ドクトル飯嶋の「認定痛風医試験」受験顛末記 (その4)

 

 

<前号から、すでに一週間たっているので三行で要約します。>

 

受験者はドクトル飯嶋ただ一人・・・だけど

 

「認定痛風医試験」合格。正解率は全体の3分の2にも及びませんでした。

 

ただし、試験問題を詳細に検討する過程で、不適切問題を発見しました。

 

 

そこで、ドクトル飯嶋は学会事務局を通して試験委員長に報告をしました。

 

 

 

一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会事務局 三橋 操 様

 

いつもお世話になっております。高円寺南診療所の飯嶋正広です。

 

先日は受験の際に、御親切にガイダンスしてくださいましてありがとうございます。

 

細谷・藤森の両先生にもよろしくお伝えくださいますようお願い申し上げます。

 

 

解答を同封していただけたので、さっそく復習に取り掛かることができました。

 

 

貴学会の多くの皆様方のお世話になったことを踏まえ、

 

今回の認定痛風医試験での経験をご報告いたしたく、ご連絡申し上げた次第です。

 

 

添付文書で、藤森新先生はじめ関連の諸先生方へのご報告ということで

 

僭越ながらまとめさせていただきました。

 

 

よろしくご査収いただけましたら幸いに存じます。

 

 

今後とも、よろしくご指導ご鞭撻のほど お願い申し上げます。

 

 

 

閑話休題。そういえば、だいぶ以前の話ですが、日本に地ビールが普及し始めた頃、

 

ドクトル飯嶋は、日本地ビール協会認定の

 

ビア・ジャッジ(テイスター)の資格を得たところでした。

 

 

そこで、「一般の大手のラガービールと比べて地ビール中のプリン体濃度はどうなのか」

 

に興味をもち、分析を藤森教授に相談したことがあります。

 

 

そのときも、藤森先生は二つ返事でOKしてくださいました。

 

 

ドクトル飯嶋が代表的な地ビールを数種類選定し、

 

藤森先生の研究室で分析していただき、

 

あっというまにきちんとした論文ができあがったのを

 

懐かしく思い出しました。

病的な水である「水毒(すいどく)」、

 

中医学での痰飲(たんいん)について説明しました。

 

今回は、この四飲のうち、前回の(狭義の)痰飲に引き続き、

 

懸飲(けんいん)について解説します。

 

 

 

<懸飲>は、胸水に相当し、咳や痰および胸痛を来します。

 

肝の疏泄作用の失調が原因となり、水飲が脇の下に流れて生じます。

 

肝の疏泄作用とは、

 

①氣・血・水の流れを整え、

 

②消化吸収作用を促進し、

 

③情緒や精神の安定をもたらす作用です。

 

 

胸腔内には健康者でも少量の液体がありますが、

 

現代医学で病的な胸水を二大別します。

 

 

漏出性胸水:肺内の正常な圧力に障害が起こる疾患で生じます。

 

鬱血性心不全ネフローゼ症候群肝硬変など。

 

対処法は、まず栄養学的に血液中のアルブミン濃度を維持することです。

 

水氣道では、重症度にもよりますが、親水3航法

 

⇒準備体操「イキイキ体操」⇒標準5航法などの

 

全体共通メニューのみで十分に改善しています。

 

 

滲出性胸水:肺や胸膜の炎症や感染、悪性腫瘍などの疾患の結果生じます。

 

細菌性肺炎胸膜炎肺結核肺悪性腫瘍(癌性胸膜炎)など。

 

対処法は、まず原因疾患に対して

 

現代医学の標準的な治療を十分に行うことが不可欠です。

 

 

十分な養生ができるようになり、

 

感染性の病気では、周囲に感染させる危険性が無くなってから、

 

親水航法のみの稽古からはじめて徐々に鍛錬していくことで、

 

良好な経過が得られた方が多数いらっしゃいます。

今月のテーマ<神経の特定内科診療>

 

重症脳卒中(JSS30以上)」Vol.2

 

 

幸いこの男性は、一命を取り止め、少しずつ回復していきました。

 

しかし、1ヶ月後に、妻からの報告をうかがうと、

 

