今月のテーマ「血液透析」
「急性進行性糸球体腎炎(RPGN)」
急性進行性糸球体腎炎(RPGN)は、急速に腎機能低下が進行する病気です。
これは急速に進行する腎不全症候群であり、放置すれば末期腎不全に至ることが多いです。
原因はMPO-ANCA陽性血管炎やPR3- ANCA陽性血管炎ですが、
潜在性に発症する場合もあり、発見が遅れがちです。
つまり、発熱、倦怠感、感冒様症状、体重減少といった非特異的な全身症状が主であり、
肉眼的血尿、蛋白尿、貧血を伴いますが、特異的症状に乏しいです。
高齢者に好発し、透析導入例が増加しています。
ANCAと抗GBM抗体の両者が陽性の場合、優意に腎死が多くなります。
ANCA陽性の急性進行性糸球体腎炎(RPGN)に対する初期治療として、
学術的にはリツキシマブと副腎皮質ステロイドを併用すると、
腎および生命の予後を改善する可能性が報告されています。
しかし、リツキシマブの保険適応は、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、
多発血管炎性肉芽腫症(GPA)の、しかも難治例に限定されているため使用できない、
という実務上の悩みがあります。
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