(心理)認知行動療法  HELP!力<17>

(16の続き)

 

前回、「サポート」にはいろいろな種類があり、

 

主に、①情緒的サポート、②手段的サポート、③情報的サポートに分類されるというお話をしました。

 

①「情緒的サポート」とは、辛さや苦しさ、悲しさなどの気持ちの面に寄り添い、

 

共感したり、励ましたりしてくれるようなサポート。

 

 

②「手段的サポート」とは、勉強やパソコンの操作といった、

 

やり方がわからない時に具体的な方法を教えてくれるようなサポート。

 

 

③「情報的サポート」とは、自分にとって役立つ知識や情報を提供してくれるようなサポート。

 

 

このような、求めるサポートの違いによっても、自ずと相談する相手が違ってきます。

 

②の「手段的サポート」や③の「情報的サポート」は教えてくれそうな人がいれば、比較的得やすいサポートです。

 

 

しかし、①の「情緒的サポート」は、具体的な解決方法を提供してくれるわけではないけれど、

 

『自分の辛さや苦しさを親身になってわかってくれる、時間や労力をさいても何とか助けてあげたい』、

 

という間柄の人から得られるような貴重なサポートです。

 

 

また、サポートを得るためには求め方や求めるタイミングも考える必要があります。

 

まず、どの人から、どんなサポートが得られそうか、がわかっていないといけません。

 

極端な例ですが、歯医者に行って「胃が痛いんです」といってもダメですよね。

 

次に、自分が今どんな状態かを相手に説明する必要があります。

 

(次回へ続く)

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子