「わかっています、でも…」Part2

 

今回は「有頂天・油断」:まだまだ続くこのパターン。

 

 

スタートは125Kgでした。

 

一時、45Kg減量に成功(80Kg達成!)しました。

 

そこで有頂天になってしまうのが、いつものNoGucci の悪い癖であります。

 

 

有頂天は油断を生みます。

 

油断して食べてしまうのはリバウンドのきっかけ。

 

それはわかっています!(頭では)

 

でも、少しぐらいなら大丈夫だろう…

 

ここまで痩せたのだから(根拠のない言い訳)

 

過食がぶり返した時、自分への言い訳です。

 

 

「このままでは、ダメなのはわかっている

 

でも、明日から頑張る!(先延ばし)

 

それが積りにつもって、28キロのリバウンド!!」

 

 

気を付けよう!甘い誘惑、先延ばし!!

 

 

この誘惑に乗らないためには…

 

さて、どうしましょうか?

 

 

次回をお楽しみに!

今月のテーマ<痛風・高尿酸血症>

 

「痛風診療の意義」

 

痛風は日本では明治以降に初めて報告された病気です。

 

 

痛風の原因は高尿酸血症であり、これは他の生活習慣病と同様に、

 

飽食の時代とともに患者数が増えています。

 

 

症状が多彩であるため、

 

出現する症状によって患者さんが整形外科(急性関節炎など)、

 

泌尿器科(尿路結石など)、皮膚科・外科(痛風結節など)、

 

内科(メタボリックシンドローム合併例など)など

 

異なる診療科を受診することが多いようです。

 

 

 

その場合、診療科により治療のポイントに違いが生じやすく、

 

また一般医と痛風専門医(主としてリウマチ内科専門医や糖尿病専門医など)で

 

診療内容が大きく異なることも問題点の一つとして指摘されています。

 

 

 

生活習慣病対策の基本は、生活習慣の是正、

 

まずは生活リズムの乱れを正し、そのうえで食事療法、運動療法

 

さらに、最近では心身医学療法(認知行動療法を含む)を活用することがトレンドです。

 

とくに痛風発症とストレスは深い関係がありますが、

 

一般医のみならず痛風専門医を自負するドクターのほとんどは馴染みが薄いせいか、

 

不得手としていることが多く十分に活用されていないどころか研究自体が未開発です。

 

 

 

高円寺南診療所は、多くの場合

 

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン<第2版>』

 

(日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会、2010)

 

に準拠していますが、独自に補強した方法を用いています。

 

 

開設以来、食事療法(管理栄養士による外来栄養指導)の他、

 

運動療法(水氣道)、心身医学療法(臨床心理士による認知行動療法)などを統合し、

 

豊富な経験を集積し、本格的な痛風診療を実践し続けています

『臨床聖楽法』四声唱法研究協力ピアニストの

 

寺根 佳那(てらね かな)です。

 

 

 

7月から、毎月第2日曜日に

 

この音楽コラムを担当させていただくことになりました。

 

貴重な機会を与えていただけたことに感謝しています。

 

その時々に感じたことなどを綴っていこうと思っています。

 

 

 

先月末に、

 

「寺根佳那ピアノ・リサイタル~神秘の鐘~」を無事に終えることが出来ました。

 

 

2016年6月25日(土)

 

寺根佳那 ピアノ・リサイタル【ギャラリー】

 

http://www.tiaa-pro.com/blog/2016/06/27/7744

 

※こちらに掲載していただきましたので、ご覧いただけましたら幸いです。

 

 

ご好評いただき、推薦を受け、

 

次回のソロリサイタルも決定いたしました。

 

 

日頃から応援してくださっている皆さまのおかげだと思っております。

 

 

 

毎回プログラムを考えたり、新しい曲の譜読みや練習をしたり、

 

音楽に向き合う全ての時間が楽しいです。

 

 

試行錯誤の毎日ですが、

 

没頭出来ることや現在の環境、

 

応援してくださる方々がいることに感謝しながら、

 

今後も精進していきたいと思います。

 

