(心理)認知行動療法  HELP!力<16>

(15の続き)

 

人は悩みによっては、たとえ親密な相手であっても、逆に打ち明けられないことがあります。

 

そして、悩みを一人で抱えこんでいると、ますます孤立を深めていくことになります。

 

 

そういった時に利用できるのが、臨床心理士をはじめとする専門家(心理カウンセラー)です。

 

カウンセラーはクライアントさんのお話に、良し悪しといった評価をせず、肯定的に親身に耳を傾けます。

 

秘密も厳守されます。そして、安易な助言などはしません。

 

クライアントさんに役立つことであれば、専門的な見地から助言をいたします。

 

 

しかし、もっと大切なことは、その人自身が今ある困難を乗り越えられるよう、サポートをしていきます。

 

つまり、困難に出会ったことをきっかけとして、その人自身の成長を育み、見守る役割もするのです。

 

 

ところで、「サポート」といってもいろいろな種類があり、次のように分類することができます。

 

それは、①情緒的サポート、②手段的サポート、③情報的サポートです。

 

 

①「情緒的サポート」とは、辛さや苦しさ、悲しさなどの気持ちの面に寄り添い、共感したり、励ましたりしてくれるようなサポートです。

 

 

②「手段的サポート」とは、勉強やパソコンの操作といった、

 

やり方がわからない時に具体的な方法を教えてくれるようなサポートです。

 

道具的サポートとも呼ばれます。

 

 

③「情報的サポート」とは、自分にとって役立つ知識や情報を提供してくれるようなサポートです。

 

ヒントのようなもので、それを利用して本人が問題解決に役立てます。

 

 

(次回へ続く)

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子