【日曜コラム】聖楽の楽しみ

今月のテーマ:ヴォイス・トレーニング

 

その2:ヴォイストレーニングを受けている人たちと一般的方法

 

 

ヴォイストレーニングを受ける人は、プロ・アマを問わず、

 

圧倒的に歌手や役者・声優をしている人や、それを志している人が多いです。

 

また、近年は日常生活やビジネスの場において

 

「魅力的な声を出すことによりコミュニケーション能力を高め社会的に成功する」

 

ことを目的とするヴォイストレーニングも行われています。

 

その他、美容目的のヴォイスとレーニングの例としては、

 

腹式呼吸をすることで、引き締まり痩せやすい体になると考えているようです。

 

 

ヴォイストレーニングの方法については、クラシック・ポピュラー音楽や、

 

耳鼻咽喉科の関係者が、それぞれ情報交換や交流も行いながら研究を進めています。

 

また、民謡・長唄・能楽の謡など邦楽の一部の歌唱指導者の間でヴォイストレーニングが取り上げられています。

 

 

ヴォイストレーニングは、「声を出す」こと、

 

すなわち発声の全般を考えながら行われているようです。

 

声は生身の身体から発生することを鑑み、身体面のトレーニングが行われます。

 

 

喉・舌などの使い方を訓練する他、発音の訓練なども含まれます。

 

呼吸法、さらに、歌のヴォイストレーニングにおいては、声の響かせ方も重要視します。

 

また、場合によっては体全体に関することも含まれます。

 

 

しかし、声を出すという行為は、人間の意思に基づくものです。

 

つまり、精神作用です。

 

したがって、ヴォイストレーニングにおいては、少なくとも精神面のトレーニングも必要なはずです。

 

 

私が聖楽院で養成したい、新しいタイプのヴォイストレーナーとは、

 

レッスン生の身体面のトレーニングばかりでなく

 

精神面でのトレーニングを行うことができるヴォイストレーナーなのです。