 

 

学生時代、恩師に、

 

「これから先、人生でどれだけ辛いことがあっても、

 

必ず音楽が貴女の心を支えてくれる。」

 

と言われたことがあります。

 

 

微力ではありますが、

 

1人でも多くの方の心の支えとなるような音楽を

 

伝えていきたいという願いがいつもあります。

 

 

私自身、本当に音楽やピアノに支えられてきた人生だからともいえます。

 

 

 

高円寺南診療所主催の聖楽コンサート

 

昨年の10月から毎週水曜日に開催されています。

 

 

私も6月29日の第15回聖楽コンサートに出演させていただきました。

 

クラシック音楽を身近に感じていただける、

 

このような取り組みを発案され、とても感銘を受けています。

 

音楽を愛している演奏家たちの演奏を、

 

ぜひ聴きにきていただければと思います。

「聖楽」コンサート新人協力アーティスト

 

 

ソプラノ 小松奈津子(こまつ なつこ) さん

 

<プロフィール>

 

広島大学大学院教育学研究科音楽専攻修了。二期会オペラ研修所修了。

 

第2回「春の声」声楽コンクールプロフェッショナル部門入選。

 

ヴォーカルコンソート東京メンバー。二期会準会員。

 

 

小松さんは、7月6日の第16回 音海 聖楽コンサートにおける

 

2016年度第1回聖楽コンサート新人協力アーティスト候補者

 

「試演会」に出演され、素晴らしい歌唱をご披露されました。

 

独唱曲:

Lascia chio pianga(Haendel),Bist du bei mir(Bach),

 

Ave Maria(Schubert),Voi che sapete(Mozart)

 

二重唱:

O sole mio(Duo), Con te partirò(duo)

 

 

小松さんは、今後も意欲的に「聖楽」コンサートでご活躍いただける予定です。

 

 

 

「聖楽」コンサート新人協力アーティスト候補者

 

チェロ 藤 岳音 (ふじ がくおん)さん

 

<プロフィール>

 

5才よりピアノ、11才よりチェロを学ぶ。

 

国内外の一流チェリストによる様々なマスタークラスを受講した経験を活かし、

 

現在はカルテットやピアノトリオ、バロックアンサンブル等、

 

主に室内楽での演奏活動を中心に行っている。

 

第33回アジア国際コンクール理事長賞、

 

第2回K音楽コンクール奨励賞、

 

第18回万里の長城杯国際音楽コンクール弦楽器部門第4位、

 

第36回及川音楽事務所新人オーディション特別賞等、

 

各種コンクール・オーディションに多数受賞。

 

上智大学法学部で法律も修める。

 

 

藤さんは、6月22日の第14回音海 聖楽コンサートにおける

 

聖楽コンサート新人協力アーティスト候補者2016年度第1回「プレ試演会」に出演され、

 

J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009よりプリュード」を演奏されました。

 

こののち7月27日の第19回 音海 聖楽コンサートにおける

 

聖楽コンサート新人協力アーティスト候補者2

 

016年度第3回「試演会」にご出演予定です。

 

 

 

聖楽」コンサート新人協力アーティスト候補者

 

 

メゾ・ソプラノ 南 早希子 (みなみ さきこ)さん

 

<プロフィール>

 

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。第86回二期会オペラ研修所コンサート、

 

成績優秀者による日本声楽家協会研究員ジョイントリサイタルに出演。

地元石川での演奏活動も積極的に行っている。これまでに、伊原直子、

高橋大海、串田淑子各氏に師事。二期会オペラ研究所マスタークラス修了。日本声楽アカデミー会員。

 

南さんは、聖楽コンサート主宰飯嶋正広の定例稽古(ピアノ:第二週先任、

齋藤亜矢子)の場にて、「特別プレ試演会」を企画し、ビゼーの歌劇「カルメン」

よりハバネラを歌唱していただきました。

 

高い歌唱力と芸術性に恵まれた演奏でした。

 

先任ピアニストの斎藤亜矢子さんとも協議のうえ、

 