「食膳の左側にあるものをまったく食べようとしません。」

 

ということでした。

 

 

患者さんの嫌いな食べ物が左側に配置されているからではありません。

 

左側にあるものを認識できない状態で、半側空間無視といいます。

 

 

この症例の脳梗塞による脳障害が右の頭頂葉に及んでいたためだと判断することができました。

 

右の頭頂葉障害があると、反対側である左の空間半側無視が生じ、

 

左側にあるものを認識できなくなることがあります。

 

 

この患者さんを診察したところ、ゲルストマン症候群を認めました。

 

 

補足解説:大脳には左右一対の半球がありますが、

 

それぞれ役割分担をしていて、一方が優位半球、他方が劣位半球となります。

 

右利きの人のほぼ100%、左利きの人の50%では、左大脳半球が優位半球です。

 

 

優位半球の頭頂葉が障害されると、

 

左右失認(左右の区別がつかない)、手指失認(指定された指を示せない)、

 

失算(簡単な計算ができない)、失書(簡単な文書を読めない)

 

の4つを主徴とするゲルストマン症候群を来すことが知られています。

アルメニア出身のソプラノ歌手。オペラ歌手として活躍された、

 

現在ウィーン在住の宮廷歌手ソーナ・ガザリアン教授の声楽マスタークラス。

 

 

ガザリアン先生は、

 

「声楽家は自らが生きた楽器である。

 

そして、声楽という芸術活動は一種のスポーツであり、

 

心身医学の芸術的表現である。」

 

という私の声楽理念に賛同してくださった2人目の声楽指導者です。

 

 

最終レッスン直後に撮影した記念の写真が事務局の合田由紀さんから届きました。

 

ご紹介させていただきます。

 

 

写真、向かって左から、

 

受講生1 テノール 藤原拓実さん(東京藝大声楽科在学中)

 

 

Sona Ghazarian(ソーナ・ガザリアン)先生

 

 

受講生2 カウンターテノール・テノール・バリトン 飯嶋正広(聖楽コンサート主宰)

 

 

ピアニスト 今泉弘江さん(ウィーン在住)

 

IMG_0683

 

テノールの藤原さんは若手ながら、響きが良く、

 

しかも芯のある黄金時代のテノールを髣髴とさせる美声の持ち主。

 

 

『聖楽コンサート』へのご出演が期待されます。

 

藤原さんは、私のレッスンが終わるまで、お付き合いくださいました。

 

 

ウィーンは、私にとってっても得難い声楽指導者3人を擁する素晴らしい都市です。

 

4年前の2月にウィーン国立音楽大学で2週間お世話になった

 

Claudia Visca(クラウディア・ヴィスカ)教授、

 

彼女は「声楽家は自らが生きた楽器である。

 

そして、声楽という芸術活動は一種のスポーツであり、

 

心身医学の芸術的表現である。」

 

という私の声楽理念に、最初に賛同してくださった、最初の声楽指導者です。

 

 

ウィーンで知己を得て、その後、2回の来日レッスンに際して指導を受けた

 

プライナー音楽院のVictoria Loukianetz(ヴィクトリア・ルキアネッツ)教授

 

 

 そして、今回4回の連続の連続レッスン、終了コンサート、そして、

 

特別追加レッスンでご指導を受けたSona Ghazarian(ソーナ・ガザリアン)教授

 

 

世界の超一流の指導者に、定期的に厳しく指導していただくこと、

 

 

日々の稽古を怠らず、自分の弱点・欠点を克服すること、

 

 

本番の機会を確保して、芸術的表現に磨きをかけること、

 

 

そうして、機会が与えられたら、再びウィーンを訪れたいと願っております。

先週号で「わかりやすい臨床栄養学」第5版に

 

新たな章立てとして21章免疫アレルギー疾患

 

の執筆を担当するお話をいたしました。

 

そこで、今回は、ダイジェスト版をまとめてみました。

 

 

 

<予備知識>

 

体内に外部からの物質が侵入すると、体は抗体というたんぱく質をつくります。

 

この場合の外来物質を抗原と呼びます。

 

このように抗原の体内侵入により体内で抗体ができる生体反応を

 

抗原抗体反応と呼びます。

 

 

生体反応である抗原抗体反応が心身に有利な作用である場合、

 

たとえば生体を守る特異的な反応の場合は、免疫反応といいます。

 

これに対して体に不利に作用する場合には心身の変調をもたらします。

 

これをアレルギー反応といいます。

 

 

 

<アレルギー反応のメカニズム>

 

そもそも外来物質である抗原は、どこから侵入してくるのでしょうか?

