『調血航法』を経験してNo.3

水氣道1級(高等修錬生)『調血航法』先任者 加藤博文

 

 

『調血航法』では、リズムや<間>、<裏拍>を感じながら

 

身体を操作できるようになることが大切です。

 

 

さて<裏拍(うらはく)>とは、もともと音楽で用いられる俗語です。

 

一拍を前半と後半に分けたうちの、後半の部分を意味します。

 

 

例えば、四分の四拍子の曲で「1ト2ト3ト4ト…」と

 

リズムを取った時の、「ト」の部分が裏拍にあたり、

 

一般的な曲では「弱拍」に一致することが多いです。

 

 

歌や楽器の演奏でリズムを取る際にも、裏拍を意識することが重要だそうです。

 

 

 

 中医学で「肝」は、血流調整を行い、

 

休息<裏拍の養生>で血液を肝に集め、

 

活動<表拍の鍛錬>で全身の器官へ血液を送る

 

というリズミカルな働きがあるのだそうです。

 

かつて私は心身や行動上で休息<裏拍>を知らず<間抜け>状態であったと思います。

 

 

私は、挫けそうになるたびに、『調血航法』を通して生活のリズムを建て直せました。

 

 

『1ト2ト・・・1ト2ト・・・』とリズムを刻みながら

 

水氣道の稽古を続けることで少しずつ成長することができたように思います。