9月14日の第26回音海 聖楽コンサートにおける

 

2016年度第4回聖楽コンサート新人協力アーティスト候補者「試演会」に

 

出演していただくことになりました。

 

 

なお、主宰飯嶋正広が参加する

 

オーストリア政府公認宮廷歌手ソーナ・ガザリアン教授(ウィーン在住)の

 

東京マスタークラスへ南さんを紹介し、ともに指導を受けました。

 

南さんは、ソーナ・ガザリアン教授の絶賛を受け、

 

欧州においても通用する一流の才能を評価されたことを付記しておきます。

 

交感神経が過剰に働き続けることによる弊害について

 

 

引き続き理解を深めていきましょう。

 

 

 

今回は、その第四段階である「疲労困憊」(ひろうこんぱい)です。

 

 

疲労度分類のオレンジ色の部分と自律神経の働きの表

 

 

を照らし合わせながらお読みください。

PastedGraphic3自律神経表

 

 

 

 

 

 

  疲労困憊の自律神経状態をグラフでイメージすると

 

 

4疲労困憊

 

 

 

 

 

 ようになります。

 

副交感神経の機能が低下した後、

 

 

交感神経もついに力尽き機能が低下した状態に移行します。

 

 

こうなると脳が完全に余裕を無くし、多くの情報(感覚・判断、運動・行動)、

 

 

を処理できなくなります。

 

 

その結果、疲労回復のために必要な身体の反応が働きにくくなり、

 

 

精神の働きも鈍くなり、あるいは誤った反応に向かいやすくなります。

 

 

具体的には、味覚鈍麻、痛覚鈍麻、疲労感覚鈍麻、

 

 

抑うつ気分、引きこもり行動等が起こります。

 

 

これは、新たな情報を遮断して脳を休ませて守るための緊急避難

 

 

であると思われます。

 

 

 

次回は自律神経と呼吸の関係をご説明させていただきたいと思います。

今月のテーマ<腎臓の特定内科診療>

 

「急速進行性糸球体腎炎」②

 

 

症例:60台男性。「カゼ」との自己診断とともに、

 

「風邪薬が欲しい」とおっしゃった方<続き>

 

 

超音波検査では腎臓の萎縮などの異常は認めませんでした。

 

その旨をご本人に告げると

 

「異常がないのに、検査代を取るのか。納得がいかない。」

 

とおっしゃいました。

 

 

腎臓の萎縮は原発性糸球体腎炎による慢性腎不全で認めることが多いため、

 

この症例は急性腎不全であると判断し、

 

「紹介先の病院で精密検査が必要です。」

 

と申し上げたら、急にトーン・ダウンされて、

 

「ここで検査できないのか」とお尋ねになるので、

 

「残念ながら、できません。」とお答えしました。

 

 

以上より、この症例は、

 

たしかにカゼなどの先行感染症後に生じた腎障害であると推定しました。

 

臨床的には急速進行性腎炎症候群に一致します。

 

 

そこで、病理組織学検査が必要であるため、某大学の腎臓内科に紹介し、

 

精密検査を受けていただきました。

 

 

その結果、病理所見では、「半月体形成性糸球体腎炎および血管炎を認めます」

 

病理診断は「顕微鏡的多発血管炎」であり、

 

飯嶋先生のご指摘の通り、

 

急速進行性腎炎症候群の臨床診断に一致する所見でした、

 

とのお返事をいただきました。

 

 

 

患者さんからのご報告:

 

「大学病院の若い生意気な医者から、

 

『腎臓ばかりでなく、肺や胃腸の出血、

 

多発神経炎などの多臓器が障害を受けて危ない状況になるところでしたよ!』と脅かされた」

 

といってお怒りでした。

 

しかし、「カゼは万病の元。なるほどなあ」との独り言が印象的でした。

 

口は悪いが何となく憎めない方でした。

今日は前回挙げたAさんの『自動思考(頭の中にパッと浮かぶ考え)』から、

 

よくあるパターン1)~ 3)をお話しします。

 

 