 

生体が外界と接しているのは皮膚と粘膜です。

 

粘膜は呼吸器などの気道、消化器の内腔の表面を覆い、外界と接しています。

 

抗原が侵入してくるのは皮膚と粘膜からです。

 

抗原は、一般に抗体の産生をもたらす他、細胞による免疫反応を起こさせるものです。

 

 

病原体(ウイルス、細菌など)やアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)などです。

 

 

アレルギーの発症は遺伝子(アレルギー体質、アトピー素因など)と

 

環境因子が複雑に関与して生じると考えられています。

 

 

アレルギー反応は、そのメカニズムから4型(もしくは5型)に分類されます。

 

 

 

<アレルゲンの種類>

 

アレルゲンには大きく分けて吸入性アレルゲン食物アレルゲンとがあります。

 

吸入性アレルゲンは、皮膚や気道粘膜から侵入する

 

ダニ、ハウスダスト、花粉、動物の皮膚などです。

 

 

食物アレルゲンは、消化管粘膜から侵入する、牛乳、卵、大豆などが代表的です。

 

 

 

<アレルギー疾患>

 

 

主なものは、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギーなど。

 

 

<アレルギー疾患の特徴>

 

アレルギー疾患の原因となるアレルゲンによる陽性率は、

 

小児では加齢とともに変化し、

 

また発症の原因となるアレルギー疾患が変化する傾向があり、

 

これをアレルギーマーチといいます。

 

 

吸入性アレルゲンでは、小児では、成長とともに陽性率が上昇し、

 

また新たなアレルゲンが加わる傾向があります。

 

 

食物アレルゲンでは、小児では、成長とともに陽性率が低下する傾向があります。

 

 

<アレルギー疾患のケア>

 

アレルゲンが何かを調べる(アレルゲンの同定)。

 

そして、除去可能なアレルゲンは除去します。

 

疲労や心理社会的ストレッサーに対する対策

 

(ストレッサー軽減するための養生、ストレス耐性を増す鍛錬)を講じます。

 

 

気管支喘息では、アレルゲンの除去を基本とした環境のコントロールと、

 

喫煙者では禁煙を勧めることが不可欠です。

 

 

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリアー機能が低下しているので、

 

皮膚の清潔保持の励行、皮膚保湿の徹底を図ります。

 

 

次回は、「食物アレルギー」をテーマとします。

佐々木のつぶやき Vol.2

 

 

皆さんこんにちは。佐々木です。

 

毎日暑いですねー!

 

朝、目覚めてからの蒸し暑さ、身に答えます。

 

いよいよ夏本番、皆さん、くれぐれも熱中症にご注意を。

 

 

 

「聖楽コンサート」は、次回7月20日で第18回目を迎えます。

 

 

クラシックを身近にというコンセプトで、

 

楽しく、そして各々の音楽家達の素晴らしい演奏によって

 

心地よい刺激を受ける日々です。

 

 

皆様からの支えと心からの応援により、

 

おかげさまでご好評を頂き、

 

のびのびと演奏させていただいております。

 

 

多くの皆様に感謝いたします。

 

 

 

 

♬ ① 7月20日(水)第18回目音海聖楽コンサート。19:00開演。

 

 

第3水曜日の先任ピアニストは私、佐々木理之(ささきのりゆき)が担当いたします。

 

主宰のテノール飯嶋さんの情熱的歌唱と紗季さんの色気あるサックスは定番です。

 

 

今回は、特別企画として、

 

「聖楽コンサート」協力アーティスト候補者による「試演会」のプログラム付きです。

 

 

パンフルートの野崎ユミカさんとクラリネット小嶋慶子さんが

 

