診察室より 第6回

私は、現代人に対する総合診療の核心は心身医学にあると考えています。

 

漢方は西洋医学である心身医学が誕生するよりもずっと古くからの心身医学です。

 

心身医学である漢方は、生活指導、食事療法、運動療法、メンタルケア、

 

鍼灸療法など多くの自然療法との相性が良いです。

 

頻用する漢方薬の多くは、体の症状に効くと同時に、心の症状にも効いています。

 

またアレルギーやリウマチなどの体質の改善のために、漢方を上手に活用すれば、

 

西洋医学のみの場合と比べて、その治療的利益は計り知れません。

 

 

現在、高円寺南診療所の待合室に掲げられている各種専門医認定証のうち、

 

漢方専門医の有効期限(平成29年3月31日迄)が間近に迫っています。

 

認定番号が第97-1001号で、1997年(平成9年)の専門医試験の合格者です。

 

 

受験資格を得るまでの条件を満たす段階で、すでに大変でした。

 

医師免許の他に、内科学会等の認定医・専門医の資格がないと、

 

漢方専門医の試験を受験することすらできません。

 

 

さらに、専門医になるためには認定試験(筆記試験、口頭試験)に合格しなければなりません。

 

私が医師免許を得てから、筆記試験の他に、口頭試験を受けたのは、

 

それが初めてでしたので、この経験はとても貴重でした。

 

心身医学会専門医、心療内科学会専門医ばかりでなく、東大の医学博士課程の入学試験

 

博士課程論文審査、臨床心理士の資格認定試験、労働衛生コンサルタント国家試験など、

 

口頭試験をすべてクリアしてきましたが、その原点は、

 

東洋医学会の専門医試験の口頭試験にあったように思います。