診察室より 第13回

第114回日本内科学会総会に参加して(その3)

 

 

内科は基本領域です。

 

この基本領域をSpecialty(専門)として、

 

そこから13Subspecialty(特殊専門領域)が構成されます。

 

しかし、世間様の相場とは異なり、内科が専門領域であると主張しているのが

 

日本内科学会だけだとすれば、実に滑稽な話です。

 

 

日本内科学会の13におよぶSubspecialty領域を列記してみましょう。

 

消化器・循環器・呼吸器・血液・神経内科・老年病・腎臓病・肝臓病・糖尿病

 

・内分泌代謝・リウマチ・アレルギー・感染症

 

日本内科学会が認定した内科医は、このすべての領域を担当できることが保障されていますが、

 

もっぱらSubspecialty領域のみを担当する医師も多数存在します。

 

 

これらのSubspecialty領域の内科専門医となるためには、

 

基本領域である内科医としての認定された資格を有することが必須の条件となります。

 

 

私の場合は、上記のうち、リウマチアレルギーの2領域の専門医ですが、

 

これらの領域はとくにすべてのSubspecialty領域にかかわっています。

 

 

また、この13領域以外でも基本領域の資格を必須とする専門医資格があります。

 

 

広告可能な専門医資格として厚生労働省が認可しているものの中で、

 

私が保持している資格は、心療内科専門医漢方専門医があります。

 

この2つの専門領域は、内科の13のSubspecialty領域のすべてはもちろんのこと、

 

医療全般に貢献していると思います。

 

 

心療内科は、いずれ内科の14番目のSubspecialty領域となるべき準備が進みつつあるようです。

 

一方、漢方専門医は内科以外の基本領域、

 

たとえば小児科、産婦人科等の専門医など、複数の基本領域の専門医が取得しているタイトルです。