新人アーティスト候補者として新たに加わり、

 

皆様にお楽しみいただける演奏を展開していただけると思います。

 

 

小嶋慶子さんについて一言。

 

彼女は武蔵野音大時代からの私の同級生です。

 

人柄、音楽性ともに魅力的なアーティストで、

 

私の信頼する音楽仲間の一人です。

 

今年4月に11年ぶりの共演を果たし、感動を新たにしました。

 

 

そこで、さらに多くの回数を重ねていきたいと私の推薦で

 

この「聖楽コンサート」の試演会へとお誘いした次第です。

 

 

そんな小嶋さんとは、

 

今月23日に蒲田の音楽喫茶「Cafe Quad」で共演いたします。

 

♬ ②  7月23日(土) 14:00開演(約2時間の演奏会)

 

Cafe Quad(京浜急行線 京急蒲田駅から徒歩5分) チップ制です。

 

皆さんに楽しんでいただけるよう、

 

様々な国の様々なタイプのプログラムを用意しました。

 

プログラムをデザインする作業も本当に楽しいです。

 

 

 

♬ ③ 9月11日(日)の演奏会に

 

メゾ・ソプラノの望月友美さんの共演者として出演いたします。

 

14:00開演、板橋区立グリーンホール1階です。

 

http://oikawa-classic.com/concert/image/20160911itabashi.jpg

 

今回初共演になります。私自身とても楽しみで心待ちにしております。

 

なお望月さんは2006年度の第75回日本音楽コンクール第1位受賞者です。

 

 

まだまだ厳しい暑さが続きますが、

 

心地よい演奏会にしていきたいと思っております。

 

是非皆様、ご来場をお待ちいたしております。

今月のテーマ<神経の特定内科診療>

 

 

「重症脳卒中(JSS30以上)」Vo1.1

 

今回の症例は、平成元年に高円寺南診療所開設後も、

 

しばらくの間週末勤務をしていた救急病院での忘れられない経験例です。

 

 

70代の男性。急激な意識障害のために救急車で搬入されてきました。

 

付き添いの妻からのお話によると、

 

「今朝、食卓のテーブルの前で、椅子に座って食後のコーヒーを飲んでいたところ、

 

突然崩れ込むように椅子からずり落ちたので、大変だ、と思いながらも、

 

それまで、しばしば起こしていた低血糖発作かもしれないと考えて、ようやく救急車を呼びました。

 

持病に高血圧と不整脈がありますが、

 

大の病院嫌いのためこれまで治療を受けてくれませんでした。」

 

とのことでした。

 

 

意識障害の評価は、意識レベルJCSⅡ-10と判断しました。

 

 

JSCとはJapan Coma Scaleという意識障害の重症度分類です。

 

まず、JSCⅡというのは、刺激すると覚醒する状態です。

 

これに対してJSCⅠは、刺激しなくても覚醒している状態、

 

JSCⅢは、刺激しても覚醒しない状態です。

 

 

次に、JSCⅡをさらに細かく査定してみます。

 

JSCⅡには3水準あり、JSCⅡ⁻10、JSCⅡ⁻20およびJSCⅡ⁻30です。

 

JSCⅡ⁻10は、「普通の呼びかけで容易に開眼する」状態

 

JSCⅡ⁻20は、「大きな声または体を揺さぶることにより開眼する」状態

 

JSCⅡ⁻30は、「痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと、辛うじて開眼する」状態です。

 

 

これは意識障害の分類であって、脳卒中の重症度の評価ではありませんが、

 

緊急を要する現場で時間と手間がかからない評価方法なのでとても有用です。

 

 

当然の意識障害であることから、脳卒中を疑いました。

 

そこで神経学的検査をすると、左片麻痺を認めました。

 

そこで右半球の脳卒中を疑いました。

 

ただし、脳卒中には、脳出血くも膜下出血脳梗塞があるので

 

鑑別が必要です。

 

 

不整脈を心電図で確認すると、心房細動と診断しました。

 

この慢性の心房細動を原因としてできた心臓内の血栓が、血流に乗って

 

