高円寺南診療所では、以下の疾患のうち太字のものに対する食事指導の実績が豊富です。

 

メタボリック症候群など過栄養が主で、これに対して鉄欠乏性貧血に該当しない低栄養状態や、

がんに対しての指導ができないのが悩みの種でした。

 

幸いなことに、この課題が解決しました。

 

 

 

<消化器>胃•十二指腸潰瘍、食道胃腸の切除術後、クローン病、潰瘍性大腸炎、急性•慢性肝炎、

肝硬変、ウィルソン病、閉塞性黄疸、急性•慢性膵炎

 

<循環器>心臓疾患(食塩6g/日未満)、高血圧症(食塩6g/日未満の指示がある場合)

 

<腎臓>急性•慢性腎炎、急性•慢性腎不全、ネフローゼ症候群

 

<代謝>高度肥満症(BMI≧30)、脂質異常症(LDL-cho:≧140mg/dL HDL-cho:<40mg/dL TG:≧150mg/dLのうちいずれか)、痛風糖尿病

 

<貧血>鉄欠乏性貧血(ヘモグロビン:≦10g/dL)

 

<妊娠>妊娠高血圧症候群(食塩6g/日未満)

 

<アレルギー>食事性アレルギー(9才未満)

 

 

 

 

平成28年度から以下の患者さんに対する指導が可能となりました。

 

がん患者

 

摂食機能又は嚥下機能が低下した患者

 

低栄養状態にある患者

 

低栄養状態にある患者とは、血中アルブミンが3.0g/dL以下である患者さん

または医師が栄養管理により低栄養状態の改善を要すると判断した患者さんです。

ゴールデンウィーク明けの5月11日(水)午後7時にクラシック・コンサートを開催いたします。

 

プログラムを掲載いたしますので、よろしければ、ご覧になってください。

 

ピアニストの斎藤亜矢子さんのプロフィールは高円寺南診療所のHPのトップ・ページの「聖楽」タブをクリックしてご覧いただけます。

 

 

 


第8回 『音海』 聖楽コンサート

 

2016/5/11(水)   開場PM6:30(開演PM7:00)

 

 

プログラム

 

第一部   ドイツ・リート

 

シューベルトの歌曲より

 

野薔薇 / 音楽に寄せて / 鱒 / セレナーデ / 春の信仰 / アヴェ・マリア

 

 

 

メンデルスゾーンの歌曲より

 

あいさつ / 歌の翼に / 新たな愛

 

 

 

R.シュトラウスの歌曲より

 

万聖節 / 献呈  

 

 

 

第二部   ピアノ演奏

 

ドビュッシー:夢  リスト:エチュード作品1より 第9番

 

 

 

第三部 ドイツオペレッタ

 

フランツ・レハール作曲 喜歌劇 「微笑みの国」第二幕よりスー・チョンのアリア

「君こそ我が心のすべて」 (Dein ist mein ganzes Herz)

 

 

出演:齋藤亜矢子(ピアノ)、飯嶋正広(テノール)

水氣道の参加者の中で、目立つのは線維筋痛症で治療中の皆様です。

 

線維筋痛症は、医学会においては慢性的な全身の痛みを生じる原因不明の難病とされます。

 

しかし、高円寺南診療所での経験から多くの線維筋痛症は難病ではないと考えます。

 

治りにくくしているのは、鍼灸治療や水氣道に対して否定的もしくは消極的なケースです。

 

 

 

病気の程度(疾患活動性)や治療効果の判定に用いる基準の一つにJ-FIQがあります。

 

この得点が70点以上だと高度、70から50は中等度、50以下は軽度と評価します。

 

またJ-FIQの得点減少が50点以上で著明改善、50点から20点までが改善、20点以下は無効と評価します。

 

 

高円寺南診療所の初診患者さんは、これまで、ほとんどが高度、つまり重症でした。

 

それが、鍼灸治療を開始し、水氣道に参加された方では4か月から9か月の間に著名に改善しています。

 

実例を挙げれば、線維筋痛症高度(重症)3例が著効を示し、現在2例は軽度(軽症)、

1例は中等度(中等症)です。

 

J-FIQが軽度の方は、一般の健康人とほとんど変わらない生活を楽しめています。

 

線維筋痛症の鍼灸著効例のデータについては、近日中に坂本先生が報告する予定です。

 

新着情報「鍼灸」をお楽しみに!

