(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-3

認知のクセと言っても、

 

それは具体的にどういうこと?

 

と思われるかもしれません。

 

 

第1回では「人によって異なる物事の捉え方のパターン=認知のクセ」

 

と説明しました。

 

 

この「パターン」をつかむためには、

 

何らかの型に当てはめてみると分かりやすくなります。

 

 

今日はその型、

 

つまり「認知行動療法が基本とするモデル」について

 

理解して頂きたいと思います。

 

 

 

下を見てください。これがその基本モデルです。

 

 

            <私の中で起こっていること>

 

出来事、相手  ⇔ 「認知」  ― 「感情」

               |   ×       |

             「身体反応」 ― 「行動」

 

                            

 

このモデルを使って何をするのかというと、

 

何かの出来事を受けて、

 

「私の中で起こっていること」を図のように

 

「認知」「感情」「身体反応」「行動」に分解して

 

理解しようとするのです。

 

 

 

それぞれの要素は影響しあっていますが、

 

出発点は「認知」であり、

 

その結果として「感情」「身体反応」「行動」が起こると考えます。

 

 

結果は物事の捉え方次第、言いかえれば、

 

この「認知」をうまく工夫できるようになれば、

 

そしてさらに行動が伴えば、

 

今まで苦手としていた場面/相手に出くわしても、

 

良い結果を生み出せるようになります。

 

 

ストレスフルだった出来事が

 

ストレスフルでなくなるということです。

 

 

今日はこのへんで。

 

次回はわかりやすい例を用いて説明したいと思います。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子