水の分類と「活水航法」No.2

水氣道の「水」は生命を育む母胎であり、

 

生命現象に不可欠な根本的な要素です。

 

 

しかし、体内の「水」は常に活性化されていないと「病的な水」、すなわち毒になり、

 

日本漢方の言葉では「水毒(すいどく)」といい中医学では痰飲(たんいん)といいます。

 

 

(広義の)痰飲には、(狭義の)痰飲懸飲(けんいん)溢飲(いついん)支飲(しいん)

 

の4種類があり、四飲(しいん)と呼びます。

 

 

今回は、この四飲のうち、(狭義の)痰飲について解説します。

 

 

<(狭義の)痰飲>は、腸管内の水が過剰にあって、

 

その水がゴロゴロ音をたてて動く状態です。

 

それは消化管の冷えを伴うエネルギー不足(脾陽虚)があって

 

水穀(飲食物)が正常に消化吸収できないことが原因で生じます。

 

 

水は血とは異なり、血管という高速道路を巡っていませんから、

 

そもそも流れが滞りがちです。

 

流れが滞った水は寒気の影響を受け「冷え」を生じやすくなります。

 

 

対処法は、①冷やさず体の芯から温めること、②消化管の働きを活発にすることです。

 

 

水氣道では、親水3航法⇒準備体操「イキイキ体操」⇒標準5航法、

 

それから、最後の整理体操「のびのび体操」など

 

全体共通メニューだけでも十分に効果が得られます。

 

 

呼吸が浅い方は「理氣航法」、筋肉が未発達な方は「調血航法」、

 

身体が硬く柔軟性に乏しい方は「活水航法」の班に配属して貰いましょう。