例)Aさんは職場の会議のプレゼンの時に、

 

「資料の数値に間違いがある」と指摘されました。

 

 

Aさんが即座に思ったこと=『自動思考』は…

 

1)これでプレゼンは台無しだ。

 

2)上司の評価も下がり、もう昇進はなくなった。

 

3)自分は肝心な時にいつもミスばかりしている。

 

みんなにダメな人間と思われている。

 

 

 

 1)「全か無か思考」:

 

物事を白か黒か、0点か100点か、善か悪か、

 

と両極端に考えやすい傾向のことです。

 

完全・完璧を求めやすいです。

 

 

Aさんは少しのミスから「プレゼンは完全な失敗」と考えています。 

 

このような考え方ですと、柔軟な捉え方、解決策が思い浮かべにくくなります。

 

 

2)「論理の飛躍」:

 

根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう傾向のことです。

 

 

 Aさんははっきりした根拠もなく、状況も確定していないのに、

 

不安を先取りしてしまう傾向があります。

 

その結果、事態は確実に悪くなると決めつけてしまいます。

 

そうすると、気持ちも落ち込みやすくなります。

 

 

 

3)「一般化のし過ぎ」(過度な一般化):

 

たった一つの良くない出来事があると、

 

「いつも」「必ず」「何もかも」「みんなが」と一般化してしまう傾向のことです。

 

Aさんは一回のミスから「肝心な時にいつも」と、

 

また、たった一人からの指摘を「みんなが私に否定的」と解釈を広げ過ぎています。

 

すると、ミスした体験ばかりが

 

量的・質的に強調され、印象づいてしまいます。

 

 

 

みなさんの中で「あるある」はありましたか。

 

もし、あてはまるものがあったとしても心配しないでくださいね。 

 

認知のクセは誰にでもあるもの。  

 

工夫してより生きやすくなるきっかけにしていただければよいのではと。

 

次回は残りのよくあるパターン④~⑤についてお話しします。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

ドクトル飯嶋の「認定痛風医試験」受験顛末記 (その2)

 

 

<前号から、すでに一週間たっているので要約します。>

 

「認定痛風医試験」(6月18日受験) 受験会場は慈恵医大の狭い会議室。

 

在室者4名:試験官2名(帝京大学藤森教授、慈恵医大細谷名誉教授)、

 

事務局員1名、受験生1名(高円寺南診療所 飯嶋正広)

 

つまり、受験者はドクトル飯嶋ただ一人

 

試験時間は1時間、合格基準点:不明

 

試験終了後早々に新宿のハイジアに向い、「水氣道」の稽古を楽しみました。

 

 

 

<この試験制度が発足して今年度で第3回目・・・すべてがはじめて>

 

ドクトル飯嶋は、受験資格が得られてはじめての受験

 

「試験問題が持ち帰り可」であるということも試験直後に初めて知りました

 

不合格であった場合、次回の受験の参考になるので有難い話ではあります。

 

しかし、大学の医局員などであれば、事前に過去問にアクセスし対策が講じられたはず。

 

 

これまで様々な専門医資格試験を経験してきましたが、

 

開業医は、受験情報に疎いので、

 

どうしてもハンディキャップが大きくなります。

 

 

 

<わざわざ受験して合格しなくても、認定痛風医になれる!>

 

それでは、認定痛風医になるには、

 

試験を受けて合格しなければならないのでしょうか。

 

 

そうではないことは、試験直前になってはじめて知りました

 

 

試験実施の直前に、試験委員長の藤森教授から

 

直接ご説明を受け、文書をいただきました。

 

TVのCMの科白のように「早く言ってよ~」

 

受験生がドクトル飯嶋だけだった理由が、

 

すこしだけ見えてきた瞬間でした。

 

 

(第8条)本学会認定痛風医の資格

 

第4項 以下のいずれかの要件を満たすこと。

 

1)最近の10年間に痛風・高尿酸血症に関する学会発表、

 

又は論文発表が3編以上あり、少なくとも1編は筆頭者であること。

 

 

2)認定痛風医試験に合格した者。

 

