神経・アレルギー・膠原病内科Vol.1

今月のテーマ<脳神経内科>

 

 

「くも膜下出血」

 

 

くも膜下出血は、三大脳卒中の一つです。

 

原因は、脳動脈破裂によるものが全体の80%を占め、

 

次いで脳動静脈奇形が5~10%を占めています。

 

 

一般の頭部CT検査でくも膜出血が確認できれば診断が確定します。

 

しかし、はっきりしない時は、MRI検査(専門的にはフレア像)を行います。

 

さらに、それでもはっきりしないことがあります。

 

 

最終的には髄液の検査で確認します。

 

しかし、出血により頭蓋内の圧が高まっているときに検査をすることで

 

致命的な転帰となることがあるので扱いには細心の注意を要します。

 

 

そこで、基本に戻って、患者さんの症状から、

 

くも膜下出血に特徴的なものを見落とさないことが大切になります。

 

 

セルフ・ケアのための感覚を養っていただくために

 

クイズを出題いたしますので、チャレンジしてください。

 

 

<医学クイズ>くも膜下出血で特徴的な症状はどれか 

 

A 悪心・嘔吐 B 突発性発症 C 激しい頭痛 D 片麻痺 E項部硬直

 

 

ヒント:くも膜下出血の出血の拡がりの特徴により、

 

発症による身体症状の左右差は他の脳卒中よりも少ないです。

 

 

解答と解説は次回<明日>です。