 

4月29日(昭和の日)文京シビック・ホールでのコンサートには

多くのファンの皆様のご来場をいただき感謝申し上げます。

 

 

 

シューマンの『詩人の恋』はドイツ・リートの最高傑作の一つです。

 

ハインリッヒ・ハイネの詩を、できるだけ美しいドイツ語で歌いあげたいものです。

 

そのため、高円寺南診療所の外国語顧問団の一人ドイツ語担当のP・L氏にご来場いただきました。

 

 

 

なお5月21日の昼過ぎには、渋谷の松濤にあるタカギクラヴィアサロンで、

やはり及川音楽事務所主催のコンサートに出演します。テーマはイタリア古典歌曲です。

 

声種はカウンター・テナー、女声のアルトからメゾソプラノの音域です。

 

ピアノ伴奏は寺根佳那さん。『聖楽』コンサート協力アーティストの主要メンバーです。

 

当日は高円寺南診療所の外国語顧問団の一人イタリア語担当者に来ていただく予定です。

 

 

 

線維筋痛症 松本美富士(桑名市総合医療C リウマチ膠原病内科)

 

 

はじめに:

 

最初に、結論を申し上げます。

 

線維筋痛症は、心身医学的アプローチがベストです。

 

 

 

できればリウマチ疾患に詳しく、漢方や鍼灸などの東洋医学も駆使できる医療機関が最有力候補だと思います。

 

 

 

線維筋痛症患者は、原因不明のリウマチ性疾患とされてきました。

(最近、病気のメカニズムが少しずつ明らかになってきました)

 

 

身体の広範な部位の慢性的な痛みとこわばりが主症状です。

 

その他、多彩な身体、精神・神経症状を伴います。

 

 

 

そもそもリウマチ性疾患は概念が複雑なため、その説明は一筋縄にはいきません。

 

 

その代表である関節リウマチ自体は自己免疫疾患であるにもかかわらず、

 

代謝性疾患である痛風、原因不明の疾患である線維筋痛症までリウマチ性疾患に括られてしまうのですから。

 

 

 

診察所見では圧痛点のみで、一般検査所見でも異常がありません。

 

 

 

高円寺南診療所を受診される線維筋痛症の方で、とくに気の毒なのは、

様々な検査を受けて、様々な医療機関を渡り歩き、

 

 

それでも症状に見合うだけの異常が見つからないため、

家族からも医療機関からも仮病扱いを受けて苦しんでいる方たちです。

 

 

精神科を受診するように担当医からすすめられても、ご本人は精神病だとは思っていないし、そう思いたくないので苦しみます。

 

 

原因不明の痛みは体の症状であると同時に、心の症状ですから、一般内科や整形外科では扱いにくいし、精神科でも対応に苦渋しています。

 

 

心療内科を標榜する医療機関の99%は精神科医であり、心療内科専門医は1%にも満たないのが現状です。

 

 

一般の方のみならず医療従事者さえ心療内科が正しく理解できていないのは当然の結果ですらあります。

 

 

そこで、高円寺南診療所は、心療内科のモデル医療機関を目指すことに社会的使命の一つにしているのです。

 

水氣道や聖楽は、心身医学と一般社会の健全な活動との接点であるということをアピールしていきたいと考えています。

 

 

 

講演サマリー:

 

<総論>

 

線維筋痛症患者は国内での人口比1.7~2.1%と推定される。

 

線維筋痛症は疼痛伝達経路のネットワーク障害であり、脳内神経炎症による中枢感作症候群の一つである。

 

 

 

<各論>

 

  • 線維筋痛症は疼痛(視床)、うつ症状(海馬)、認知症状(偏桃体)を伴う。

 

  • 線維筋痛症の一部に抗電位依存性カリウムチャンネル複合体抗体(抗VGKC抗体)の自己抗体が検出され慢性疼痛との密接な関連が示される。

 

  • 線維筋痛症の疼痛には神経生理学的検査でoff-set現象が消失している。