(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-27

<曝露法とは? 「パニック障害」のしくみを通して> (第26回の続き)

 

 

もし、「段階的曝露反応妨害法」を行うのであれば、自分を不安に徐々にさらして慣れていきます。

 

例えば、

 

一番破局的と考える乗り物(例:特急電車など)に乗る

 =予期不安にさらす。 <曝露法>

 

 

乗車したまま、途中下車をしない(できない状態にする)

 =安全行動や回避行動をしない。 <反応妨害法>

 

 

前回も書きましたが、不安階層表を作って、

 

不安の弱いものから <段階的> に挑戦していきます。

 

これを不安が下がるまで、段階的に克服できるまで徹底的に持続します。

 

 

まず不安10%くらいのもの、例えば「最寄駅から各駅停車に乗り、1駅で降りる」に挑戦する。

 

その後、1駅ずつ伸ばしていき、

 

慣れてきたら不安50%くらいのもの、例えば「最寄駅から快速電車に乗り、1区間で降りる」

 

に挑戦する。 …という具合です。

 

 

しかし、理屈ではわかっても、実際に感情(不安や恐怖など)や

 

身体反応(緊張や動悸、発汗など)を自力で抑えること、

 

コントロールすることはむずかしいものです。さて、ではどうするか?(続きは次回へ)

 

 

そうなると、やはり専門的なカウンセラーのサポートが大きな助けとなります。

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内) 主任 臨床心理士 宮仕 聖子