また、時間が解決してくれるかもしれません。
しかし、<このままにしておくと、この先まずいぞ>と判断されれば、次の段階へ進みます。
実はここでも「否認」が働くことがあります。
問題が重大であって、<この先まずいぞ>という状況判断が、
その人にとってあまりにも不安で脅威的であると、
「大したことないさ」とか「何とかなるさ」と、事の重大性を否認してしまうのです。
また、他者の指摘や忠告も素直に受け入れられず、対人関係にまで問題が生じるかもしれません。
まとめ: 第1ステップにしても第2ステップにしても、
「否認」という防衛機制に陥りやすいことが問題になります。
ひとたび「否認」に陥ると、その先、問題がさらに大きく膨らんだり、
深刻になったりする可能性が大きくなります。
先に述べたように、人間関係が既にこじれてしまっていたら、
たとえ現状を正しく受け止められても、問題の重大性に気づくのが遅れ、
人に助けを求めることすら難しくなってくるでしょう。
臨床心理士は、皆様を取り巻く大切な人間関係がこじれないように、
なるべく早い段階で、現状を整理して、問題の重大性に気づけるようにサポートしていまきす。
* 参考文献: 太田仁,2005,「たすけを求める心と行動」,金子書房
ストレス対処 MIYAJI 心理相談室 (高円寺南診療所内)
主任 臨床心理士 宮仕 聖子
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