(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-2

前回挙げた例をもう一度見ていきましょう。

 

 

 

お店であなたが「これをください」と言った時、

 

店員は「あ、はい…」とそっけない対応でした。

 

 

あなたはどう思いますか?

 

A)私の言い方が変だったかな…(と思って)不安になる

 

B)仕事なんだからちゃんと応対してよ!(と思って)怒る

 

C)何かあったのかなー?(と思って)気にも留めない

 

 

AさんやBさんは不安や怒りといったネガティブな感情が湧いて、

 

ストレスを感じています。

 

 

そのような「感情」が湧いたワケは(と思って)の左にある

 

「考え(認知)」が浮かんだからです。

 

 

誰でもAさんのように考えれば不安になるし、

 

Bさんのような考えが浮かべば腹が立つわけです。

 

 

 

認知行動療法では、この「認知」がネガティブな感情を引き起こすと考えます。

 

 

そこで新たな「認知」を生み出し、身につける練習をしていきます。

 

 

まさに「認知」に工夫を加えることでストレスの軽減を図る療法なのです。

 

 

同様に、自分の「ふるまい方(行動)」は

 

出来事の結果や相手に影響を及ぼします。

 

 

ですから、「行動」にも工夫を加えていくことも

 

有効な方法であることがご理解いただけるでしょう。

 

 

このようにして苦手な場面でも良い結果が出せるよう、

 

実行し練習していきます。

 

 

 

あなたが日々、苦手とする場面はどんな場面ですか?

 

 

苦手とする人はどんな人ですか?

 

 

 

認知行動療法は、それを克服するための大きな助けになると思います。

 

臨床心理士 宮仕 聖子