脳へ向かう動脈を閉塞させたこと(心原性脳塞栓症)が推定されました。

 

脳卒中の中でも、脳梗塞、てんかん、低血糖発作などを疑いました。

 

ただちに頭部MRI検査を行いましたが、発症後3時間を経過していました。

 

 

頭部MRI検査では、拡散強調像(DWI)という撮影技法によるフィルムにて、

 

右大脳半球に高信号域を認めました。

 

これは脳の動脈血流が遮断された領域を表します。

 

右の中大脳動脈が血流を供給する領域(灌流域)に一致するものでした。

 

これは、急性期脳梗塞の所見です。

「わかっています、でも…」Part3

 

 

先へ先へと片付けていったほうが、時間的・精神的に余裕ができます。

 

先手必勝が仕事の定石、のちのち楽になるのだということ、

 

それは私でも解ってはいます!

 

…でも… ついつい、私の魂に住み着いている地獄界・餓鬼会・畜生界、

 

三界の悪魔の誘いに乗ってしまいます。

 

 

「現世は地獄だ。どうせお前に先はない。

 

今が大事、明日のことなど誰ぞ知る?(地獄界の鬼)

 

 

餓え乾いているお前に未来はない。

 

確かな今を満たせ。先の事は心配するな(餓鬼界の鬼)

 

 

悩むな。迷うな。考えるな。本能を信じて後回し。

 

すぐに極楽、君のもの(畜生界の鬼)」

 

 

 

Mr. NoGucciは、勇敢にも、これら三界の鬼から逃れ出て、一時、減量に成功。

 

 

その後も、苦痛に負けずに修羅の世界を通過して、

 

やっと人間らしい姿かたちと心を取り戻して人界へ、

 

さらに有頂天の天界に達していたと思われます。

 

 

しかし、そんな矢先に、想定外の東日本大震災が発生しました。

 

未曽有の天変地異に飲み込まれ、心の弱みを三界の鬼に狙われたのでした。

 

まず修羅界に引き戻され、そこから、畜生界、餓鬼界へと転落の一途を辿り、

 

そこから脱出できなくなってしまいました。

 

 

さらに続きます

「聖楽」コンサート デザイナー/主宰 

 

飯嶋正広(バリトン・テノール・カウンターテナー)

 

 

ウィーン在住のソプラノ歌手ソーナ・ガザリアン教授の声楽マスタークラスが

 

東京で開催され、参加して参りました。

 

 

私が特別に参加できたのは、

 

伴奏ピアニスト兼ドイツ語通訳の今泉弘江さん(ウィーン在住)

 

からご連絡をいただいたからです。

 

 

私は数年前に、国際声楽コンクールに入賞した際の副賞として

 

ウィーン国立音楽大学でのマスターコースに参加しました。

 

ソプラノのクラウディア・ヴィスカ教授のレッスンで2週間の間、

 

ピアノ伴奏を務めてくださったのが今泉弘江さんです。

 

ガザリアン先生は、ウィーンの歌手の最高権威である宮廷歌手の称号保持者です。

 

 

また類稀なる功績によって

 

芸術と科学の第一級金メダルをオーストリア共和国から授与されている方です。

 

6月30日~7月8日の間で、60分のレッスンを4回の後、

 

7月8日(金)に豊洲シビックセンターホールで終了演奏会に出演し、

 

その翌日、最後の特別追加レッスンを受けることができました。

 

 

今回の収穫は、私の声は、

 

高めのバリトンのオペラ・アリア曲をレパートリーにして仕上げると

 

高水準の芸術的表現が可能となること、

 

それと同時に、高音に向っての声の伸びと響きの拡がり、

 

高度のトリル・アジリタ技能を評価していただけたようです。

 

 

今後もバリトン・テノール・カウンターテナー(アルト・メゾソプラノ)という、

 

四声に及ぶ幅広い声域を、万遍なく訓練していくことに対して更なる勇気、

 

その貴重なエネルギーと芸術的インスピレーションをいただきました。

 

 

今回は、主筆の佐々木理之氏は、ご都合により、お休みです。

 

 

来月の声楽3rd Sundayをお楽しみになさってください。