 

ドクトル飯嶋は、論文発表(共著)1回のみなので、

 

学会発表を2回こなさなければ1)の条件を満たせません。

 

学会は年1回ですから、最低2年以上を要することになります。 

 

 

 

それでは、この試験の受験はドクトル飯嶋にどんなメリットがあるのでしょうか。

 

 

メリットその1:

 

合否に係らず、勉強した分だけ、

 

痛風や高尿酸血症をはじめプリン体・核酸代謝について、

 

最新の高度な知識を身に着けることができる。

 

 

メリットその2:

 

痛風・核酸代謝学会が認定医に求めている専門知識や

 

その水準を知ることができる。

 

 

メリットその3:

 

正味1時間の試験に合格すれば、

 

2年以上の申請準備期間を省くことができる。

 

 

メリットその4:

 

開業医の生涯学習のプロセスを、

 

高円寺南診療所のHPで報告できる。

今月のテーマ<腎臓の特定内科診療>

 

「急速進行性糸球体腎炎」①

 

 

症例:60代男性。「カゼ」との自己診断とともに、

 

「風邪薬が欲しい」とおっしゃる方でした。

 

尿検査をするように指示したところ、「なぜ余計な検査をするんだ」

 

と不満をおっしゃりながらも、尿を提出してくれました。

 

 

尿所見:蛋白3+、潜血2+(⇒腎臓の病気が疑われます!)

 

 

後日、尿沈渣(赤血球10~20/1視野、白血球3~5/1視野)

 

の結果をご本人に報告しました。

 

 

「腎臓の糸球体という領域の病変が疑われます。

 

まず血液検査で確認し、次回、腎臓の超音波の検査をしましょう」

 

 

と提案すると、前回の非を詫び、血液検査に協力してくださいました。

 

 

血液所見:総蛋白6.4g/dL,アルブミン4.0 g/dL、尿素窒素32mg/dL、

 

クレアチニン4.0 mg/dL、尿酸8.0 mg/dL、総コレステロール200mg/dL.

 

 

尿素窒素、クレアチニンの値が異常高値であり、腎不全状態であることが判明しました。

 

 

<次回に続く>

水=津液の分類

 

 

体内のすべての生理的な水分を総称して津液(シンエキ)といいます。

 

血液中の液体成分や組織間液、汗、尿その他、

 

比較的薄めでサラサラした水分を(シン)といいます。

 

 

これに対して、細胞内液や分泌液の中で

 

比較的濃いめでドロドロした粘稠なものを(エキ)といいます。

 

 

津液の代謝が失調すると、津液の体内での分散や排泄が障害されます。

 

その結果、異常な水分が停滞し蓄積したものが(広義の)痰飲水毒(水氣)です。

 

 

(広義の)痰飲とは異常な水分が順調に運ばれず体腔や四肢に停滞するものです。

 

 

水毒(水氣)は浮腫(むくみ)や腹水などに相当します。

 

 

 

津液が体内を昇降する通路(水道)を、

 

腑としての三焦(サンショウ)といいます。

 

 

この津液の生成(脾胃=中焦)⇒輸布(心肺=上焦)、排泄(腎膀胱=下焦)

 

の代謝過程を三焦の気化(きか)と呼びます。

 

 

(広義の)痰飲も水毒(水氣)の主要な原因は、

 

1)脾、肺、腎のいずれかの機能異常

 

2)水道としての三焦の働きの障害

 

つまり、五臓六腑のいずれかの働きが悪くなると、

 

浮腫みが生じやすくなります。

 

 

現代医学でも、三大浮腫性疾患といって、

 

むくみを生じる代表的な病態が知られています。

 

 

それは、心不全(重篤な不整脈や心筋梗塞など)、肝不全(肝硬変や肝がんなど)、

 

腎不全(ネフローゼや糖尿病性腎症など)です。

 

その他、蛋白漏出性胃腸症も浮腫を来します。

 

 

東洋医学も西洋医学も

 

基本的には同様の病態を観察していることがよくわかると思います。