(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-26

<曝露法とは? 「パニック障害」のしくみを通して>

 

- 「曝露法」とは、苦手なものにあえて挑戦して少しずつ慣れていくことです -

 

 

今回は、「パニック障害」について説明いたします。

 

 

例えば、ある日、電車に乗ると突然、息苦しさを感じて

 

「死んでしまうのではないか」という思いをした人がいたとします。

 

そして、その人はまた同じこと(パニック発作)が起こるのではないかと不安になって(予期不安)、

 

その日以来、電車に乗ることを避けるようになりました。

 

 

このような「パニック障害」のしくみは次のように説明できます。

 

 

1)乗車中、「また呼吸が乱れて、人前で倒れてしまうかもしれない」と思う。 <破局的な自動思考

 

 

2)不安や緊張が高まる。

 

 

3)焦って息を整えようとする。手すりにつかまる。 <安全行動

 

 

4)かえって緊張が悪化する。過呼吸や動悸が起こる。 <パニック発作

 

 

5)「もうダメだ!」と思う。かえって不安が増大する。

 

 

6)たまらず途中下車する。その後、電車に乗らないようにする。 <回避行動

 

 

7)“一時的に”不安は下がる。しかし、どんどん電車に乗れなくなる。

 

また、他の乗り物も苦手に感じるようになる。

 

 

では、どう克服していくのでしょうか?(次回へ続きます)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子